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にっぽんSAKE紀行 御湖鶴・下諏訪  note 59

下諏訪は二度目の訪問。少し土地勘もできたので、サクサクと回れそうです。
立川からあずさ3号に乗って、一気に下諏訪駅に。朝方に下諏訪に停車する唯一の特急なので、もうこれ一択です。最近の富士山ブームもあって、列車は大月まで満席(全席指定席)。少し早めに席を予約しておいてよかったです。


立川からあずさ3号に乗ります


下諏訪駅で乗ってきた特急をお見送り

下諏訪で降りて、まず諏訪大社下社秋宮にお参りです。立派なしめ縄があるのは神楽殿で、本殿はその後ろに鎮座しています。旅の無事と美味しいお酒を飲めることを願って、柏手を。。


諏訪大社下社秋宮神楽殿


諏訪のお酒が奉納されています


本殿

参拝の後は、新鶴本店さんで事前に予約しておいた塩羊羹を購入。最近の人気で、予約しておかないと売り切れてしまうこともしばしばだとか。。


新鶴本店さん


名物塩羊羹

お店のすぐ横は、甲州街道の終点が中山道と交わるところ。東京から見ると終点ですが、西から見れば江戸に行く中山道と甲州街道との分かれ道ということですね。ここから甲州街道を辿れば、今の中央線に沿って、八王子から江戸入り。中山道を通れば、軽井沢、高崎、板橋となりますね。


諏訪宿の案内看板

下諏訪は街道の要衝であるだけでなく、街道筋で唯一、温泉が湧く宿場で、大変賑わったとのことです。


宿場問屋跡にある鶴の湯

下諏訪宿本陣の岩波家でお庭を見ながらお茶の振る舞い。ご当主の方から、由緒のお話を伺います。歴史を感じながら、ゆったり流れる時間を楽しむ。。いいですね。


本陣のお部屋(上段の間)から庭を眺めながらのお茶。。


皇女和宮の宿泊のおりに使った什器類、時に1861(文久2)年11月5日、和宮14歳

本陣から旧中山道を下ると、道筋に温泉の自噴している井戸があちこちに。。お湯はすごく熱いので柄杓で掬って、冷たくなった手にかけて温めます。気持ちの良い体験。


旧中山道沿いに温泉が湧いています。。熱い

お目当てにしていたうなぎ屋「うな富」さんに開店前につきました。おお、もう行列ができている!15分ほどして開店と同時に店内に入れました。注文して待つことしばし、うなぎ一匹を乗せたうな重特上がやってきました。お酒は我慢して肝吸いでいただきます。皮はパリッと中はふんわり。。美味しいですねえ。。


うな富さん


うな重の特上!

お腹の膨れたところで、また坂を登って、下諏訪温泉旦過の湯に到着です。こちらは前回も温泉を楽しんだところ。露天風呂はお湯が冷やされて、普通の温泉の温度ですが、内湯は熱めと源泉ほぼそのままの激あつ湯。激あつ湯は足指の先も拒絶するほどの熱さで、以前の経験から浸かるのは無理とわかっていたので、せっせと掛け湯を楽しみました。
すっかり茹でクラゲになってしまったので、しばし休憩。


二度目の旦過の湯(旦(あさ)に過ぎ、夕に宿すという宿坊があったそうです)

いよいよ、メインイベントの御湖鶴酒造さんです。こちらは新しい蔵とともに、直売所と有料試飲を始められていて、今回はそれがお目当て。週末には蔵見学もあるそうです。


御湖鶴酒造さん (以前来た時は、この建物が建ってすぐで入れませんでした)


品揃え


週末は見学も可能

有料試飲の3種飲み比べを楽しみます。うーん、どれも美味しい。ちょっと悩んでから、金紋錦をチョイス。お店の人から「私もこれが好きです」と言われて、結構嬉しい。。(単純)


有料試飲3種。。どれもうまし!

下諏訪での最後は、オルゴール館。他にお客さんがいなかったので、案内の方に一対一で説明を受けながらオルゴールの名品の音色を楽しみます。蓄音機の発明前は、音楽を楽しむ方法の一つだったのですね。。


ニデックオルゴール記念館「すわのね」

オルゴールの音色で癒されたあとは、カフェでまったりと列車の時刻を待ちます。夕刻も下諏訪に止まる特急は一本だけなので、ある意味旅程を組むのに悩まなくてすみますね。

いかがでしたでしょうか。宿場町の雰囲気を残す下諏訪の街。新宿や立川から特急列車一本で来れて、熱々の温泉も楽しめます。また機会を見つけて訪れようと思いました。

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