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『お別れは、生涯の完成』

先日やっと2021年の振り返りをしました。

ほんとは年末年始にさらっとやっていたのだけど、自分の脳内に記憶に残ったことだけを書き留めたくらいでしかなくて。
先日マインドマップでも振り返りできることを教えてもらって早速やってみたのと、単純に2021年残り3日のタイミングで大きな出来事があったので一緒に再度振り返ってみました。

実は2021年最後に祖母が亡くなりました。
結構前から施設にお世話になっていて年齢的には大往生で大きな手術とかなく、静かな最後だったのですが、

それでも自分が本厄の年の最後にこうなるというのが、なんともすごく考えさせられたので今回は文面気にせず久しぶりにゆるゆるnoteを書いてみようかと思います。

まずそもそも去年の本厄、友人と一緒に『わたしたちの厄年』というインタビューサイトを一年限定で作りました。

そのインタビューの中で『自分だけではなく、周りの家族も健康な一年でありますように』と言ってる方がいて、まさにその通りだなぁと思っていたのです。

それまで私は自分だけの本厄しか考えていませんでした。
"自分が一年健康でいられますように"とか
"自分が一年大きな怪我とか不調なく過ごせますように"とか。

それが去年は他にも色々と考えさせられることがたくさんあって(これについてはまた別noteを書きたいと思います)
改めて家族が健康で過ごせることのありがたさを実感していた頃でした。

なのでそれからは自分だけでなく、自分の家族もどうか一年健康で過ごせますようにと、常に祈るような一年を過ごしてきました。

コロナ禍で情勢不安定なのもあるせいか、悲しいニュースやショックなニュースを聞くたび、いつも以上に不安感が強くなったし、久しぶりに少し遠出したときでさえ楽しみな気持ちと同じくらい、『無事に帰って来れますように』という気持ちが強かったり。

そんな中、無事仕事納めをして実家に帰省したタイミングでの訃報でした。

去年一年は個人的に仕事もプライベートもかなり忙しく、正直実家に帰った一瞬のタイミングでのこの訃報は、祖母が見計らっていたのでは?と思うほどでした。

年齢的にもいつの間にか90を超えていたので、いつこの時が来てもおかしくはなかったのですが、まさか自分の本厄、最後の最後にこうなるとは、という気持ちと、大往生で最期苦しまなかったから本当によかったという気持ちがごちゃ混ぜで、しばらくはふわふわしていました。

それでも随分小さくなってしまった祖母の納棺に立ち会って、やっと現実のものとして自分の心に落とし込めました。

ただ年末年始ということで、どうしても3が日くらいまでは葬儀ができない。
仕方なく祖母を実際にお葬式をやるセレモニーホールで数日間預かってもらっていたのですが、この数日間が自分が思っている以上に辛かった。

特に大寒波の中、1人棺に入れられて寒々と残されている祖母を思うとなんだか居た堪れなくなってしまいました。

仕方がないとはいえ、安置するのにドライアイスを入れないといけないのは分かっている、と言っても、です。

以前もう片方の祖母が亡くなった際は一晩だけだったのもあり、叔母家族が付き添ってくれていたので安心でしたが、お正月だけはさすがにそうもいかず。

亡くなったらお空の星になる、とか、魂は近くにいる、とかよく言うけれど、肉体はまだそこにいたら魂はどうなっちゃうんだろうとか、過去のお正月は祖父・祖母の家に行って、みんなでオードブルを囲んで食べたのに、とか、そんなことを思い出したら1人悲しくなってきて、正直毎晩寝る前に泣きました。

そんな時ふと、去年『わたしたちの厄年』でインタビューする際に寄ったお寺でいただいた日めくりカレンダーの一言を撮っていたのを写真フォルダから見つけました。


このときは単純にいい言葉だなぁくらいにしか考えていなかったのですが、今になってこの言葉が深く刺さりました。

『お別れは終末ではなく、生涯の完成』

そう思うと悲しい別れも少しだけ救われた気持ちになりました。

祖母は享年93歳。
人生100年時代と言われても、大往生なのは間違いないのです。

そしてそんな祖母の生涯の完成は、わたしたち孫やひ孫に囲まれての最後だと思うと、それだけで孫としては心から大きな拍手を送りたい気持ちでいっぱいでした。

明けて2022年の初め。
無事祖母を送り出すことができました。

正直哀しくないと言えば嘘になるけど、
祖父と祖母がいなかったら私はいなかった。

さらに私の母と父が出会わなかったら私はいなかった。

そんな当たり前だけど、奇跡のような当たり前の積み重ねで今の私があるんだなと改めて深く感じた年末年始でした。

どうか天国で先にいっているおじいちゃんとまた仲良く一緒にいてね。
そして初盆には今度はおじいちゃんと一緒に帰ってきてね。

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