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「厄除けしたよ!」は自分で自分を守る防衛ライン【#わたしたちの厄年 インタビュー】

この記事は、2021年に本厄をむかえたライターふたりによるインタビューサイト『わたしたちの厄年』に掲載した内容を、一部再編集したものです。現在、サイトの公開期間は終了しており、noteでのみ記事を読むことができます。内容は原則、公開当時の情報となります。

2021年、平成元年生まれのわたしたちは厄年をむかえます。
去年から続くコロナウイルスの脅威は収まる気配がなく、普段の生活すらガラリと変わってしまいました。
そんな中、厄年をむかえるわたしたちは、この1年をどうすればご機嫌でポジティブに過ごせるのでしょう?
今回は今年の初め、筆者と一緒に厄除けに行ったmikako さんと、この1年を楽しく乗り切る方法を考えてみたいと思います。

初厄除け祈願は「イベントみたい」

ーー先日は厄除けご一緒できて嬉しかったです!厄除けは初めて行ったとのことでしたが、実際やってみてどうでしたか?
そうですね、一緒に祈願する人が思ったよりいてビックリしました。

ーーたしか同時刻の会で15人くらいいましたよね。コロナじゃなければもう少し人数は多かったのかもしれないけど……。
そうなんです。なんとなくもっと少人数なイメージがあったので。
そんな人数の前で自分の名前や住所、願望の種類(厄除けとか心願成就とか)を読み上げられたのはちょっと恥ずかしかったですね(笑)

ーー思ったよりはっきり述べられましたよね(笑)
けどお土産にお酒やお餅、羊羹とかも入ってて、ちょっとイベントっぽくて個人的には面白かったです。先日お餅もちゃんと食べました!

ーー厄除け祈願する場所によるんでしょうけど、意外なものをいただきましたよね。私もお餅はそろそろ食べないとです(笑)
私、元々京都が大好きで、もし厄除けするなら京都でやろうと思っていたんですけど、コロナで行けなくなってしまったので今回行けてよかったです。

ーーそうなんですね。お仕事でも出張でよく京都に行かれるんですよね?
はい。実は去年、希望していた部署への異動が決まって、それから京都への出張も増えました。

ーー以前から今の部署を希望されていたんですか?
そうですね。最初は28歳くらいの時に転職しようかどうか悩んでいたんですけど、ちょうど今の部署の人と話す機会があって。
そのとき聞いた話にとても魅力を感じたのと、ここなら「自分の強み」と「やりたいこと」の掛け算でもっと自分からできることがあるんじゃないかと思って希望を出していました。

「自分がやりたかったことをちゃんとできているのか?」問いかけた2020年。

ーーそうなんですね!もうすぐ1年経ちますが、去年1年間はどんな年でしたか?
正直、自分が「行きたい!」と希望した部署だからこそ「自分がやりたかったこと、学びたかったことをちゃんとやろうとしているのか?」って厳しめな自分が今もそばにいますね。
ちょうど異動した時期が緊急事態宣言とも重なっていたり、会社としても事業の方向転換を迫られている時でもあったりして。
とにかくやることはたくさんあるけど本当にこのままで大丈夫なのかな……と。異動したことに後悔はないけど、不安や孤独と戦った2020年でした。

ーーそうだったんですね。去年はそれぞれ環境が変わって大変な1年でしたもんね。
あ、でも不安もあったけど、悪いことばかりじゃなかったですよ。

ーーというと?
実は私、基本家にいないタイプだったんです。
どこか外に遊びに行かないとダメなタイプで。以前から会社的にはリモートで作業できたんですけど、家では集中できなくて近くのカフェとかでやってました。

ーーそうなんですか!それでもコロナ禍ではどうしてもおうち時間が増えますよね?
どう過ごされていたのでしょう?
私も「どうしよう」って思ったんですけど、大好きなカフェのコーヒー豆を買ってきて家で淹れたり、いつもよりちょっと丁寧にごはんを作って、カフェっぽく写真撮ってインスタに載せてみたりしたらだんだん楽しくなってきて。
気づいたら毎日外出してた私が、週1の外出で満足するようになってました(笑)

ーーそれはすごい!ちょっとした楽しみを見出すのが得意なんですね!
そうかもしれないです。インスタみてる友達にも「なんか最近楽しそうだね?」って言われて(笑)
昔から楽しくない仕事とかでも「面白い部分」を見つけるのは得意でした。

本当は5悪いことが起きるはずが2くらいで済んだ、って思えるなら厄除け行っておいてもいいんじゃないかな

ーーそれは羨ましいスキル!そしたらmikakoさん的には今年の厄年もどう乗り切ろうとか考えてたりしますか?
そうですねえ……。正直自分がどうとかより、これまで周りの先輩方の体験談をたくさん聞いてきたので、そこで不安にさせられたことの方がおおきいですかね。

ーーよく聞きますよね。「本厄の時、こうだった」とか。
ただ個人的には「私はもう厄除けしたし!」って思っちゃってます!
私、何かあったとき「あ〜厄除けしなかったせいだ〜!」って思いたくなくて。厄払いしてて何か悪いことに遭っちゃっても、それはもうしょうがないかなって、そういう運命なんだなって諦めつくけど、厄払いしてなくてそうなったら「やっぱりやっておけば……」って後悔したくないんですよ。

ーーたしかに!病は気から、みたいな?
そうそう!
もし万が一悪いことが起こっても「本当は5悪いことが起きるところ、2くらいで済んだんだ、ラッキー」くらいに思える。
そういう意味ではやっておいて損はないんじゃないかな。

ーーそうですね。やっておいたら周りからの「厄年じゃん!」っていう会話にも「厄除けしたんで!」って言えるし(笑)
そうですね。「厄払いしましたから!」は自分で自分を守る防衛ライン(笑)

ーーなんか話してたら大丈夫な気がしてきました(笑)今日から合言葉は「厄除けしたんで!」で生きていきます!

<インタビューを終えて>
インタビューを通してmikakoさんは大好きな京都、カフェ、スイーツ、町並みなどなどたくさんの「好き」について語っていただきました。
前の部署にいたときから「自分が素敵だと思ったことはどんな方法でもいいから伝えたい」と思っていたそうで、それは好きなアイドルを応援するのと同じような「推し」の気持ちが強いそう。
希望部署へ異動し、今年は本厄を感じさせないほどさらにその「推し活」は強くなりそうな予感です。


「厄年」という人生の節目に​​
​思うことをありのまま みつめていく

"コロナ禍"で始まった2021年
厄年をむかえたわたしたちは
この1年をどう過ごしていくのだろう

​不安も 悩みも 喜びも ワクワクも
ゆれうごく世の中も ライフステージも
ありのままの思いを 言葉にしてみよう

等身大のわたしたちのまま ここでつながろう
インタビューサイト『わたしたちの厄年』より

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