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「空気の流れ」を表現する大切さ…【写真のお話】

皆さま、こんにちは。

今回もまた写真について熱く語りますことをお許し下さい。

まだまだ暑い日が続きますが、少しずつ空気の流れが秋めいてきましたね…。

はい、今回は、

写真と「空気の流れ」

について語ります。

突然ですが、

あなたには、今から旅人になっていただきます。

あなたは、冬のしばれる日本海に面した寂れた漁師町にやってきました。
旅の目的は、言わずもがな、この漁師町の写真を撮るため。
夏の間は、ちょっとした観光客でにぎわうこの漁師町も、鉛色の空が何日間も続き、歩いているのはあなただけ…。

あなたは、この数日間撮り続けた写真をみて考えていた…。

何かが足りない…。

何が足らないのか…。

寂れた漁師町を歩きながら、あなたは、ふと感じた。

夏のこの漁師町と冬のこの漁師町…。
同じ場所なのに、潮の香が違う…。


夏のほうが潮の香が強いと思っていたが、冬のほうがより潮の香を強く感じる。
なぜだろう…。



絶えず吹いている冬の海風のためか。
夏の空気に比べて、冬の空気は澄んでいるためか。

あなたにとって、

この気づきは大きな発見だった。

こんな感覚や雰囲気、それを伝える表現力が自分の写真には足らない。

つまり、

写真から伝わってくるその場のもつ空気感を表現できていなかった。

はい、旅人終了です。

空気感とは、写真用語では、その場の雰囲気を感じさせる表現で使われます。

ですが、私は、個人的に、

「空気の流れ」

と言っています。

なんとなくですが、私にとって、空気感という言葉は、漠然としている雰囲気の表現になってしまうんですよね…。

それに比べて、「空気の流れ」と言う言葉表現の方が、写真の中で空気が流れるため、より躍動的に写真に雰囲気を持たせることができるのではないかと思っています。

「空気の流れ」をあなたの写真におこして、あなたが伝えたい雰囲気を、写真をみる人に想像させて下さい。

その場にどのような空気が流れているのかを表現してみて下さい。

雰囲気を醸し出させて、想像させて下さい。

あなたが今までの経験で培ってきたカメラの技術、レンズや写真の心得などを活かして、

写真の中に「空気の流れ」をつくること

を常に意識していただけましたら幸いです…。

今回も、また、写真について語ってしまいました。

あなたの写真の世界の確立を祈っています。

それでは、次回、またnoteでお会いしましょう。

写真をこよなく愛する者より

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