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ヘルステック・デジタル技術関連ニュースまとめ 2024#17

この1週間に弊社Facebookページ等で紹介したヘルステック・研究・産業、ロボット・AI等デジタル技術関連ニュースをまとめて紹介します。
※ 記事のリンクが切れている場合は記事名で検索していただくとヒットする場合があります。
※ 過去のまとめはこちらのマガジンに。

今週の個人的注目トピックは

  • 医師の働き方改革支援のためのAIサービスが続々登場

  • Apple Vision Pro、医療VRの可能性を広げるもAR/MRデバイスはビジネスとして持続可能か?

  • 岡山大学病院、da Vinci3台体制で年間587症例(日本一)達成。国産ロボットはここに食い込んでいけるか?

  • ANSURでソロラパコレ実現@名古屋市立大学

です。



・医療AI

皮膚画像の自動アノテーションモデル「MONET」 | Medical AI Times (2024.04.22)

「PubMed論文や医学教科書群から105,550件の皮膚科画像とテキストのペアを収集し、MONETをトレーニング」

「手作業によるラベリングが不要であるため、教師あり学習では現実的に不可能な、大規模画像とテキストのペア情報を得ることができる」

Medical AI Times

論文は

Smart Reporting – AIによる報告書作成支援 | Medical AI Times (2024.04.23)

勢いのある医療文書作成支援分野。

「同社のソフトウェアは、主要なヘルスケアITパートナーシップ(シーメンス・ヘルシニアーズ、GEヘルスケア、キヤノンを含む)を通じて国際的に販売されている。」

Medical AI Times

AIM、ブラジル・タイへ国際展開 (2024.04.22)

「ブラジルにおける胃がんの罹患者数と死亡者数の差は小さく、これは胃がんの早期発見ができていないために胃がんに罹ることが命を落とすことに直結している状況を示唆しています。また、ブラジルの人口は2.1億人を超え「グローバルサウス」の一国としてその経済発展に注目度が高まっています。」

AIメディカルサービス プレスリリース

「タイにおいてはこのような病変を早期に診断することはトレーニングにおいても臨床現場においても難しいのが現状です。私たちはAIMの技術が近い将来、タイの臨床上の課題解決をサポートし、タイの医療水準の向上につながることを期待しています。」

AIメディカルサービス プレスリリース

看護業務を支援して、業務負担をサポート 24時間患者“見守りAI”の研究開発を開始 〜安心して受けられる医療の実現のため、2027年度中の社会実装を目指す〜 | DeNA・アルム (2024.04.22)

戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期「統合型ヘルスケアシステムの構築」において「B-4 看護師支援・医療の質向上」を推進。

「”見守りAI”の開発を通じて、看護師の業務効率化と患者への一貫した情報提供を実現し、質の高い医療体制を整えることを目指す」

国立国際医療研究センター SIP

医師の「働き方改革」をサポート 欧州大手医療メーカー2社、日本でAI搭載装置を発売|電波新聞デジタル (2024.04.23)

心臓認識に特化したAIを搭載したCTと超音波診断装置。
フィリップスCT5300とシーメンスACUSON Origin。

岡山大学と両備システムズが開発した早期胃癌の深達度をAIで診断支援するシステムが、医療機器製造販売承認を国内で初めて取得 (2024.04.24)

「内視鏡で撮影された早期胃癌画像に対するAIの解析結果をもとに、正診率は約82%の精度で、深達度の判定を行い、医師の診断を支援する事で、誤った診断の低減が期待できます。」
(※専門医でも正診率は72%程度とのこと)

両備システムズ プレスリリース

「医師の働き方改革」をAIで支援 元アップルの異色ドクター | NIKKEIリスキリング (2024.04.25)

「原瀬さんは「ビジネスに携わり、改めてチームワークの大切さに気づいた。1人の医師として診療に当たるのも大事だが、現段階ではテックを活用して多くの医師の働き方を改善した方が社会に対するインパクトが大きいと感じている」という」

