シーンに合わせて選ぶおすすめアルバム

はじめに

　5月もあっという間に終わり、早くも上半期最後の6月になってしまいましたね！私は3月～5月に沢山新しいことを始めて、時には自分のキャパをだいぶオーバーしながら駆け抜けてきました。音楽は好きなのですが、忙しいと全くといっていいほど音楽を聴ききたいという欲がなくなってしまうのが不思議です。

　昔は気に入ったアーティストや曲に出会うと本当にそれだけしか聴きませんでした。そして聴くときはその曲の世界観にがっつり浸りながら聴いてました。だから音楽を聴いている時間は映画を観るときや漫画を読むときと同じように、何かしながら聴くということをあまりしなかったように思います。

　しかしここ数年はそういった聴き方はせず、数枚のお気に入りの中から、その日の気分や状況に合った「これ」という一枚を選んで聴くという形になってます。気分の乗らない作業をする時にいい具合にアップテンポの明るい曲を聴くだけで作業がはかどったり、心を落ち着かせたいときに穏やかな曲を聴けばリラックスできたり、音楽の力ってすごいですよね。

　ということで今回は、特定の気分や状況の時に力を貸してくれる音楽アルバムを紹介していきたいと思います。私の独断と偏見と音楽への感謝を込めた選りすぐりの数枚をどうぞ。

PC作業の時

「POP VIRUS」星野源

PCで調べものしたり事務作業したりする時って、私はあまり集中することができなくて思考があちこちに飛んじゃうんですよね。多分すぐ飽きちゃうからだと思うんですけど、そんな時にBGMで程よく楽しい音楽が流れていてくれると意外と集中できます。

この「程よい」というのがミソで、激しすぎるとそっちに意識もっていかれるし、落ち着きすぎると眠くなっちゃうし、なかなかいい塩梅の音楽を見つけるのは難しいのです。

このアルバムはそういった意味で、全曲ボーカル、サウンド、テンポ、が程よく明るくてポップでノンストレスで聴けます。ストリングスや管楽器が伴奏に使われている曲が多いのも楽しい。星野源の声も高すぎず低すぎず、でも落ち着く声なので心地よいです。

ちゃんと歌詞を聴くと割とネガティブだったり重めのこと言ってたりするんですが、曲がポップなので病みすぎず、そのバランス感も好きです。「恋」と「アイデア」が有名ですが、そのほかの曲もとてもいいです。

掃除の時

「Case」Creepy Nuts

腰が重い人間の代表みたいな性根なので掃除がめちゃくちゃ苦手です。なのでそういった作業にとりかかるときは必ずと言っていいほど音楽の力に頼ります。

大切なのはある程度の緊張感と前向きな姿勢です。怠惰な人間はちょっと緊張感があった方が腰を上げやすいし、テンション上げながらやった方が楽しく作業がはかどります。

このアルバムは1曲1曲が割とテイストの違う曲なので全然聴いてて飽きないです。そしてどの曲も粒ぞろいでカッコいい。歌詞の内容も攻め姿勢な感じのものが多いし、ボーカルの声に張りがあっていい感じに気分をビシッと上げてくれます。

Creepy Nutsは格好いいけどちょっとオラオラ感が自分的に強すぎてそれまでちょっと手が出せずにいたのですが、このアルバムはいい意味で私のようなビビり人間にも聴きやすいポップさがあり、最初から最後まで楽しく聴けました。最近のヘビロテ1枚です。

確定申告の時

「Tommy heavenly6」Tommy heavenly6

腰の重い人間にとって確定申告は鬼門中の鬼門です。確定申告に限らず、誰かから指示された提出するべき期限付きの書類作成作業ってなぜか「やらなきゃ」と思えば思うほどできない（泣）人間向いてねー

こういう時は焦りと苦手意識ばかりが先立ち、余計な思考で作業がより進まなくなるので、激しめの音楽でできるだけ思考を紛らわすといいと思います。かといってあまりにもパーティーピーポーな曲だと気が散って作業自体ができないので、おすすめはダウナー系のロックです。

このアルバムは全曲激しめのギターサウンドでありながらTommyの甘い歌声と綺麗なメロディでとても聴きやすいですが、ダウナー系のロックであまり明るい曲調ではないですね（明るい曲もあるけど）。激しいサウンドが程よく自分を追い立ててもくれます。

基本ダークなロックですけど、その中でも色々なテイストの曲があるので確定申告以外でも存分に楽しめます（てか普通に聴いてほしい）。「GIMME ALL OF YOUR LOVE !!」「LCDD」「Hey my friend」が好きです。特に「Hey my friend」は名曲なのでぜひこの曲だけでも聴いてみてください。

料理する時

「The Spirit Room」ミシェル・ブランチ

決して懐古厨というわけではないんですが…昔よく聴いていて久しぶりに聴いたら「めっちゃいい曲ばっかじゃん！」となったので紹介させてください。ジャンルとしてはポップス寄りのロックになると思います（もしくはロック寄りのポップス）

トラック1の「Everywhere」とトラック3の「All You Wanted」がめちゃくちゃ好きなんですけど、この2曲はイントロで心掴まれるぐらいの名曲です。とにかくイントロのギターフレーズがエモくて最高…！と無類のエモい好きの私は思います。

ほかの曲もポップで聴きやすいのと、聴いてて気持ちいいメロディが多いので思わず口ずさみたくなってしまうので、料理してるときとかにビール飲みながら聴きたい1枚ですね。

テンション爆上げしたい時

「RBB THE SECOND COOL」RBB

今のところ音源がYouTube動画でしか聴けないので申し訳ないのですが、もともとニコニコ動画でラップ曲をアップしてたRBBというグループが2012年に発表したアルバムです。

どの曲もキャッチーでかといって同じテイストの曲は1つもないし、素人では何が何だかわからないくらいレベルの高いラップの海に溺れて死にそうになり（幸）、まるで極彩色の遊園地に引きずり込まれたかのような眩い音楽体験ができます。とにかく聴いててめちゃくちゃ楽しいので、テンション爆上げしたいときにおすすめ。

特に好きな曲たち

リラックスしたい時

「hollow world」ぼくのりりっくのぼうよみ

起伏の少ないボーカルの歌い方と、波に揺られているみたいなサウンドが今まで出会ったどんなリラクゼーション音楽よりも心地よく、入眠音楽として活用させていただいておりました。

眠れない夜にこれを聴くとアルバム一周しないうちに絶対寝れるので、なにか特殊な仕掛けでもあるのか？と不思議に思ったものです。もちろん一曲一曲も素晴らしいです。

番外編

「HEALTH」電波少女

いろいろあって生産中止になってしまった（涙）一作。ちょっと疲れてる時とか、ぼーっとしたいときとか、何も考えたくないけどかといってアゲアゲな音楽聴いたりテレビ見たりそういう気分じゃないときがよくあって、そういう時に本当にお世話になりました。聴いているとスッと心が落ち着いてきて、気づいたら寝てるって感じでした。生産再開を強く求む。

ちなみに別のアルバム曲ですが、「Re:カールマイヤー」は先ほど紹介したミシェルブランチの「All You Wanted」のイントロをサンプリングしていて、電波少女がますます好きになりました。

てな感じで今回は「シーンに合わせて選ぶおすすめアルバム」というテーマで6アルバム＋番外編を紹介させていただきました！ぜひぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。