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医療 製薬業界|1週間の注目記事(12/11-12/18)

クリニファー株式会社でインターンシップをしている大学院生のオダニと申します。
今回は12/11-12/18の1週間で、私が興味を持った注目記事を共有します。コメントやアドバイス等ありましたら、ぜひお願いいたします!

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Sobi、5年以内に4製品の承認取得を目指す

日刊薬業(2023年12月12日)https://nk.jiho.jp/article/186188

希少疾患治療薬を専門に扱うSobiジャパンは日刊薬業の取材に応じ、「早ければ5年以内に4製品の承認取得を目指している」と述べた。全身性の炎症疾患であるスチル病治療薬や原発性血球貪食性リンパ組織球症(HLH)治療薬など4製品の承認を目指す。

Sobiはスウェーデンに本社を置き、血液疾患と免疫疾患を中心に希少疾患治療薬を開発、販売するグローバル中堅製薬企業です。創薬研究所を持たず導入や買収によって希少疾患治療薬の候補を獲得し、臨床開発を行っているという特徴があります。直近では塩野義製薬が開発した新規抗菌薬「セフィデロコル」の販売契約を締結しました(塩野義 プレリリースより)。Sobiは2016年から22年まで年平均24%の増収を実現していることからも、今後も成長していくことが期待できます。

レカネマブが薬価収載 20日に販売へ

ミクスOnline(2023年12月13日)https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=75813

中医協総会は12月13日、アルツハイマー病治療薬「レカネマブ」の薬価収載を了承し、これを受けてエーザイは12月20日に同剤を発売すると発表した。薬価は、200mg2mL1瓶4万5777円、500mg5mL1瓶が11万4443円。

アルツハイマー病治療薬が世に出ることで、これからのアルツハイマー治療に大きな希望がでてきたと感じています。現状、「レカネマブ」はアルツハイマー病を治す薬ではなく、アルツハイマー病による軽度認知障害及び軽度の認知症の進行を抑制する薬であり、その効能は18か月間2週間に1回の投与で約27%進行を遅らせるといったものです。これは「プラセボ群に比べて病状の進行を7か月半遅らせることに相当する」とエーザイは説明しています(エーザイ ニュースリリースより)。また、推計薬剤費は年間一人当たり298万円で、保険適応だと数十万程度だと予想されます。副作用については17.3%の脳内出血と12.6%の脳浮腫が報告されています(エーザイHP)。12月20日から販売されるアルツハイマー治療薬にはまだ課題がありますが、「レカネマブ」が販売されたことを機に、今後さらに良い薬が開発され、将来は認知症を克服した世界になれば素晴らしいと感じました。

新規抗菌薬「フェトロージャ」 12月20日に薬価収載へ

ミクスOnline(2023年12月14日)https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=75816

中医協総会は12月13日、塩野義製薬の新規抗菌薬「フェトロージャ」の薬価収載を了承した。同剤はAMR(薬剤耐性)に対する抗菌薬として緊急収載される。薬価は1g1瓶2万203円、1日薬価は12万1218円。

AMR(薬剤耐性)は人類が直面する世界的な公衆衛生上の脅威トップ 10のひとつであり、大腸菌や肺炎桿菌、緑膿菌などが例として挙げられます。特に発展途上国で脅威になっています。「フェトロージャ」は薬剤耐性を持ってしまった大腸菌などの菌に対して抗菌作用を発揮する薬で、カルバペネム系抗菌薬に耐性を示す薬剤耐性菌(AMR)では初の抗菌薬となります。上述しましたが、塩野義製薬はSobi社と販売契約を結び、特に耐性菌が広がっている中東欧の13か国に「フェトロージャ」を販売する予定です。

12月中の他の週間注目記事についてもまとめています。ぜひご覧ください!(マガジンはこちら


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