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勉強はなぜ早い時期から本気でやるべきなのか


勉強は本気で始めてみてから気付くことが多いというのは、多くの受験生にとって共感できることだと思います。しかし、そのことが原因で、大半の人が間違った勉強法をしてしまうというのは、あまり知られていない事実かもしれません。

なぜ間違った勉強法をしてしまうのでしょうか? それは、自分の学力の伸び方や目標に対する現状を正しく把握できていないからです。例えば、本気で勉強を始めてから、初めて自分がどれぐらいのペースで学力が伸びていくか気がつくというのが最初の罠です。つまり、自分の能力のうちの1つ=潜在的に持っている努力に比例した学力の伸びの傾きは、本気で勉強を始めてみないとわからないということにあるのです。

縦軸に学力yをとって横軸に学習時間xをとったときに、自分の学力の伸びがy=xなのかy=3xなのかy=2のx乗なのか、y=1/3xなのか誰にもわからないのです。もし、自分がy=xのタイプであると思い込んでいたら、y=3xのタイプの人には追いつけないし、y=2のx乗のタイプの人には到底及ばないでしょう。逆に、自分がy=2のx乗のタイプであると思い込んでいたら、y=xのタイプの人には余裕で勝てると思って油断するかもしれません。しかし、実際には自分のタイプはy=1/3xであったとしたら、どれだけ勉強しても学力があまり上がらないということになります。

このように、自分の学力の伸び方を知らないままに勉強を始めると、自分に合った勉強法を見つけることができません。他人の合格体験記(特に最後の半年だけ全力で勉強して合格した類いのもの)は読んでもいいが、自分もそうなるとは思ってはいけないのです。自分のタイプに合わせて、効率的で効果的な勉強法を探すことが重要です。

これはおそらく重大な事実だが、誰もが手遅れになってから気がつくのに、世間に流布していない七不思議のうちの1つです。勉強は本気で始めてみてから気付くことが多いというのは、自分の学力の伸び方を知るための第一歩に過ぎません。その後に、自分の学力の伸び方に合わせて、最適な勉強法を見つけることが、受験における成功のカギとなるのです。

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