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詩 括って遥か遠くへ

思い上がったもので残りの時間を 
誰かの批評とせまっ苦しい窓から声高に叫ぶ

とてもきれいですばらしいから
どうかこちらへ どうぞもってきてください

囁くような その傲慢な甘い声に混ざる腐肉
そりゃそうだって 死んだら甘く香るものだから
かつての聖人の証 又は不可視の制御装置
花がずっと遠くへ行ってしまう様に、人もまた

朝の空気の中ではしぼんでしまうものですよ
 それは中年を過ぎた心模様、即自的なあの感情の反射
  誰か、子供の頃の気持ちを、瓦礫に隠したシンプルな情動を

個々ではリサンプル、境界面はより一層細かくなり
パターナリズム いいから余計なことだよ
土なんか食わせてさ みずみずしさの水面に

既に乾いて、足掻いて、そうしてやって来たことの全ては括られ
この熱が発散し消えてしまうまでの一条
愚かさをひた隠しに、どうにか 見えなくなってしまう所へ

海。そして船に揺られた
風。やがて鳥が羽ばたく
空。かつて信じた恵みの光

釘を打ち込み打ち込まれる。 そんなところです。