掃除用具交換

ちょっと離れた町に住む友人が、掃除用具交換の仕事を始めた話を聞き、私も始めてみることにしました。
ただ仕事をするだけ、というわけにはいかず、1番安いモップを自分も使うことになりました。
もともと掃除が苦手な私は、部屋の掃除など、掃除機をかけるくらいしかしませんでしたが、
「どんなに汚して返してもいいんだから、交換する前に普段やらない網戸なんかを拭くといいよ」などと言われ、ほとんど交換の前日まで使わないくせに、前日にはどこか汚れたところを探して拭いてみたりしていました。
どんなに汚してもよくても、ほぼ月に1回汚れたところを拭くために数百円をかけていたと考えるとやはりもったいなかったですね。

こちらも1ヶ月に1回程度、勉強会がありました。
勉強会といっても、お茶会のような気楽な会で、「お好み焼きパーティーをしよう」などと各家庭から具材を持ち寄ってみんなで作って食べたりして、楽しく過ごしました。
子供を連れて参加してもいいとのことでしたが、小さい子供がいるのは私くらいで、ずっと年上のおばさま方が多かったです。

私が交換に行く地域は、自分の家の周囲1kmくらいの範囲でありがたかったものの、数件だけでした。
手数料をはっきりと記憶していないのですが、商品1つにつき100円前後だったような気がします。
こちらも自分の出来る範囲ですきなときにチラシなどまいたりしてよく、つまり稼ぎたいなら新規開拓をすればいい、というものでした。
また、交換に訪問した際に、他の商品をすすめたり、お友達を紹介してもらったりする手もありました。

私が担当していたお客さんは留守がちな方が多く、いつの何時に行きますと予告しているにもかかわらず留守だったり、
長期間留守だったり、
夜遅めの時間しか家にいなかったり…
そして、そういった場合は、玄関のドアの取っ手に返す分を下げておいて下さいとか、ガスメーターの中に入れておいて下さいとかお願いしているにもかかわらず、
忘れてしまうのかしてくれなかったり…
また、商品の交換はお客さんに会わなくてもなんとかできますが、集金するのが大変でした。おつりも用意しなければなりませんでした。

中には訪問した際に、逆に化粧品などを勧めてくるお客さんもいました。

100円前後のために、家から近いとはいえ何回も同じ家を訪問したり、子供を置いて行ったり、何回も電話をかけたりしているうちに、割に合わないなぁ…と思いやめました。

掃除用の洗剤などの用品を割引で買うことが出来たのですが、勉強会でお話をきくと、たいして掃除もしないくせに(だからこそ?)どれも欲しくなってしまうのです。
いただいたお金より、払ったお金の方が多かったような気がします。

この記事が参加している募集

#仕事について話そう

109,902件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?