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医学部面接をガチで研究してみた~2024昭和大学医学部編~
はじめに
ご覧いただきありがとうございます。この記事は現役医学生がかつての受験生時代を振り返り、こんな記事があったらよかったなと考えながら長い時間をかけて執筆したものです。医学生同士の人脈と多額の経費をもとに各大学の在校生に大規模アンケートを実施。集まった膨大な情報から多数の医学生の意見をもとに受験生に役立つものを厳選し高校や塾、予備校には実現できない唯一無二の面接対策の記事をなんとか形にしました。
医学部受験において面接は当然侮れない大事な要素となりますが、何よりも学科試験の勉強を第一優先で行う必要があるため情報収集に時間を割くことはなかなか難しいかと思います。そんな受験生の皆さんのために痒い所に手が届く自慢の記事となっていますのでぜひご購読いただき、少しでも受験のお力になれれば幸いです。
基本情報
時間:10分
形式:個人面接(受験生:1人 面接官:2人)
昭和大学の面接試験は一次試験合格者のみに対して行われ、Ⅰ期は2/10(土),2/11(日)の出願時に選択したいずれか。Ⅱ期は3/9(土)の日程で行われます。Ⅰ期の場合試験当日は7:50∼8:20までに入場し、8:40~9:40に実施される小論文終了後順次面接が開始されます。
Ⅱ期では小論文試験は実施されず、8:40~9:00に入場し10:00から面接を行います。
面接で評価されるポイントは「本学で医学を学ぶにあたっての動機や意欲のほか、医療に向き合う態度、基本的なコミュニケーション能力、個性や才能、医学に対する熱意と情熱を備えているかを評価し、点数化します。」と公表されています。(令和6年度入学者選抜基本方針より抜粋)
またアドミッションポリシーにも面接の際に評価するポイントが明記されています。(以下抜粋)
1.目標に向かって自主的に努力できる能力
2.他者の考えに傾聴するとともに自身の考えを表現して相手に伝える能力
3.相手の立場で物事を考える能力
4.社会における自己の役割を考える能力
5.他者との共同生活において周囲の環境に自身を合わせていくとともに、自身の要望をかなえるために周囲の環境へ働きかける能力
面接前にアンケートシートを記入し提出しますがこれは面接官も目を通す重要な資料になるので自身で記入したことを忘れず、あらかじめ質問を想定しておく必要があります。過去に問われた内容は以下の通りです。
・医学部志望理由とそれに影響を与えた人
・本学志望理由とそれに影響を与えた人
・医学部志望を決定した時期
・高校時代に頑張ったこと
・長所・短所
・委員会について
・部活動について
・自分の性格と医師に適している点
・最近感動したこと
・併願校
またどこの大学を受験するにしても必要なことですが昭和大学の理念や方針、特徴などは事前に把握して多少のコメントができるよう準備しておいたほうがよいでしょう。下記に昭和大学の大学概要についてまとめます。チェックしておきたいポイントは太字になっています。
予備知識
学部の特徴・理念
・教育目標
「至誠一貫」の精神のもと、真心と情熱を持って医学・医療の発展と国民の健康増進と福祉に寄与する人材を育成する。
質の高い患者本位のチーム医療を実践できる知識、技能および態度や習慣を身につける。
問題を的確に捉えて、主体的に対応し、解決する能力を身につける。
自己の知識、技能および態度や習慣を客観的に評価し、日々研鑽する能力を身につける。
共学する歯学・薬学・保健医療学部生との交流などを通じて、広い教養と豊かな人間性を身につける。
医学・医療の国際化に対応できる能力を身につける。
研究分野の発展に寄与できる創造性を身につける。
・教育研究上の目的
人間性豊かな患者中心の医療を実践する教育と研究の推進
優れた専門的能力の育成
学部連携チーム医療教育の推進
医療にかかわる問題の発見・解決能力の醸成
アドミッション・ポリシー
医師となる明確な目的意識と情熱を有する人
ディプロマポリシーを教育目標とする本学に対する明確な志望動機を有する人
中等教育の学業において、数学や理科(物理、化学、生物)などの自然科学と英語の基礎知識を持ち、国語、社会も幅広く履修した人
