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”互いにインタビュー” 先生が意図していたこととは・・

大学院での恒例の課題、”互いにインタビュー”
この課題は、生徒または卒業生がペアになってお互いにインタビューして相手の方を記事にするというものです。
A4で3枚まとめるのに相当の時間を費やすことになってしまい、楽しくも途中で投げ出したくなる骨の折れる時間でした。

結局、先生の意図していたことは
上手な文章を書くことに一生懸命になったと思うが、狙いはそこではなく。インタビューされる側の気持ちになることを十分に体験すること、だそうです。なるほど、、。

この課題を終えて
インタビューされて気づいたのは、自分の言葉が予想を超えて伝わっていなかったこと。それが文章になって書かれて一人歩きするこわさです。
インタビュー相手の方はちょっと不思議ちゃんで、辞書や人名辞典など調べる本が昔から好きだったそうです。だからこそ、司書さんになり、そして、個人的に取り組まれているライフワークに繋がって、さらに医療福祉ジャーナリズムで1年学んだ中で ”ガラっと考えが変わる”という気づきへ。この流れは実はインタビューした時にはわからなかった。会話は話が飛ぶし、繰り返しも多くて見えにくいのが、文書をまとめていく中で浮き彫りになってきて、なかなか面白い作業でした。そして言葉を選び文書を削る作業の困難さ。
先生からは「抜群によかった、意表をつく質問したのも面白いし、文章も、ミダシも。」とお褒めの言葉をいただき、この課題の意図とは離れて一瞬だけ調子にのってしまった。不要の外出を避けてる時間を使って、エネルギーを注いだからね。がんばった分多少なりともよいものはできる。
先生が参考にと見せてくれた新聞掲載のプロのインタビュー記事は、もうそれは卓越した文章で、相当の調査と時間とパワーが注がれたものに違いない。今まで読み流していた種々の記事、これから見方も変わるな・・。

相手の立場も配慮でき、すこしずつでも上手に書けるようになりたい。

先生のこと
「寝たきり老人のいる国、いない国」という先生が30年前に書かれた本を、「誇り、味方、居場所」これは最近書かれた本で、この2冊を読んた。
30年前に、北欧の医療福祉に注目されたするどさ、そこに切り込んでいかれた勇気、そして30年前の北欧に今の日本は全然追いついていないことは大きなショックだ。
2冊目は、この30年間で日本に介護保険が導入されたことなど取り組みも書かれている。それでもまだ全然遅れているのだが。衝撃だったのは精神科病棟が先進国の中で日本だけずばぬけて多く、さらに増え続けているという事実。このことを全く知らず、先生の着眼点に感動する。
2月はじめに機内で「人生ここにあり!」という映画をたまたま見た。イタリアの精神科病棟が廃止された時代で、患者さんが立ち上がって一般社会の生活で奮闘する実話に基づく内容で、イタリアは精神科病棟を廃止していった。先生の本の内容とも繋がったのでした~。

~~ここからは自分の記録として書き留めます~~

インタビュー「して」気づいたこと
✔ インタビュー録音は必須
インタビュー録音を聞きなおすと、瞬間の言葉を聞き取れていなかったり、間違った意味で記憶していることがあまりに多くあり、驚いた。
言った言わないで食い違いがよく生じるのを見るが、予想以上に伝わっていない、忘れている現象が起こっているのでしょうね。
よくプロはバックアップで2つ録音するというが必要性を痛感。
✔ 準備や調査が必要
自分が知らないことはなかなか理解ができず、何度も質問をすることになり、相手の方のバックグラウンドから事前に調べられる点は調査して臨むべし。
✔ 質問がなかな相手に通じない
質問したことに対し、欲しい答えがなかなかもらえない難しさ。インタビューされる側もする側も互いのことを知らないこと、自分のフィルターを通して質問をする、答えるので、なかなか理解し合えなかったのだと思う。もちろん質問のスキルが足りないこともあるけれど。
✔ インタビュイーの大事な取り組みをどう伝えて表現するか、読みとく作業は楽しく辛く途中投げ出したくなるくらい、かなりの時間を要した。答えてくれた内容をパズルのように取り扱う感じ。校正のセンスいるなあ・・・
これまでは、何気なく読んでいたインタビュー記事が、プロの手にかかっても、裏での相当な労力があるかことに気づいた。

インタビュー「されて」気づいたこと
✔ こんなにも通じていない
記事の案を読んだとき、話した内容が間違って書かれていたり、話していないことが装飾されて書いてあったりして、嫌だって思った。
インタビュアーが録音してなくて手書きのメモだけで書いたそうで、これはNGだと思う。新聞、雑誌のインタビュー記事でも正しく書かれていないことは生じているに違いない。事実と違うことが書かれると、困る、辛いだろうな。
✔ インタビュアーの興味に質問が偏る
説明が苦手なので質問を想定しどう答えるか何となく考えていたが、インタビュアーの興味に質問が集中して、自分の伝えたい考えを伝えるチャンスはなかった。もしもインタビューを受ける立場になることがあったら(ま、ないんだけど(笑))、事前に自分のポイントを伝えることは効果的かもしれない。

これから・・
しばらくは授業を受けることでいっぱいいっぱいにはなるが、Noteに書くとやっぱり整理ができる。なるべくここに書き記していきたい。

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