新聞紙を見る仕事
ペット販売の仕事で一緒だった少年と、連絡先を交換しました。
彼は顔が広いらしく、
「いい仕事があったら紹介するよ」
と、言ってくれたからです。
そんなに間を置かず、すぐに連絡がありました。
電話の説明ではよくわからなかったけれど、難しい仕事ではなさそうだったので、とりあえず指定された時間に、指定された場所へ行ってみました。
まだ新しく建てられたばかりの、倉庫のようなところでした。
(ドラマに出てくるような古いいかがわしい倉庫じゃなくて良かった)
印刷会社だったのでしょうか?
とりあえずその日頼まれたのは、
折りたたまれて束になって出てくる新聞紙を
機械がPPバンドで留める前に、
束が乱れていたら直す
という仕事でした。
ボウリングのレーンのようになっていて、
さながら、ボウリングのピンのように重なった新聞紙がおりてきて、
コンベアーで私の前まで流れてきます。
目の前でガチャン!とPPバンドで十字に留まります。
それが留まる前に『束が乱れていたら』束の側面を、とんとん、とするのです。
椅子に座って見ていてよくて、
しかも、乱れている束などほとんどありませんでした。
何時間もそれを見続けることは、誰にでもできる簡単なことではありますが、眠くなってしまい、地獄のようでした…
ウトついてしまったときに限って、乱れている束があったりして注意されました。
何時間やったか忘れてしまいましたが、帰りに現金でお給料をもらったような気がします。
1回限りのお仕事でした。
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