NIKKEIリスキリング

3つの生成AIによる眼科診療の習熟度を評価:日経メディカル (2024.04.26)

  •  角膜や結膜、眼瞼疾患の診断と治療に関する41件の質問を、ChatGPT、Bing、Geminiに対して個別に実施

  •  全ての生成AIで正解率が50.0%を上回った

論文は
"Assessing the proficiency of artificial intelligence programs in the diagnosis and treatment of cornea, conjunctiva, and eyelid diseases and exploring the advantages of each other benefits"
https://doi.org/10.1016/j.clae.2024.102125


・手術支援ロボット

関節手術をロボが支援 静岡県内初、聖隷三方原病院が導入:中日新聞しずおかWeb (2024.04.22)

広がるMakoの導入事例。

『世界初の手術に成功…名古屋市立大学病院が腹腔鏡手術支援ロボットで胆のう摘出 助手が要らず執刀医1人で』 |東海テレビ (2024.04.23)

国立がん研究センター東病院(大腸外科)に続くANSUR(朝日サージカルロボティクス)での臨床事例はソロのラパコレ。

動画はこちら。

手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」年間手術件数が全国国立大学病院第1位に 消化器外科4領域ではそれぞれ100例に到達・西日本初!~より多くの患者さんにロボット支援手術を届けたい~ | 岡山大学 (2024.04.24)

Xi×2台・Si1台の3台体制で年間587件。
この成熟度の中でこの先この中に国産が食い込めるかどうか。

最新手術支援ロボ導入を 済生会中和病院がCF 設立70年、機能の充実図る 桜井 /奈良 | 毎日新聞 (2024.04.27)

以前にも他の医療機関での取組を拝見したが、医療設備導入のためのクラファン挑戦はこれからも増えていくのでしょうか。


・SaMD/DTx

帝人ファーマとCureApp、高血圧治療補助アプリに関する共同販促契約を締結 (2024.04.23)

「高血圧症の基本治療である生活習慣の修正をサポートできる高血圧治療補助アプリをより多くの患者さんへ提供し、未充足な医療ニーズを解決できるデジタルセラピューティクス(DTx)の普及を通じて健康の増進を目指す」

「CureAppの製品力および知見に、睡眠時無呼吸症候群や糖尿病など生活習慣病に関連した医薬品や医療機器を展開する帝人ファーマの事業基盤が加わることで、高血圧治療補助アプリのさらなる普及が実現できる」

CureApp プレスリリース

BiPSEEのVRうつ病治療システム(仮)が「プログラム医療機器に係る優先的な審査等の対象品目」に指定、合わせて第二種医療機器製造販売業を取得 (2024.04.24)

「BiPSEE のVRうつ病治療システムは認知行動療法のデジタル化・個別化医療の実現により、うつ病治療における課題を解決するソリューション」

BiPSEE プレスリリース


・医療DX

ヘルスケア業界のDX化推進に向けた資金調達を実施 | OPExPARK (2024.04.22)

「地域医療へのさらなる貢献」の具体的中身は?

「この度の資金調達は、当社のプロダクトとサービスをより多くの医療施設、医療従事者に届けるための事業基盤の拡充を目的としています。また、地域医療へのさらなる貢献も含めた事業展開の支援をいただき、事業成長を加速させてまいります。」

OPExPARK プレスリリース

医療データ、民間アプリに提供拡大 マイナポータル連携 - 日本経済新聞 (2024.04.24)

「健康アプリなどを運営する民間企業が利用者個人の同意に基づいて取得できるデータとして、新たに診療情報を加える。多くの情報を集められるようにして、精度の高い医療サービスや治療薬の開発を後押しする。」

日本経済新聞

内閣府調査事業の報告:遠隔医療アプリを活用した持続可能な小児オンラインかかりつけ医体制の構築 | 株式会社リーバー (2024.04.26)

「小児科診療時間外の子育て世帯からのオンラインテキスト相談に対し、65%が「即時の医療受診不要」と医師が回答。子育て世帯のアプリ利用促進により医療費の削減効果も見込める。」