他者を理解し、思いやりの心を持てる人
人とかかわることに関心を持ち、基本的なコミュニケーション能力を有する人
知的好奇心にあふれ、新しい分野に積極的に挑戦できる人
地域での医療や国際的な医療活動に興味を持つ人
1年次の全寮制共同生活・学修に積極的に取り組める人
ディプロマ・ポリシー
プロフェッショナリズム
• 人間性豊かな患者中心の医療を実践する責任感と倫理観を有する。
• 患者ならびに患者家族に対して、真心・誠意を持って接する。
• 医療を実践するための法律やルールを遵守し、医療安全に配慮するコミュニケーション能力
• 相手を思いやる真心を持ち、広く良好な人間関係を構築することができる。
• 自分の考えをわかりやすく言語や態度で正確に伝えることができる。
• 患者や家族、医療関係者などとの間で情報の収集と提供を適切に行うことができる。患者中心のチーム医療
• 医療をともに担う多職種の職能を理解・尊重して、良好な人間関係を構築し、患者に関わる情報を共有できる。
• 多職種と連携・協力しながら、患者中心の医療を実践できる。専門的実践能力
• 基礎医学・臨床医学の幅広い知識と技能を有し、適切な医療面接、基本的診察技法、臨床推論、検査・治療計画の立案などの科学的根拠に基づいた医療を実践できる。社会的貢献
• 社会医学の幅広い知識を有し、公共の福祉に寄与できる。
• 地域医療に参加し、地域住民の健康回復・維持・向上に貢献できる。自己研鑽
• 論理的、批判的に問題を解決する能力を身につけるとともに、国際的視野を持って最新の知識や技能を生涯にわたって獲得する意欲と態度を有する。
• 医療における自らの行動を常に省察して、自らの向上に努める。アイデンティティー
• 昭和大学の伝統を重んじ、その名誉を高めるために全力を尽くす。
合格した先輩方の体験談・アドバイス
現在昭和大学に在籍している先輩方から当時の面接の様子や実際に受けた質問、面接に臨むにあたるアドバイスを集めました。
過去に実際に問われた質問~オーソドックスな質問~
・昭和大学の志望理由
・大学に入ってやりたいこと
・併願している医学部はあるか
・医学部を志望する理由
・自分が医師に向いているところ
・苦手科目
・将来何科に進みたいか
・趣味はなにか
・どんな医師になりたいか
・長所と短所
・最近読んだ本について
・ボランティア活動について
まずはどこの大学でも聞かれうるオーソドックスな質問から紹介しました。
1つ目は昭和大学の志望理由という何気ない質問ですが本番のように緊張している状況だとつい医学部に行きたい理由や医師になりたい理由ばかりになってしまうことがあります。昭和大学の特徴を踏まえ、昭和大学で医学を学びたいんだという情熱をしっかりと伝えましょう。
2つ目、大学に入ってやりたいことという質問は自分が学びたいこと、興味があることについてもちろん素直に話していただいて構いません。しかし、伝え方によっては話題が専門的になっていってコメントしづらくなったり、意地悪なツッコミをもらったりと不利な状況になりかねません。(たまたま面接官がその分野の専門家で深ぼりされてしまうといったことも案外少なくありません)あくまでこんなことに興味があり、進学後に学びを深めていきたいというスタンスにとどめることをおすすめします。また、興味を持ったきっかけやエピソードに焦点を当てることも良い方策でしょう。
3つ目の併願に関する質問は多数報告されています。推薦の場合は専願ですと伝えるべきですが一般入試でも「併願は考えていない」、「浪人してでも貴学で学びたい」と伝えることが望ましいでしょう。少なくとも滑り止めに他校も受験するといった返答は避けましょう。「どこでも同じじゃない?」、「そこまでうちにこだわるのはなぜ?」と深ぼりされる可能性は大いにあるので、前にも述べたように自身が目指す姿と学校の特徴の整合性がとれた回答を用意する必要があります。
ボランティア活動については経験しているに越したことはありませんがもし経験がないのであれば不用意にでっち上げたりせず、経験しことはないが今後やってみたいということを伝えましょう。
過去に実際に問われた質問~同大学について~
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