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3分で確認!! 本日の医療ニュース 24/7/30号

おはようございます😃
本日もお忙しい医療従事者の方に向けて“ささっと”情報をお届けしていきます💊

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それでは早速本日の気になったトピックスを紹介していきます👇


【本日のピックアップトピックス】

①6月の医業収益「前月から10%以上減」26.6%、診療報酬改定影響調査◆Vol.1 開業医の63.3%が医業収益減に、内科・循環器内科で影響より大きく

2024年度診療報酬改定の影響について、m3.com医師会員の開業医(479名)を対象に調査を行ったところ、6月の医業収益は5月と比べ、半数近くが「10%以上減」と「5~9%減」と回答し、減収傾向が顕著に見られました。
特に、内科・循環器内科では約6割が「10%以上減」または「5~9%減」と回答し、特定疾患療養管理料の算定範囲変更の影響が大きいと考えられます。
レセプト1件あたりの診療単価も、内科・循環器内科で減少が目立ちました。
今回の診療報酬改定は、特に内科系診療科の収益に大きな影響を与えていることが伺えます。



②「研究用」検査キット、規制強化へ 厚労省制度部会、販売先の制限も視野

関連情報👇

厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大時に問題となった「研究用」と称する無承認の抗原検査キットについて、薬機法での取り締まりを検討しています。
現状は、効能・効果を標榜しないため取り締まりが困難でしたが、今後は医療機器・体外診断用医薬品への該当性判断を明確化するガイドラインを作成し、規制する方向です。
一般人が容易に医療機器等と認識するものは、総合的に判断して体外診断用医薬品に該当するとし、無承認・無許可のものとして取り締まる方針です。
ただし、真に研究用の試薬の流通を妨げない規制の検討も必要としています。



③プロトンポンプ阻害薬はスイッチ「可能」  厚労省・評価検討会議取りまとめ、新たに3成分も着手

関連情報👇

厚生労働省は、26日に開催された「医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議」で、複数の医薬品のスイッチOTC化について議論しました。
まず、プロトンポンプ阻害薬(PPI)の4成分(エンメプラゾール、オメプラゾール、ラベプラゾール、ランソプラゾール)については、医療資源の有効活用や患者の選択肢増加という観点から、スイッチOTC化が「十分可能」との報告書案を大筋で取りまとめました。長期服用による副作用リスクなどが懸念されていますが、薬剤師による服薬指導を徹底することで対応可能と判断しました。
次に、新たに尋常性ざ瘡治療薬アダパレンなど3成分4剤形の議論を開始しました。アダパレンは、高いニーズがある一方で、妊娠中の使用禁忌や刺激症状などの課題が指摘されています。
また、経皮吸収型気管支拡張薬ツロブテロールについては、日本小児科学会から強い懸念が示されました。喘鳴の誤診や副作用のリスクを考慮し、慎重な意見が相次ぎました。
その他、アレルギー性鼻炎治療薬デキサメタゾンシペシル酸エステルのカプセル外用、アナフィラキシーの初期対応としてのアドレナリン、花粉症治療薬としてのオマリズマブのスイッチOTC化についても議論されました。
さらに、新たに勃起不全治療薬タダラフィル、降圧薬(ニフェジピン、アムロジピンベシル酸塩)、高コレステロール治療薬プラバスタチンナトリウムのスイッチOTC化の要望が出され、今後の検討対象となりました。



④配合錠の分割、メーカーに問い合わせ処方変更 薬局ヒヤリ・ハット「共有すべき事例」

関連情報👇

日本医療機能評価機構が公表した薬局におけるヒヤリ・ハット事例を通して、薬剤師の重要性を示す事例が紹介されました。
一つ目は、薬剤師が患者の服薬状況を把握し、インスリン製剤とペン型注入器の組み合わせの誤りを防いだ事例。
二つ目は、名称類似薬の処方ミスを、施設への確認で未然に防いだ事例。
三つ目は、配合錠の分割について製薬メーカーに確認し、処方医と連携して適切な処方変更を行った事例となっています。
これらの事例は、薬剤師が専門知識を活かし、患者や医療機関と情報共有することで、医療安全に貢献できることを示しています。
詳細は上記「関連情報」よりご確認下さい。



⑤知っておきたい「骨折を防ぐ薬剤」で起きる骨転移患者の「非定型大腿骨骨折」

こちらの記事では、癌骨転移患者における非定型大腿骨骨折(AFF)について、最新の知見がまとめられています。
主なポイントは以下の通りです👇

1. 癌治療の進歩により骨転移患者が増加し、骨修飾薬(BMA)の使用も増えている。その結果、BMA長期投与に伴う稀な合併症であるAFFの発症例も増加している。

2. 骨転移治療におけるBMA投与例のAFF発症頻度は0.2〜0.9%程度と推定される。

3. AFFは特徴的なX線所見により診断可能で、疼痛と画像所見があれば予防的な髄内釘手術が第一選択となる。

4. BMA投与歴が1年以上の患者は、半年〜1年に1回の単純X線スクリーニングが推奨される。

5. AFFは、がん治療による運動器障害「がんロコモ」の一つであり、整形外科医の介入が重要である。

6. 今後、多職種協働の骨転移チーム医療の中で、AFFへの対応を進めていく必要がある。

以上のように、癌骨転移患者の予後改善に伴い顕在化してきたAFFについて、その診断、治療、予防における最新の知見と今後の課題がまとめられています。



⑥両備システムズと岡山大学病院、AIで胆道がんの診断支援

岡山大学病院と両備システムズは、AIを活用し胆道がんの診断を支援するシステムを開発しました。
胆道がんは早期発見が難しい上に、正確な診断も困難で、治療後の5年生存率が低いことが課題です。そこで開発された新システムは、内視鏡で撮影した胆道の画像をAIが解析し、擬似的に色素を散布したような画像を作成します。
これにより、従来は困難だった胆道内部の粘膜の凹凸を明確化し、病変範囲の診断を容易にすることで、より適切な治療方針決定を支援します。
現在、両者は動画のリアルタイム変換や、AIによる病変の良悪性判断プログラムの研究も進めており、実用化を目指しています。



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【医薬品供給情報】

こちらでご案内する情報は主に下記のサイトから情報を得ています。

医薬品の供給状況を確認できる大変便利で有難いサイトですので是非ご活用ください。

①ニプロESファーマ/ニプロ


②ヴィアトリス製薬


③参天製薬


④武田テバ薬品


⑤日新製薬


⑥ファイザー


⑦サンド/ヴィアトリス製薬




4月1日より厚労省のホームページで随時、供給情報が公開されています👇

医薬品の供給状況の現状を網羅的に把握したい場合などにおすすめです。




【その他のご案内】

①【7月24日速報】Amazon薬局開始、地域密着薬局に今求められる3つの対策を解説〜Amazon薬局は脅威か? 大手チェーン薬局と7月23日より提供開始〜






本日の情報は以上です。
それでは次回の配信もお楽しみに♪


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