株式会社リーバー プレスリリース


・スリープテック

睡眠をベースに高齢者介護の負担を軽減 エコナビスタ<大阪公立大>-大学発ベンチャーの「起源」(94) | M&A Online (2024.04.20)

「「睡眠」をベースにして、介護施設と在宅介護の「両面作戦」で高齢者を見守る同社のサービスは、介護職員の人手不足緩和と介護家族の負担軽減に役立つ。」

M&A Online


・ニューロテック

ニューラリンクだけじゃない、脳インターフェイス技術の注目企業 | MIT Technology Review (2024.04.22)

Synchron、Paradromics、Motif Neurotech、Blackrock Neurotech、Precision Neuroscience。
侵襲性とデータ品質のトレードオフの中で様々な電極・設置法の提案が。


・VR/XR

Apple Vision Proが外科手術で活躍していることが明らかに - GIGAZINE (2024.04.21)

・米eXeXはリバース型人工肩関節置換術で
・ブラジルのチームは腱板断裂を治療する肩関節鏡手術で

眼の前の高解像度大画面で様々なデータを直接見られる利点を活用。

アップルが「廉価版Vision Pro」の発売を保留に、著名アナリストが指摘 | Forbes JAPAN 公式サイト (2024.04.25)

総じてVR/MRデバイスは提供するUXのバラエティに対してまだ高すぎるのでは。


・ウェアラブル

「スマートウォッチで血糖値測定」に学会が注意喚起…「針を刺さずに測定できる医療機器はない」 | ヨミドクター(読売新聞) (2024.04.24)

日本糖尿病学会より。

「文書では4月現在、皮膚に針を刺さずに「血糖値を測定できる医療機器はない」と指摘」

ヨミドクター

学会からの注意喚起本文は↓

〔NEJM総説〕てんかんのデジタル技術 | Medical Tribune (2024.04.25)

「この総説の要点は、手首の「痙攣検知器(seizure detector)」により強直間代性痙攣発作を検出しスマホで介護者に知らせ、5分以内に対応できれば死亡などを防げるというものです。」

Medical Tribune

論文は
Wearable Digital Health Technology for Epilepsy


・新製品

ポータビリティ性を高めたラップトップ型汎用超音波画像診断装置:医療機器ニュース - MONOist (2024.04.22)

ラップトップ型やポケットエコー(GE Vscanなど)に読影・診断補助エッジAIが搭載され、どこでも&誰でも正確に判断できるようになるのはかなり近い?


・大学・研究

新しい医療機器の開発目指す –「医療創成工学科」を2025年4月開設– | 神戸大学 (2024.04.22)

村垣善浩先生インタビュー。

「医療機器の商品化のハードルは非常に高く、ニーズから開発する製品の概念をつくる「コンセプト創造」型では成功するのは100分の1、逆パターンの技術から応用を考える「シーズプッシュ」型は1000分の1の成功率といわれています。この学科・専攻ではそれをなんとか10分の1ぐらいにできればと思います。」

神戸大学

藤田医科大学と連携・協力に関する基本協定を締結しました。|国立大学法人名古屋工業大学 (2024.04.19)

医工の協定や合併の効果は研究よりも教育がメインと思っている派です。研究は他流試合を促した方が発展する。

「橋渡し研究につながる工学系大学研究シーズの社会実装に向け、シーズの共有や人材交流等を通じた連携をさらに強固なものとする」

「それぞれの強みを生かした専門教育、社会貢献でも連携を進め、幅広い分野において優れた人材を社会へ輩出することを通じて、地域全体の活性化へも貢献する」

国立大学法人名古屋工業大学

女性医師による治療は女性患者に有益、大規模医療データから判明 | MIT Technology Review (2024.4.24)

男性患者でも女性医師の方が成績が良い。過去の研究でも指摘されてきた事実。

「入院後30日以内の統計的補正後の死亡率は、女性患者では、女性医師に治療された場合8.15%、男性医師に治療された場合8.38%と、女性医師のほうが0.24ポイント統計学的に有意に低いことがわかった」

