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にっぽんSAKE紀行 #315 小樽(田中酒造 宝川)と札幌雪まつり

旅がそこに行きたいと思った時に始まるのなら、小樽の旅は鶴岡雅義と東京ロマンチカの「小樽のひとよ」を聴いた時からかもしれません。。あれから何十年。。。


鶴岡雅義と東京ロマンチカの「小樽のひとよ」

羽田空港が混んでいそうなので、家を早めに出発、予定よりだいぶ早く羽田空港に着きました。空港で時間は余るけど、乗り遅れの心配がなくて良いですね。
あいにく雲の上のフライトですが、雲の切れ間から見る地上は一面の雪景色。機長のアナウンスで、フライトは30分遅れ(乗り遅れ客の影響)、到着地の気温はマイナス7度度知らされます。やっぱり寒そう…

フライトの遅れで、新千歳空港駅を予定の一本後の9時半に出て小樽に向かいます。
南小樽で列車を降りると駅は外国人の観光客でいっぱいでした。どちらかと言うと観光客の多くないところを旅してきたので、観光地の賑わいを見るのは久しぶりです。駅を出て急な雪の坂道をよちよちとペンギン歩きして下って行きます。


雪の積もった南小樽駅

田中酒造の亀甲蔵に到着しました。小樽にはかつて何軒か酒蔵がありましたが、今ではこちらの田中酒造さん一軒を残すのみとなりました。以前余市に行く途中で小樽で寄った酒蔵さんも、小樽からは撤退したとのこと。
亀甲蔵には観光バスが横付けしていて、ここが観光蔵だということがよくわかります。中は売店は大勢のお客さんがお土産を物色してごった返しています。


田中酒造


田中酒造売店

酒造りを見学できると言うことなので、先に2階に上がって仕込み蔵を見学しました。これは本格的な見学コースですね。精米から酒造りの全工程を歩いてみることができるすぐれものです。
ちょうど蒸米(じょうまい)を床の上で放冷しているところを見ることができました。蒸したお米の良いかおり。。


放冷中の蒸米


見学路

お雛祭りのプレゼンテーションを見た後、観光バスのお客さんたちが去った売店で、じっくり「亀甲蔵」を選んで蔵を後にしました。315軒目を達成です。


おひなさま


亀甲蔵外観

ガイドブックを参考に堺町通りに出てきました。雪道を多くの観光客がよちよちと歩いています。ちょっと小腹が空いたので、洋菓子の北菓楼に入ってシュークリームを買って食べました。うまし!


北菓楼
おやつはシュークリーム

街を歩きながら小樽運河に到着しました。ここが小樽一番の観光名所ですね。運河の写真だけ撮って戻ろうかと思いましたが、小樽中央市場の方向が運河の向こう側だとわかって、運河に沿った小道を散歩がてら歩きました。雪の運河、とてもいい感じですね。


小樽運河

中央市場では「みなともち」さんでべこ餅を買って、お隣の「Tee Three」さんで酒粕ココアを合わせていただきました。体があったまってホッと一息。。


みなともち


べこ餅と酒粕ココア

中央市場を出て三角市場に向かいます。小樽駅の脇の三角形の土地を斜めに突っ切ってできた市場ですね。入ってみるとびっくり。大勢の観光客でごった返しています。魚介類を扱うお店やいろいろな海鮮の具を載せられる「勝手丼」の食堂が大人気ですね。


賑わう三角市場

三角食堂を出て小樽駅につくともう札幌行きの列車が出発間際でした。小樽駅でもうちょっとのんびりしたかったのですが、ちょうどやってきた折り返しの列車に飛び乗ることができました。粉雪は舞っていなかったけども、冬の小樽駅は風情がありますね。小樽は3度目ですが、ゆっくり町歩きをするのは今回が初めてです。歩くと土地勘も生まれて、行けなかった場所に気がついてまた行きたくなりますね。


小樽駅

札幌にやってきました。冬の札幌に来るのは数十年ぶり、雪祭りは初めてです。札幌での最初の目的地は、ススキノにある「クラブギャング」でカニラーメンを食べること。実は初めて札幌に来たときにタクシーの運転手さんにラーメン横丁をお願いしたら、「もっとおいしい店に連れてってやる」と言われてきたのがカニをダシにしたラーメン屋さんだったのです。そのお店がどこの何と言うお店だったか、今はもう分かりませんが、カニ出汁ラーメンの味が忘れられなくてこちらにやってきました。


CRAB GANG

最近こってり系のラーメンがちょっときつくなってきたので、私のチョイスはカニ出汁塩ラーメン。さっぱりしたカニの風味がいい感じです。周りのお客さんは皆かにみそラーメンを注文しているので、私もカニみそラーメンも食べてみたいなーと思いました。また来る理由ができましたね。


カニ出汁ラーメン

すすきのから大通りまで氷の彫刻を見ながら移動します。今回のお土産は三越の地下で食品売り場でゲットした、佐藤水産の酒のルイベと石狩漬けです。帰った翌日に酒のつまみと海鮮丼にのせていただきました。これはお酒がいくらあっても足りなくなりますね。


すすきのの氷の彫刻「シマエナガ」


ルイベと石狩漬け(佐藤水産のHPより)

大通公園にやってきました。案内板に従って1丁目から11丁目まで様々な雪像を見ながら歩きます。雪像は小さな物から大きなものまでいろいろな意匠があって楽しめます。午後のまだ日のあるうちのそぞろ歩きだったので、夜、ライトアップした雪まつりも見たいなぁと思いました。タイミング的にはもう1周すればライトアップするような時間でしたが、もうすでに2万歩近く重たいブーツで歩いていたので体力的に限界です。


アーニャとサケ


五等分の花嫁(二頭身版。。)

千歳空港に向かう列車の時刻まで、居酒屋さんでお酒を飲もうと考えました。札幌で飲むと言えば、すすきのがファーストチョイスですが、慌ただしくなるのを避けて、札幌駅近くの「コウカシターカモシヤ」さんを選びました。おしゃれな内装で日本酒もたくさん揃ってますね。聞けば、お酒はこのお店のマスターが毎回ご自分で選んで、一升瓶の1本買いをしているそうです。なのでお酒のチョイスは毎週変化しているとの事。また来たら全然違うコレクションと言うのも楽しそうですね。


コウカシタ カモシヤさんの店内


男山の立春朝搾り

札幌の町歩きでは、石原裕次郎の「恋の町札幌」がずっと脳内再生していました。時計台は以前バスの中からチラ見しただけでしっかり見た事は無いのですが、札幌はまだまだ見所がたくさんあって、今回の旅の準備で行ってみたいとピックアップしたところは、ほとんど見ることが出来ませんでした。暖かくなったらまた別の予定を組んでやってこようと思いました。帰りの列車は快速エアポートの指定席ユーシートをゲット。快速エアポートは通勤電車でもあって意外と混むんですよね。前回札幌に来た帰りは座れずにくたびれた記憶があるので、ちょっと奮発して使ってみました。乗り心地が良くてグッドです。


恋の町札幌

飛行機は帰りも満席で大きなお土産物を抱えた乗客がたくさん乗って、荷物の整理に時間がかかり、30分ちかく遅れてしまいました。どうして後から来る人に限ってが大きなキャリーバッグを引きずって乗ってくるのか、その謎を解きににまた札幌に来ようと思いました。

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