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転職に活かせる「前職の経験」とは?

こんにちは。メディヴァ採用チームの大木です。

転職を考えるときに気になる「過去の経験をどう活かせるか?」
面接官からも「どんな経験が当社で活かせると思いますか?」など質問されることが多いテーマです。

メディヴァは医療・ヘルスケア領域のコンサルティングと、健康づくり・産業保健の支援事業を主におこなう会社。異業種・異職種からコンサルタントに転職した人、医療系専門職で医療機関から企業へ転職した人など、実務未経験での転職者がとても多い会社です。

そんな特徴を活かし「過去のどんな経験を現在の仕事に活かせていると思うか?どのように役立っているか?」の社内アンケートを実施してみました。

超リアルな「どのような経験がどんな仕事に活きているのか」の回答結果から「ハードスキル」「ソフトスキル」の2つの区分にわけて紹介します。
ぜひご自身の経験に当てはめながら、最後までお読みください!

ちなみに、未経験でも経験を活かせるかについてメディヴァ採用チームの考えを先にお伝えしておくと…

異業種・異職種への転職であっても経験は十分に活かせる!
ただし、経験を活かし・新しい経験を積んだ先に「どうなりたいのかという軸」が大事!

経験だけに頼ってしまうと(同業・同職種の場合であっても)アンチパターンに陥ることもありそう!

です!

実際に活かせている経験の種類

社内アンケートでは、実に80件を越える「活かせたと思う経験の内容→どのように活かせているか」の回答が寄せられました。
それらを

  • ハードスキル

  • ソフトスキル

に大きく分けて紹介していきます。

1. ハードスキル(職能や知識、専門資格も含む)

特定の教育や研修、または実務経験などによって得られる職能や専門的な知識やスキルが、ハードスキルです。
※「(専門)資格」も、資格取得・保持には専門知識と経験が必要なことから今回はハードスキルに分別しています。

社内のアンケート結果から、ハードスキルに該当するものをピックアップしてみました。

活かせるハードスキルの種類

ここであがったスキルには以下のような種類がありました。
一般的に「ハードスキル」というと語学やITスキルなどを想起しがちですが「業界に固有する知見」や「現場への理解」といった明確な定義のない能力も「役立っている」実感があることが分かります。

  • 業界特有の言語・見識・慣習・常識

  • IT系のスキル

  • 経営や組織運営に関する知識

  • 専門的な資格に類する知見

ポイント

  • 経験や体験を「そのまま」活かせるものは少ない
    →ハードスキルでも、汎用化や概念化することで活かせる幅が広がる

「どのように活かせているか」に書かれたコメントをみていくと、前職で経験したことを「そのまま」実践しているわけではなく、「基礎知識/知識」「知見」「ノウハウ」「特性の理解」が役立っているという意見が多いことに気づきます。

つまり、経験したことをさらに深めて知識として汎用化することで、場所が変わっても持ち出せるスキル=ポータブルスキルにできるようです。
さらにいえば、経験したことをどれだけ汎用的なスキルにできるかどうかは、経験そのものよりも、経験をどう捉えたかが重要なように感じました。

2. ソフトスキル(コミュニケーション力や信頼性、メンタルタフネス含む)

ソフトスキルは、仕事の進め方や、仕事をする際のベースとなる個人の能力や特性をいいます。

社内のアンケート結果から、ソフトスキルに該当するものをピックアップしてみました。

活かせるソフトスキルの種類

ソフトスキルに区分したものを列挙すると以下のようになります。
真っ先に思い浮かぶ「コミュニケーション力」のほかに、困難な仕事や環境を乗り越えたことで得られた「物事の捉え方や視点」「マインド」などが多くあがっていました。

  • コミュニケーションスキル

  • 誠実さや信頼性

  • 各種環境で関係構築のプロセス

  • 問題解決力(思考力・理解力・構想力など)

  • 情報収集力

  • ネットワーキング

採用担当の観点で補足したいのは、問題解決力の要素でもある「思考力」「理解力」「構想力」は、選考でもとくに重点的に見極めたいポイントです。
でも社内アンケートではその辺を明確に言っている回答はなく、自分ではなかなか言語化しにくい能力といえそうです。

こうした「自分の頭でどれくらい考えることができるか」を表す能力群は、これからの時代どんな企業でも必要とされる能力でしょう。自身の経験からエピソードなどによる裏付けを含めて言語化できれば、間違いなく評価につながります。

ポイント

  • 過去の経験から「何ができるようになったのか」「何を得たのか」の解像度を上げる

  • 経験は「成果」が出たものとは限らない。思考のプロセスや取り組み方などからも「物事を自分で考える力」として言えることを探す

  • 活かせる経験は仕事に限らない。私生活の出来事から活かせることもある

  • 人脈やコネクションもスキル

ソフトスキルの事例を読むと、過去の経験の中から「信頼関係づくりはこういうコミュニケーションをとるのが重要だ」「複雑な悩みや問題を解決に導くには、こういうプロセスで考えていくといい」など、具体的な出来事から学びを抽出していることがうかがえます。
また、ハードスキルとは異なり、家庭生活や学業など仕事以外の経験からも活かせることがあったというコメントも印象的です。

まとめ

今回のアンケートから、未経験の仕事へのチャレンジに自分のこれまでの経験を活かすことができるか?どう活かせるのか?を、自分で答えを見つける方法が見えてきました。

  1. 自分の経験を振り返り、ハードスキルとソフトスキルを整理する

    • ハードスキル:業界、職能、専門的な知識やスキル、資格

    • ソフトスキル:対人関係のスキル、仕事を進める上でのスキルなど(得意・うまくできること、ほめられたことがあるものから考えてみるのもポイント)

  2. ポータブルスキルを洗い出す

    • ポータブルスキルとは業種や職種が変わっても持ち運びできるスキル

    • ソフトスキルだけでなく、ハードスキルも抽象度を上げることでポータブルスキルが見つかる

  3. チャレンジしたい仕事の解像度を上げる

    • どんなことが難しい仕事なのか、在籍する社員の発信などから困難だったことやつまずいた点を読み取る

    • 自分の経験でも似たようなことがあれば、それをどう乗り越えたか言語化してみる

以上のような3ステップを考えてみてはいかがでしょうか。

ただし、過去の経験だけに頼るのは考えものです。
それは経験を活かす・新たな経験を積む、どちらにとっても「その先にどんな自分になりたいか」という軸をもつことが最重要だと思うからです。

今回の社内アンケートには、紹介したほかにも質問項目があります。
「入社して身についた、鍛えられたと思うことはなにか」
「これから身につけたい、鍛えたいことはなにか」

という2つの質問です。

アンケート項目は任意回答でところどころに空白がありましたが、この「入社後に身についたこと」と「これから身につけたいこと」は解答率が100%、目標にむけて学ぶ姿勢と向上心が社内にあふれているようで、社内の一員として嬉しくなりました。

回答内容からは、経験を効率的に活かそうとする視点と同時に、経験だけに依存せず、経験から得たスキルをさらに自己成長させること、知識・知見であれば常に情報をアップロードして学び続けること、また苦手意識があったことを新しい学びで克服しようとしていることへの意欲がたくさん書かれていました。


次回のnoteでは、業界や職種未経験での転職者が新しい職場で経験をつむことで

「新たに身についたこと・鍛えられたこと」
「これから身につけたい・鍛えたいとこと」

を、社内アンケートの回答結果から紹介したいと思います。
社内アンケートなので「メディヴァの場合は」といった切り口にはなりますが、これから新しい環境でがんばろうと思っている方全般にも参考にしていただけるのではないかと思っています。

お楽しみに!

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