MIT Technology Review

東大のプレスリリースは
https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400238373.pdf

論文は
Comparison of Hospital Mortality and Readmission Rates by Physician and Patient Sex 
https://doi.org/10.7326/M23-3163

2兆円の買収事例も誕生 「バイオデザイン」から医療起業人材が生まれる理由 | Forbes JAPAN 公式サイト (2024.04.24)

J&JによるShockwave Medicalの買収に関連して、同社を産み出したStanford BioDesignのマコワー代表へのインタビュー。
エコシステムと文化的変革についても。

「医療技術におけるイノベーションエコシステムでは、誰もが真に人々の助けになりたいと願っているという点で、素晴らしい関係性が築きやすかったのです。今でも、講義を依頼したり、メンターや学生の指導、パネルディスカッションへの参加を依頼すると、多くの人が喜んで応じてくれます。バイオデザインは、地域社会の寛大さに恩恵を受けて発展してきました。」

Forbes JAPAN

メディカルビッグデータ「REZULT」を活用した大阪公立大学との共同研究成果のご報告 ~鉄道新駅開業による医療費削減効果について~ (2024.04.24)

「JR 総持寺駅の近隣エリアにおいて、新駅開業後の4 年間における1人あたり累積医療費支出が、99,257 円(95%信頼区間は 62,119 円~136,194 円)ほど、有意に減少していたことを推計しました。」

日本システム技術株式会社 プレスリリース

論文は
Health expenditure impact of opening a new public transport station: A natural experiment of JR-Sojiji station in Japan 
https://doi.org/10.1016/j.jth.2024.101808

交通機関へのアクセスが増加することで、交通機関利用者の身体活動が増加し、医療費の減少につながる可能性がある?

東工大と統合する東京医科歯科大、湯島キャンパス再開発 | ニュースイッチ (2024.04.24)

医工連携体制の中身は?

「同大は10月に東京工業大学と統合し「東京科学大学」として発足する予定で、両大学における医工連携体制や診療データ活用の病院設備も整備する。」

ニュースイッチ


・スタートアップ

広がりを見せるスタートアップ支援「テレビ朝日」「電通」「Relic」などが新サービスを展開 | M&A Online (2024.04.24)

過度に流行的な盛り上がりになるとその後の冷え方も怖くなります…(日本あるある)

次第に普及・定着のフェーズに移行し、一時の流行とならないことを切に願います。


・行政・規制

内視鏡AI加算60点の新設は「チャレンジ申請を利用した結果」| 日経メディカル (2024.04.24)

「2020年にA1区分として薬事承認を受けていたEndoBRAIN-EYEについては、昭和大学横浜市北部病院などのグループが2022年に臨床的有用性に関する論文を発表。臨床データを示すことで2023年、中央社会保険医療協議会の保険医療材料等専門組織でチャレンジ申請を行うことの妥当性を認められ、2024年度診療報酬改定で区分C2(新機能・新技術)として、技術料への加算が新たに認められた。」

日経メディカル

「ヘルスタPT」、スタートアップ支援の18の中間提言 塩崎政務官「いい意味で厚労省っぽくない」と紹介 | m3 .com (2024.04.25)

https://www.m3.com/news/iryoishin/1206155?pageFrom=tb&portalId=simpleRedirect

昨日(4/26)LINKJで塩崎政務官の講演を拝聴しました。

世界展開への3つのアプローチ、バイオ/再生医療、医療機器/SaMD、医療DX/AI、介護テックのサブ領域4分野それぞれの戦略提言など。

関連:「ヘルスタPT」、3つの戦略的支援アプローチ第3回会議で「エグゼクティブ・サマリー」公表、近く中間提言へ | m3 .com (2024.04.11)

日本承認の医療機器、ブラジルでの登録審査が簡略化 (2024.04.26)

厚労省のプレスリリースは

参照国制度による本邦医療機器の審査迅速化等を取り入れている国はアジア諸国を中心にブラジルで11カ国目。

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