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医療 製薬業界|1週間の注目記事(10/13-10/18)

クリニファー株式会社でインターンシップをしている大学院生のオダニと申します。
今回は10/13-10/18の1週間で、私が興味を持った注目記事を共有します。コメントやアドバイス等ありましたら、ぜひお願いいたします!

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厚労相がドラッグラグ・ロスに危機感 国主導で創薬基盤構築へ

日刊薬業(2023年10月13日) https://nk.jiho.jp/article/184632

武見厚生労働相は13日、ドラッグ・ラグやドラッグ・ロスに強い危機感を表明し、関係各省庁と連携しながら国主導で創薬基盤を構築する考えを示した。国による適切な資金投下による医薬品の実用化基盤の必要性を強調した。

新型コロナ流行当初、日本国内でのワクチン開発が遅れ、ファイザーやモデルナなど海外の製薬企業が開発したワクチンに頼らざるを得ない状況でした。この新型コロナウイルスワクチンの開発の状況からわかるように、このままであれば日本はほとんどの医薬品を海外の製薬企業に依存することになりかねません。更にドラッグラグ・ロス問題が加速すると海外の革新的な医薬品すらも日本国内に入ってこなくなります。それにもかかわらず日本政府は薬価引き下げを進めており、日本の医薬品市場を縮小させています。このまま市場の縮小が進むと、ドラッグラグ・ロスの更なる加速はおろか、国内の革新的な医薬品すら海外に出て行ってしまう恐れがあります。厚労相はこの状況に強い危機感を感じ、国主導で国内の創薬基盤を構築する考えを示したのだと考えられます。危機感を表明するのが遅すぎる気はしますが、国民の命を救う医薬品市場の縮小を抑え、国内でのイノベーションを促す基盤づくりに尽力してほしいと思います。

武田薬品 高度専門型インターンシップ導入 すでに採用も

日刊薬業(2023年10月17日) https://nk.jiho.jp/article/184665

武田薬品工業が、新たなインターンシップの1つである「高度専門型(タイプ4)」を導入していることが分かった。このタイプ4は企業が参加者に給与を払い、2か月以上の就業体験をしてもらうもので、大学の単位も取得できる。企業側には優秀な人材の獲得につながるというメリットがある。

政府が2022年6月にインターンシップにおける規定を改定したことを背景に、今年からインターンシップの形態が少しずつ変わりつつあるようです。上記のタイプ4への参加は、社会人として働くとはどういうことなのかであったり、その企業・業界で働くことに対する解像度が鮮明になるといった学生側のメリットもかなり大きいと感じました。また、長期インターンシップ参加で大学の単位も取得できることは大きいと思います(取得できる単位数は不明ですが)。ただ、参加するにはかなり優秀でなければならず、誰でも参加できるわけではありませんが、学生は積極的にタイプ4の就業型インターンシップの参加に挑戦するべきだと思いました。

【中医協】レケンビ薬価算定、介護費用軽減は考慮せず

日刊薬業(2023年10月18日) https://nk.jiho.jp/article/184722

中医協薬価専門部会と費用対効果評価専門部会の合同部会はエーザイのアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」について、介護費用軽減に関する評価は薬価算定では考慮しない見込みとした。理由は「介護費用の軽減を収載時の薬価に反映させるかどうか、90日以内の収
載のため、議論の時間が少なすぎる」などとしている。

「レカネマブ」による介護費用軽減に関する議論をしたうえで、薬価算定では考慮しないと結論付けるべきで、収載までの期間が短く議論できないために考慮しないという答えでは企業側は納得しないだろうと感じました。製薬企業側は薬価算定時に介護費用の軽減効果を考慮するよう求めていたようですが、中医協はそれに応えない姿勢を示しています。これまでも中医協は製薬企業側の要望に応えない姿勢を示すことが度々あり、このような状況が続くようであれば、国内で開発された革新的な医薬品が、日本よりも魅力的な海外の市場に流出していくだろうと考えています。


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