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2022年4月14日/悩殺オトコとの時間。

不覚にも数回
泣いてしまった。

ファンタスティック・ビーストと
ダンブルドアの秘密

ファンタスティックビーストとダンブルドアの秘密


え?
その映画で?
泣くのか?
ほんとかよ?

いくつになっても
相変わらず変わらないことの
ひとつがコレ。

映画は100%
涙が頬を伝う。
どんな映画でも。

時々、幕間の告知でも泣けてしまう。

とにかく
すぐに物語に没入して
感情を揺さぶられるため
ちょっとしたことで
涙が溢れ出してしまうのだが、
それが誰かと一緒となると
オトナだから
グッと我慢してしまう。

我慢するために
違うことを考えたりなんかしちゃって
そんなことでは
一体、なにをしているんだか
わからなくなってしまうので
映画は一人で
しかも静かな時間にしかない。

そして、ボックスシートの登場により
遠慮なく、涙を流せるようになった。

わたしは常に
ボックスシートに陣取っている。

オトナの特権だ。



今回もボックスシートのおかげで
この世から完全に解き放たれ
わたし一人の世界で
映画を見れた。

1200円で
この豊かさは、安い。

ああ、ボックシートありがとう。

今日、ボックスシートで
わたしが堪能したもの
それは、
マッツ・ミケルセン。

好きすぎる。

彼を見るだけのために
ファンタスティック・ビーストを
観に行ったと言っても過言ではない。

猛烈に好きすぎて
一緒に暮らしたい(なに言ってんだ?!)

彼を大スクリーンで見るためなら
もう一度、来週
この映画を観に行ってもいい。

素晴らしいキャスティング。
あの役が
悪いがジョニーデップなら
観に行ってない。

マッツだから
あの互いの胸に手を当てる
静寂のシーンが描けたとおもう。

いいオトコは
いかなる時も眼で語る。





わたしはとにかく
「眼が死んでいる」男に弱い。

瞳の色が薄く
冷笑が似合い
寒々とした風貌の
寡黙な男にヘロヘロになる。

うちのひとは
なぜかその反対だ。。。

世の中、うまくはいかない。

帰宅して
夕食を終えてから
辻村深月さんの
図書室で暮らしたい」を読んだ。

わたしも、図書室で暮らしたい。

日本人作家の本は
とても読みやすい上
これは、あちこちに寄稿した
エッセイの寄せ集めなので
サラサラと娯楽的に読める。

当たり前だけど
小説は、作家が書くもので
その作家のエッセイというものは
その作家が放つ小説のベースとなる
経験や思考がよく出るから面白い。

この本の個々のエッセイも
辻村深月を裏切らない内容だった。

彼女がこよなく愛す
作家のことや
小説、漫画、アニメ
幼少期に読んで影響を受けた絵本などが
次々に紹介されているのもまた楽しい。

こういうものを読んできて
あの小説が生まれたのか・・・と
想いを巡らすのもまた、楽しい。

いずれにしても
中学生を題材にした小説がない理由が
思い出したくもない時期だというのも
また、辻村深月さんらしいと
思ってしまったし
いちばん、彼女らしいと思ったのは
「おとなが勧める本にはなりたくない」
ということ。
これはよく分かる。

おとなが
さも、高尚な顔をして
勧めてくる本に
面白かったものなんて
ひとつもなかった。

なんだったんだ
あの国語の選書は。
いきなりドフトエフスキーを
読ませようとするから
「読書ムリ!」ってなっちゃうんじゃん。



この本の最後の方に
自作の解説として
自分で書いた小説の
エピソードが綴ってあった。

それを読んで
彼女の作品をもう一度
一切合切、読んでみようかと思った。

どんな小説も
誰かの手で綴られている。

その人がどんな人なのか
どんな経験をして今に至っているのか
根底にどのような思考を持っているのか?

そういうことを
知った上でもう一度その小説を読むと
より深くその物語を味わうことができると思う。

それにしても
マッツは、かっこよかった。

まだ言うか?!

マッツは2時間じゃ足りない。
マッツを見るたびに
もっとマッツを浴びたくなり
ネットフリックスでマッツを漁ることになる。

今日は、そんな日。



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