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第128話 宇宙子さん



「初めましてー、ええとひみさん。うわぁ、凄いね。」

 黒いロングヘアに黒い服、そして耳には鮮やかなピアス。画面越しに対面したのは、圧倒的なパワーを放つ光の魔女、パラレル宇宙子さん。
 そのエネルギーに感化され、椅子に座ったままの私の体が弧を描いて揺れ続けると、奥から奥から闇が上へと抜けていく。
 トカゲとヤマタ先生からの総攻撃で生命力なんてすっからかんだった筈なのに、自然とヘラヘラ笑ってしまった。

 そんな私の様子を見ての、彼女の冒頭の発言である。

「ひみさんは、ハイヤーセルフと繋がれる?」

「ううん……たぶん?」

「ちょっと視てみましょうか。……そうですね。ハイヤーセルフに連れてこられて私のところに来てますね。」

 へへへーと、腹に力なく笑ってしまいながらも、魂自身がホッとしているのが私にもわかった。

 申し込んだセッションにあたってあらかじめ送信しておいた情報には、ヤマタ先生というトカゲ人間から憑依されて困っていることと、またそいつは、私のハイヤーセルフに成りすましたり、過去世の記憶を捏造する程の質(たち)の悪い奴だということも書いておいた。

「うん、そうですね。レプレプもいますねぇ。」

 あんなにとんでもない奴なのに“レプレプ”!私、どうなっちゃうんだろう……。

 てっきりその時の私は、宇宙子さんから膨大な光を入れてもらうことによって、好転反応的に上がってくるトカゲに対してどれだけこの肉体が耐え得るかといった想像を頭の隅で描いていた。

 しかし最初に教わったのは、「私の中に、闇はあっていい」ということ。その闇に反発すると、その同じ分だけ闇から反発される。だけど闇ごと受け入れてしまえばそこに分離や反発は起こらず、それこそが統合になっていく。

……思い当たる節がありすぎた。
 レプティリアンだからという理由で反発することを正当化した私の顕在意識は、その反発によって、あれほどの反撃をくらっていた。自分の中の闇自体から、自分そのものが拒絶されていたのだ。

 それから宇宙子さんは安全な高次元フィールドを作り出すと、まず、私にハイヤーセルフと繋がることを要請し、更にそこ経由でヤマタ先生にアクセスするよう求めてきた。

「ひみさんなら出来ると思います。
やってみましょう、サポートします。」

 エゴが言う。「そんな高度なことできないに決まってる。」
 だけど挑戦してみたくもあった。だから集中していくまでに、多種多様なエゴの雑音を振り切る必要があった。

「うーん、この人も相当深い闇を持ってますね。
……ひみさん。このヤマタ先生は、ひみさんのことをどう思っているのか。
ひみさんのハイヤーセルフに聞いてみてください。」

 やがてハイヤーセルフを介して、ひとつの感情が届き始まった。ただ、コンプレックスをなみなみと湛えた私が自分でそれを口にしなければならないのは、ものすごくきついことだった。
 おんなじ場所を、しばらくぐるぐる行ったり来たり。自信過剰な人のようで嫌だったけど、ようやく長い抵抗の末にボソッと呟いた。

「……かわいかったって、言ってます。」

 ところがひとつ、口から答えが飛び出すと、そのすぐ後ろに控えていた感情も続けざまにポンと出てきた。

「あと……彼女に、似てた?」

「似てたって言ってますね。どういうことですか?」

 そうだったんだ。“似ていた”ことには驚いたけど、そのセリフからとある出来事を思い出した。あきらと仲がいい吹奏楽部の友人経由で、こっそり教えてもらった話。
 あの子が中学一年の夏、ヤマタ先生の奥さんが亡くなられたため、その時吹部は臨時のお休みとなっていた。そしてそのすぐあとの文化祭の時期を経て、あの先生は私を見つけたことになる。

 点が、線で繋がり始めた。奥さんを亡くされ淋しかったところに、その奥さん……先生の言い方だと“彼女”に似ている私と会話をする機会があって、それをきっかけに好意を持たれ、憑依されるまでに至ったのだった。

 それから会話は段々と、スサナル先生へと及んできた。すると、その会話の“媒体”だった私に突如、いつもの異変が現れた。




written by ひみ

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実話を元にした小説になっています。
ツインレイに出会う前、出会いからサイレント期間、そして統合のその先へ。
ハイパーサイキックと化したひみの私小説(笑)、ぜひお楽しみください。

⭐︎⭐︎⭐︎ 

昨日ぶつけた目のところね、やっぱりすごいことになっちゃいました。ぶつけたのは眉毛の横なのに、片目だけ完全にアイシャドウなの!人体不思議。
あ、GerardWayとかBillieJoeっぽいの笑(伝わらん)
一生のうちでこんな現象そうそうないから、あきらと爆笑してます笑

さて、ここにきてようやく、ようやく、私がサイレントを乗り越えるために現れた強力な方を紹介できます!
もう本当、ことごとく私がお世話になったみなさん、ネットから姿消して、ツインレイのお手伝い辞めていっちゃうんだもん。


パラレル宇宙子(うちゅうこ)さん

肉体次元の宇宙子さんは、昨日、おとといのイベントのためものすごく忙しかったとのことなんだけど、先週も今週も私が浄化してるとしょっちゅう意識体がやってきてくれて、そのたび私のビフォーアフターを見られてました笑

初めて出会ったその晩かな?翌日の晩かな?
その時もお風呂の中で、あきらの憑依のRのことを浄化してる最中にがっつり直視されてるのがわかって、その当時からずっと私の成長を見守ってくれています。

ふふふー、この方誰かに似ているような、似ていないような笑

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←今までのお話はこちら

→第129話 「ただ、わかって欲しかった。」

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