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3分で確認!! 本日の医療ニュース 24/8/9号

おはようございます😃
本日もお忙しい医療従事者の方に向けて“ささっと”情報をお届けしていきます💊

明日からお盆休みに入ります。
次回の配信は8月19日(月)より再開します。


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それでは早速本日の気になったトピックスを紹介していきます👇


【本日のピックアップトピックス】

①抗菌薬使用量、昨年比22.3%増  国際医療センター調査、「行動制限の解除で増加」

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国立国際医療研究センター病院のAMR臨床リファレンスセンターが公表したデータによると、2023年の全国抗菌薬使用量(DID)は11.96DIDとなり、前年の9.78DIDから22.3%増加しました。
2020年(10.18DID)からも17.5%の増加が見られます。抗菌薬の種類別データでは、13年比で内服第三世代セファロスポリン系が45.2%減少する一方、内服マクロライド系とフルオロキノロン系はそれぞれ28.6%と26.9%減少しています。
しかし、2020年からはこれら3種全てにおいて増加傾向が見られ、特に内服フルオロキノロン系が24.7%増加しました。
同センターは、行動制限解除により罹患者数が増加したことが抗菌薬使用量の増加に繋がったと分析しています。



②単身世帯、認知症増加に対応 「高齢社会対策大綱」改定に向け報告書

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高齢化社会対策の指針となる「高齢社会対策大綱」の改定に向け、有識者検討会が提言をまとめました。今回の改定は6年ぶりとなります。
増加する高齢単身世帯や認知症患者への対策が重点項目です。地域医療機関や福祉団体と連携した支援体制の構築、金融機関と福祉機関による金融資産管理の支援などを提案しています。
また、年齢に関係なく活躍できる社会を目指し、リスキリングの必要性も強調しました。具体的には、65歳以上の就労意欲を阻害しないよう、年金制度改革における在職老齢年金制度の見直しを提言しています。



③前年度の給与と比べ「変わらない」が6割、ベースアップは医師に波及せず

2024年度診療報酬改定により、医療従事者の賃上げを目的とした「ベースアップ評価料」などが新設され、賃上げの機運が高まっています。しかし、日経メディカル Onlineの調査では、医師の多くがベースアップの対象から除外されていることが明らかになりました。
調査の結果、2024年度中にベースアップが実施された(または実施予定)と回答した医師は14.2%にとどまり、49.7%は実施されなかった(実施予定なし)と回答しました。また、ベースアップ幅は「0.5%未満」が最多で、他業種と比べて低い水準でした。
さらに、2024年5月の給与総額が前年と比べて「減った」と回答した医師の割合は、「増えた」と回答した医師を上回りました。働き方改革による当直手当の減額なども影響しているようです。
2025年以降、医療ニーズは減らないのに働き手が減少していく中、医師の待遇改善は喫緊の課題です。国は現場の不満が大きなうねりとなる前に、抜本的な対策を講じる必要がありそうです。



④薬局のたたみ時を考えさせるアマゾンのニュース

この記事は、アマゾンが日本の薬局業界に参入することについて、現役の薬剤師の視点から考察したものです。主な内容は以下の通りです👇

  1. Amazonファーマシーの概要:

    • ・オンライン服薬指導や処方薬の配送サービスを提供。

    • ・電子処方箋の普及が重要な要素となる。

  2. 業界への影響:
    ・現在の中小薬局は今後5〜10年で撤退を余儀なくされるかもしれない。
    ・既存の薬局との連携を基盤にしているが、登録されていない薬局は存在感を失う恐れがある。

  3. 経営の困難さ:

    • ・中小薬局が生き残るためには独自性が求められるが、オンラインプラットフォーム上では競争が激化する。

    • ・Amazonが自社で薬局業務を行う可能性もある。

  4. 制度ハックの懸念:

    • ・新たなオンラインサービスの普及に伴い、現行の制度の隙間を突いた「制度ハック」が問題となる恐れがある。

    • ・具体的には、電子処方箋やオンライン服薬指導の利用方法などで倫理的・法的問題が起こり得る。

全体として、Amazonファーマシーの進出が薬局業界に与える影響や課題、そして制度的な問題点について議論されています。



⑤「痛かったら我慢してください」全自動歯科治療ロボットが人間の治療に成功!

関連情報👇

アメリカのPerceptive社が、人間の歯科医に代わり全自動で治療を行う「ロボット歯科医」を開発し、実際に人間の治療に成功しました。
このロボット歯科医は、光干渉断層撮影法を用いて口内の詳細な3Dモデルを作成し、約90%の精度で虫歯を自動検出します。
治療方針は人間の歯科医と患者で決定しますが、その後の歯を削る等の処置はロボット歯科医が全て自動で行います。
Perceptive社によると、従来の治療に比べて約8倍の速さで処置が可能とのことです。これは、歯科医不足の解消や治療費の低減にも繋がると期待されています。
ただし、現段階ではFDAの承認を得ておらず、実用化にはまだ時間がかかる見込みです。



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【医薬品供給情報】

こちらでご案内する情報は主に下記のサイトから情報を得ています。

https://drugshortage.jp/

医薬品の供給状況を確認できる大変便利で有難いサイトですので是非ご活用ください。

①扶桑薬品工業株式会社


②共和薬品工業株式会社


③日本薬品工業


④東洋製薬化成


⑤日本ジェネリック


⑥東和薬品


⑦GEヘルスケアファーマ


⑧祐徳薬品工業



4月1日より厚労省のホームページで随時、供給情報が公開されています👇

医薬品の供給状況の現状を網羅的に把握したい場合などにおすすめです。




【その他のご案内】

①健康サポート薬剤師のための ヘルスケア漢方実践セミナー(8/11) ~漢方未病スペシャリストへの道~





本日の情報は以上です。
それでは次回の配信もお楽しみに♪


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