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第129話 「ただ、わかって欲しかった。」



「見せつけられてムカつくんだよっ!」

 私を介したヤマタ先生の、語気を荒げた声が響いた。

「いつもいつも、お前ら俺に見せつけやがって。
学校内で毎回イチャイチャくっつきやがって。」

 そんな『恨み』が次々出てくる。

 以前から子宮の右側に宿っていた憎悪の正体はこれかと思った。ここ数年、内科でも婦人科でも原因はわからず、炎症反応すらないのに異常な痛さを放っていたもの。すでに私の脳すら通さずに、ダイレクトに私の口から喋っているヤマタ先生の怒りの理由。
 今まで彼は長いこと、私とスサナル先生がわざと仲の良さを見せつけていると思って激しく嫉妬していたらしい。その悔しさと苦しみをただ、私にわかってほしかったのだ。

 本意が伝わらないことから来るお互いの誤解とは、こうもねじ曲がってしまうのかと恐ろしくなった。

 私はただ、生き霊になってまで襲ってきたあなたが怖くて逃げたかった。起きてる間も寝てる間も必死で逃げて隠れても、追いかけてくるのが怖かった。
 それはつまり私にとって、そこから逃れるために死んだとしても死ねず、生きてはいるけど生きられずの地獄。
 だからスサナル先生に“ただ”、私は助けを求めただけ。

 見せつけられてと言われたことも、本当のところ心外だった。現にあのあきらでさえ、「母親と担任、仲いいな。」といった程度にしか気づいていなかったと話していた。
 少なくとも、子供たちがいる学校の場で、過剰に仲良くしている現場をアピールするようなことは無かった筈だ。

 それでも宇宙子さんの仲介で、少しずつそのお互いの“誤解”を解いていく。
 心の中で謝って、それから気づかせてくれたことに感謝して。

 この二つを繰り返すと、段々闇が昇華されていく。セッション終了間際には、ヤマタ先生も少し軽くなってきたのが伝わった。そして最終的には向こうから、「こちらの方にもお礼を伝えてください。」と言われるまでに昇華された。

 そうか、それほどあの先生も、重たい闇感情で苦しかったのか。


 今回のセッションで私は宇宙子さんから、『正しい闘い方』を教わった気がした。
 少なくとも、トカゲであってもヤマタ先生であっても闇雲に忌み嫌わなくていいのだという発想は、私個人にとっての大きなパラダイムシフトそのものとなった。
 今後また奥から出てくるたびに、今回のように続けていけば大丈夫。やがては浄化されていく。それを思うと気が楽になった。

 センタリングをして、軸を自分に戻して帰ってくると、それでも体は揺れ続け、色んな闇が途切れなかった。
 私は宇宙子さんに聞いてみた。

「肋骨の下からたくさんあがってくる、これは一体何ですか?」

「思念だとかエゴだとか、そういうものが溜まっているの。
ひみさんは本当、マリア様とかみたいになんでも愛せる人だね。色んなものがひみさんに助けを求めてやってくるからそれだけのものが集まってるの。
“フォロミー”って、背中の後ろに村でも作りながら進んでいくようなタイプだね。」

 宇宙子さんは、私の愛がものすごく大きいと言って嬉しそうに笑うのだけど、“自分”としてしか生きてきてないので正直その意味がわからなかった。むしろ私は自分のことを、薄情な人間だとすら思っていたのだ。

「どうします?さっきみたいなヤマタ先生の闇を引き寄せてしまう、元々のひみさんの感情。
 怒りだったり嫉妬だったり、あとは罪悪感だったり……。そういったものも今後視ていけるけど、続けます?」

 心の奥がザワっとした。いろんなエゴが反応している。その中でも、一際大きな心の呟きを、私は大事にしようと思った。

「今それ聞いて、私の中から“面倒くせぇ!”って真っ先に出てきたので続けます。次回の予約をお願いします。」

 ええー?嘘でしょやめたほうがいいよ。

 そんなエゴの抗議の声に対して聞こえなかった振りをすると、三週間後、彼女とまた会うことを約束した。



written by ひみ

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実話を元にした小説になっています。
ツインレイに出会う前、出会いからサイレント期間、そして統合のその先へ。
ハイパーサイキックと化したひみの私小説(笑)、ぜひお楽しみください。

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お話の中身が変わってきました。
認識が変わればアプローチが変わります。

たぶんいつも読んでくださってる方は、今までもこの私の「勘違い」が反転していく様を何度も共に追体験、そして自己成長してきたかと思いますが、昨日、今日のシフトは本当に皆さまにとっても大きいのではないでしょうか。

さてさて。いよいよ前夜祭だね。
祭りに参加する人は今、真っ暗だね。でもその真っ暗は大丈夫なやつだから。ちょびっとしんどいけどそれ、心からおめでとう!その方々とは本番でも会えるから、一緒に踊りましょう。
(けーこのツインくん、あきらには甘いんだよね。私もあきら並に縁日でおごってもらっ……あ、そんなこと書いてたら全部の屋台買ってくれる人が来てくれた笑)

私じゃなくて宇宙が書いた有料記事『最速で出会って』を持ってる方は読み返してみてくださいね。なぜ暗いのか、あーこれかって、実感と共に腑に落ちるはず。おめでとさん笑
何度も何度も大事だよってアナウンス繰り返してるやつだから、今さらリンク貼らないよ。参加する(アセンションする)ならそのくらい自分で『マガジンひみの本棚』から探してください。次は何億年後か知らんけど、古い地球に残るのか、祭りに参加するかしないかは自分で決めるようにね。


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←今までのお話はこちら

→第130話 大いなる責任の憂鬱

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