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さらに遠く、遠くへ

料理人になって24年になります。

京都で10年

渡独して14年

人生の半分近くを料理人として生きているわけですが

ここまで一つの職業を続けてこれたのも

ひとつの事にのめり込んだら

ひといちばい辛抱強く

続けるだけの集中力が持続する

そんな僕の性格が功を奏したと思います。

僕はもともと

人から指示されることが苦手だった。

興味が持てない勉強は

ただただ苦痛でしかなかった。

もともと食べることが好きだったので、

美味しいものが自分で作れる

そんな喜びを

料理人という職業は叶えてくれた。

また食べて喜んでもらえるんだから

ハマらないわけがなかった。

だから黙々と練習した。

包丁の技術、焼き方、煮方、揚げ方、

盛り付けの彩り、器とのバランス、食材の目利き

プレゼンテーションのあり方、

空間演出、

どんどん嵌まり込んでいった。

それが職人の仕事であり、

シェフの義務と責任だった。

でもいつも上手くいくわけではなく

失望や失敗や

挫折もあったり。

きがついたら

スタンドアローン。

いろんなことに固執し過ぎて、

空回りしていたことに気がついた。


自分一人でできる事には限界がある。

チームで動くこと。

チームを育てること。

チームのそれぞれの個性、特性、技術を

適正に判断し、育て、

認めて評価し、

まかせて、やらせること。

困難におもえる障壁に挑み、

チームで結果を生み出すこと。


もしかしたらチームプレイが求められる

スポーツをしていたら

もっと早くに気がつけたかもしれない。


目標に早く辿り着きたいなら

一人で行け。

もっと遠くに行きたいならば

チームで行け。


2021年から

世界は新しいフェーズを迎えるだろう。

さらに遠く、遠くへ、

僕自身も

料理人として

新たなフェーズに移行する。


ワクワクする未来に向けて。


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