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帰国、ドイツへ

ドイツへ帰って来たのは2週間前です。

今回利用したトルコ航空ですが、ハブ空港として降り立ったイスタンブールは24時間営業の巨大ショッピングモールが備わり、しかもトランジットによる外国人の移動規制は解除されているので、驚くほどの人の多さでした。マスクの着用は義務付けられていますが、ショッピングに勤しんだり、乗り換えまでの時間をカフェやバー、レストランで優雅に寛いでいるように見えました。

私のようなドイツの定住ビザを持つものは、基本的にこうした移動に規制が設けられてはいませんでした。日本がリスク地域になっていないことも功を奏していました。もちろんリスク地域を移動して来た人にはPCR検査の陰性証明が必要になります。

しかしイレギュラーにこの陰性証明の提示を求められるケースがあることも小耳に挟んでいました。日本を出るときには、念のために申請しておこうと考えたのですが、そもそもPCR検査が受けられる機関が非常に限定されていることと、海外でも通用する英語でのカルテを出してくれる機関も非常に少ない上に、一人当たり2万〜3万という高額であることに辟易して、「もうなるようになれ」と憤り、諦めモードで空港に向かいました。

結果、何も咎められることなくドイツに帰ってこれたわけです。

機内での食事は全て冷たいパンやサンドイッチ。飲み物は水かジュースのみ。食事の選択肢はありません。アルコール類のサービスもありません。CAとの接触も極端に減らしているせいでしょう。搭乗前にはトルコ航空からマスクや消毒セットが配られました。自前のマスクの使用をやめて、これを使用するように指示されました。皆さん愛想も良くて、好感が持てますが、これまであった通常のサービスは受けることができません。ただただモニターで映画を見たり、眠るしかやることがないわけです。

ドイツ入国は、PCR検査もなく5分で入国でした。

現在ドイツへの入国は、ビザ取得者のほか、特定の技術保有者(医療従事者、IT技術者 etc)、ドイツでの修学が認められた者、またドイツでの医療を受ける必要がある者、配偶者…と決められています。それ以外での入国は基本的に不可能です。

ヨーロッパは今コロナ第二波が起こっており、ドイツ国内でも移動規制が始まりそうです。毎年人気のクリスマスマーケットはマスクの着用での開催は許可されたと聞きますが、スーパーマーケットではすでにトイレットペーパーが品薄になり始めているとのニュースも耳にしました。

今年も残るところ2ヶ月余りとなりましたが、僕にとっては飛んだ2020年となりました。この一年だけでどれだけ移動したんだろうと思います。これまでの人生で移動した距離としては最長です。よりにもよってコロナ元年に(苦笑)。

キプロス→ベルリン→キプロス→北キプロス→キプロス(ロックダウン)→ベルリン→キール(北ドイツ)→ベルリン→(トルコ経由)東京→大阪→京都→東京→(トルコ経由)ベルリン→キール

文字に起こしてみただけで笑えて来た。この移動での温度や湿度の変化で、コロナでなくても風邪をひいてもおかしくないくらいなのになぁ、とおもいます。


ともあれ、予定していたここ北ドイツで新しいステージでの飲食ビジネスもスタートを切りました。1ヶ月もオープンを遅らせたにもかかわらず、スタッフやお客様からも暖かく迎え入れていただき、ありがたいです。関わってくださる皆さんに恩返しができるように、心して挑みます。

それではまた。

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