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ひきこもりの勉強会に参加してきた② 後編

昨年冬に参加してきたひきこもり勉強会について、メモったことをまとめました。

前回の記事はこちら ↓ ↓ ↓

勉強会2日目で、DVDで紹介されてたことをまとめた内容になります。

Q.当事者を医療につなげる方法

・まずは、家族のみで心療内科等に通院してみる

・家族が相談して、当事者本人が医療を受ける必要性があるかどうかを理解する

親御さんが相談に通い始めたことを、適切な機会(タイミングが難しいかもだけど)になるべく早く、「あなたのことが心配なので相談に通っている」ということや、先生に会ってみた印象などを話してみること。

※可能なら、本人に「良かったら来てもらえる?」とたずねてみる。

大切なことは、通院する当日の朝、本人に声かけて1回だけ誘ってみること。何度もしつこく誘わないようにする。もし「行かない」と断られたら、親だけ行くようにすること。当事者が自分の状態を不安に感じていたり、病院が怖い…などなど、ただでさえ外へ出ることにも恐怖を感じる子もいる。

親御さんが無理矢理にでも連れ出そうとすると、家族関係がさらに悪化していく可能性がある。だから慎重に、子どもが「行ってみたい」という意思が自然と湧いてくるまで続けていくこと。

Q.お小遣いは渡した方がいいのか


・月額いくらと決めて渡す

・お金の使い道は本人の自由にする

・お金がなくなっても補充はしない

お金を渡さない=「あなたは働かなくていい」というメッセージを受け取ってしまう。「お金は渡さない」と拒否する人もなかにはいるが、お金がないと人は欲がどんどん枯渇していくものだ。

DVDに登場した元当事者の方は、「動きたくても動けないから、お金は必要。理由は、居場所へ行く交通費や食事などの出費があるから」と話されていた。

あと、家事をしてお小遣いを貰うという〝家での就労支援〟といった形で、働くことを家事を通して学んでいくきっかけにもなる。

Q.家庭内暴力への対応


家庭内暴力が起こる条件2つある。
・家庭が密室化していること → 密室化を防ぐために、来客を積極的に受け入れる
・子どもが退行化している
子どもと接する時、ベタベタとスキンシップしたり、子ども扱いするのはよくない。対等な立場で対話をすることを心がけ、言葉にならない思いや訴えを聴くこと。

避けてほしいことは、、、
・暴力が起こってからの強制入院 → その流れでの治療は失敗を招きやすい
・暴力に暴力で抑え込むことはタブーである → 暴力を受け入れることになってしまうため

もし暴力が起きたら…
・暴力を拒否する姿勢を見せること
※親が罪悪感を感じていて、暴力を拒否しないことが多々あるが、しっかりと「嫌です」「されたくない」という姿勢で毅然と言っていい。
・あらかじめ、次に暴力をふるったら警察に通報する。あるいは、自分たちが避難する等を伝えておく。口だけで終わらせず、もし暴力が起きたら実行すること。


大雑把にメモしたものをざっとあげていますが、私自身の解釈も多少混じっていて、分かりにくい箇所があるかと思います。斎藤 環氏や池上 正樹氏の著書などを読むと、より理解が深まって参考になるかと思います。


以降は私のひとりごとになりますが、DVDでの話の流れで元当事者の方が「子は親の事が大好きで、親を愛している」と話されていました。

個人の意見や考えを私は批判するつもりはありません。子は親のことが好きなのは確かに間違ってはいないけれど、私はその言葉を受け入れ難いと感じていてすごくゾワゾワしています。「親が大好き」だと思えない自分がいるからでしょう。アダルトチルドレンや毒親とか…色々知る前からも、親を好きと思えない自分をなんとなく気にしていました。

〝親が好きじゃないとか、親へのありがたさや感謝の気持ちが足りないのはおかしいのか〟

そう思ってモヤモヤしては悩んだり、口だけでは感謝を伝えてもなんだか嘘っぱちな気がするから自分にムカついてしまうのです。感謝出来る点と、そうじゃない点が、私のなかで混ざりあっています。ある本を読んでから、そんな状態は当たり前だからそこまで気にしなくていいとわかってからはだいぶ楽になりました。憎悪と愛情は表裏一体だなって、改めて感じさせられます。

ふりかえると、親が子どもに「あなたのためを思って」と言うのは、あまりよろしくないからやめてほしいなあと考えます。本当に子どものことが心配で口にしているのだと思いますが、どうしても親が子どもをコントロールしようとしてる言葉にしか思えなくて私は嫌いです。

子どものことを思って言っているのは口実で、実際は〝親自身のために〟子どもに口を出したり、子どもに何かしてあげたりしているのではないのか?

様々な文献を読んでいくと、そういうカラクリを理解してスッと腑に落ちました。子どものためにって偽善者ぶらないでほしいと、内心つい言葉がキツくなってしまいます。親になったことがないから、親心とか気持ちがあまりわからないのです。


色々考えさせられることがすごく多かったなかで、親御さんの気持ちを通して、自分の親に対する感謝に気づけました。「この面ではとても助けられてる」「普段通り接してくれて本当にありがたい」など思えたり、恵まれてる点を改めて気づくことができました。

勉強会最終日の記事は、後日noteに載せていきます。

初回の記事はこちら ↓ ↓ ↓


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