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3分で確認!! 本日の医療ニュース 24/5/24号

おはようございます😃
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それでは早速本日の気になったトピックスを紹介していきます👇


【本日のピックアップトピックス】

①日医・松本会長 保険外併用療養と混合診療は「全く異なるもの」とクギ 保険外併用療養の拡大議論で

関連情報👇

日本医師会は、骨太方針に向けた議論が活発化する中、混合診療と保険外併用療養について改めて立場を表明しました。
混合診療については、所得格差による医療格差拡大や国民皆保険制度崩壊につながるとして、断固反対の姿勢を堅持しました。
一方、保険外併用療養については、がん遺伝子パネル検査などの最先端医療について、一定の柔軟な運用を検討する考えを示しており、時代のニーズに即した医療提供体制の構築に向けた姿勢を見せています。
財政審が提言した医師偏在対策案については、机上の空論であり、現場感覚を無視していると批判し、「医師偏在問題は複合的な課題であり、あらゆる手段を駆使して対応していく必要がある」と主張しています。
社会保障費の伸び抑制目標についても、医療水準低下を招きかねないとして、抜本的な見直しを求めました。
今後は、骨太方針に向けた議論の中で、日本医師会の意見がどのように反映されるのか注目されます。



②政府が開発進める「標準型」電子カルテとは?2024年度中にモデル運用、2025年にも本格運用開始へ

厚生労働省は、2024年度中のモデル運用を目指し、診療所・中小病院向けの「標準型電子カルテ」を開発しています。
これは、情報共有に必要な最低限の機能に特化したクラウドベースのシステムで、200床未満の医療機関のDXを加速することが期待されています。
2020年時点での電子カルテ普及率は、診療所・中小病院で48.8%と低く、情報共有の壁となっており、標準型電子カルテは、この課題を克服し、医療連携の円滑化に貢献することが期待されています。

主な機能は以下の通りです👇

3文書6情報の共有
カルテ様式の最低限の記載欄
オプション機能の検討(将来的に民間サービスとの連携も可能?)

モデル運用は、2024年度末に複数の地域で開始される予定で、正式版のリリース時期や機能、運用主体などは、モデル運用の結果を踏まえて決定される見込みです。
標準型電子カルテの導入により、診療所・中小病院の情報共有が促進され、地域全体の医療連携が強化されることが期待されています。



③厚労省・後発品検討会が報告書 業界再編へ「中核企業は業界団体通じてリードを」 GE薬協が決意表明

関連情報👇

厚労省は、後発医薬品の安定供給に向け、業界全体で先を見据えた業界再編を提言しました。
報告書では、医薬品産業全体の課題として、「品質確保された後発医薬品を安定的に供給するという責任を果たさずして、国民から真の信頼を得ることはあり得ない」と指摘しています。
後発医薬品の供給不安の背景には、企業数の増加と少量多品目生産による生産効率の低下などが指摘されており、報告書では、こうした「中長期的に成り立たない産業構造」を改め、「製造管理・品質管理体制の確保、安定供給能力の確保、持続可能な産業構造」の3本柱の実現を目指すとしています。
具体的には、企業間の連携・協業の推進や、大手企業による後発医薬品企業の買収などを提言し、政府には、金融・財政措置など様々な面からの支援を求めています。
後発品メーカーの淘汰に向けた動きが本格的に加速していくことになりそうです。



④米FDA、HPV検査で自己採取を許可 がん早期発見に一助

米食品医薬品局(FDA)は、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の検査で細胞の自己採取を承認しました。
従来は医師による採取が一般的でしたが、自己採取が可能になることで、がんの早期発見につながる検査のさらなる普及が期待されています。
承認された自己採取キットは、病院やクリニック、薬局で購入可能で、自宅での採取も可能となる見込みです。
子宮頸がんのほぼ全てはHPVと関連しており、早期発見・治療が重要です。
自己採取の普及により、これまで検査を控えていた人や、医療機関へのアクセスが限られている人々も、より容易に検査を受けられるようになることが期待されます。
米国がん協会によると、子宮頸がん患者の多くは過去に検査を受けたことがないか、久しぶりの検査だったというデータがあります。
自己採取の簡便性により、多くの人が定期的に検査を受け、子宮頸がんによる死亡を防ぐことに繋がると良いですね。
日本でもいずれ自己採取による検査が可能になる日が来ることに期待したいですね。



⑤Apple Watchの心房細動履歴、日本で利用可能に

関連情報👇

Apple Watchに、5月22日より「心房細動履歴」機能が追加されました。
これは、心房細動と診断された方が、1週間における心房細動の兆候があった時間を推定し、通知するものです。
従来の機能に加え、今回追加された「心房細動履歴」では、以下の詳細な情報を確認できます👇

・1週間における心房細動の兆候があった時間の推定値
・時間帯や曜日別の分布
・運動、睡眠、体重、飲酒量などの生活習慣データ

機能の利用方法はこちら👇

・対象:22歳以上で心房細動と診断された方
・対応機種:Apple Watch Series 4以降、SE、Ultra
・OS:iOS 17.0以降、watchOS 10.0以降
・設定方法:ヘルスケアアプリから「ブラウズ」→「心臓」→「心房細動履歴」

残念ながら私のアップルウォッチは古いので対応していませんが、今後も技術の進歩によって治療に役立つ様々なデータが容易に取得できる時代になっていくことは間違いなさそうです。



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【医薬品供給情報】

こちらでご案内する情報は主に下記のサイトから情報を得ています。

医薬品の供給状況を確認できる大変便利で有難いサイトですので是非ご活用ください。

①科研製薬


②辰巳化学


③千寿製薬


④沢井製薬(※自主回収)


⑤日本ジェネリック


⑥帝國製薬




4月1日より厚労省のホームページで随時、供給情報が公開されています👇

医薬品の供給状況の現状を網羅的に把握したい場合などにおすすめです。




【その他のご案内】

①6月改定【最新】疑義解釈を解説〜改定前最後の総復習・連携強化+DX加算(計9点)届出情報〜





本日の情報は以上です。
それでは次回の配信もお楽しみに♪


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