見出し画像

社長と社員との認識ギャップを埋めるステップⅡ

こんにちは、キャッシュフローコーチの宮本です。

今回が最終回です。

前回は
「社長と社員との認識ギャップを埋めるステップ」
①  情報量を揃え理想の状態を定義する
②  理想と現状とのギャップを明確にする
③  理想の状態になるためのストーリーをつくる
④  LET‘Sで実行する
のうち
①  情報量を揃え理想の状態を定義する
②  理想と現状とのギャップを明確にする
の2つの必要性についてお話ししました。
社員に社長の意図を伝え組織を動かそうとするときは
なぜそれをする必要があるのかという動機づけ
が必要です。
「なぜ」が明確になると社員は社長の話に耳を傾けます。
まずは会社の現状と理想を社員と共有をしましょう。

今回は
③  理想の状態になるためのストーリーをつくる
④  LET‘Sで実行する
についてお話しします。

なぜそれをする必要があるのかが明確になっても
現実と理想の姿があまりにも現実とかけ離れすぎていると
社員の動機づけはできません。
「それはいいことではあるけど、そんなの無理でしょ」
となってしまうからです。
この時に必要なのは
・理想の状態になるための大まかなストーリーと
・それを達成したら自分(個人)にどんないいことがあるのか
を明確にしてあげることです。
ストーリーとは
例えば、
理想の状態が「売上が前年対比110%」であり、
その10%の増加には根拠(なぜそれをする必要があるのかが明確)
があって、社員もそれを理解している。
とします。

このときに
「売上高前年対比110%を達成するための行動をせよ!!」
と号令をかけるだけでは社員は動きません。
これは売上に限ったことではなく、
理想の状態に近づこうとするときは少なからず、
・これまでやったことがないことの新しい取り組み
・やったらいいとは思うけどこれまでやってなかった取り組み
が必要です。
そういったことをやってもらうためには
より具体的に何をすればいいのかをイメージしてもらう必要があります。
 
その時のコツは
「因数分解」
することです。
因数分解するとは、売上でいうと
売上=客数✕単価✕リピート率
に分けて考える
ということです。
ちなみに売上110%を分解すると
売上高110%≒客数103%✕単価103%✕リピート率103%
です。
ここにさらに言葉を加えて
「営業部は販促方法の見直しをして3%の客数UPを
商品開発部はこれまでよりも3%お客様に価値UPを感じていただける商品開発を
顧客サポート部はお客様のフォロー体制を強化して3%リピートUPを
検討し実行してほしい」
と言うとどうでしょう?
言っていることは
「売上高前年対比110%を達成するための行動をせよ!!」
と同じです。

いかがでしょう?
いきなり売上10%UPの策を考え実行せよと言われるよりも
各項目を3%UPの策を考え実行せよと言われたほうが
より具体的に行動をイメージできるのではないでしょうか?
イメージできると行動に移しやすくなります。

このように言い方を少し工夫するだけで伝わり方が変ります。
前々回書きましたが
社長と社員ではそもそもの情報量が違います。
社長がある程度の道筋をつくってあげることもときには必要です。

で、ここまでできた後に社長が言うのは
「さぁ、お前らやれ!!」
ではなく
「一緒にやろう!」
です。
勿論、言うだけではダメです。
実際に社長は社長のやるべきことをやってください。
社員はなんだかんだ言っても社長のことを見ています。
 
私のコンサルの師の一人である松永芳彦先生は
このようにおっしゃいます。
「リーダーとは権限でもなく、立場でもなく、存在なのだ」
と、
結局のところ
社長の姿が社員、組織に最も大きな影響を与えます。
カリスマ社長になる必要はありません。
まずは社長が率先垂範しましょう。
そんな社長の話を社員が聞かないわけがないと思いますよ!
 
以上が「社長と社員との認識ギャップを埋めるステップ」です。
正直、面倒くさい…
と思った方もいらっしゃると思います。
ですが、これらのステップを丁寧に踏むことで
社員が社長や会社のことを考える機会が増え
社長も社員のことを考える機会が増えます。
そうやってお互いの情報量を揃えることが重要なのです。
情報量を揃え、社員が聞く姿勢を整えると社長の話は伝わりやすくなります。
是非実践してみてください!

★今回のポイント
「ストーリーを共有し社長が率先垂範しましょう!!!」

最後までお付き合いいただきありがとうございました(^^)/

キャッシュフローコーチ®  宮本将太

本記事の各種情報の内容については、
その内容を保証するものではありません。
これらの情報によって生じたいかなる損害についても
補償はいたしかねます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?