見出し画像

展示会 2024-#14 Fem+2024 - Femtech Tokyo & 女性のウェルビーイング推進EXPO

ヘルステックの中で個人的に関心のあるフェムテック領域。この展示会は第1回から見に来ています。

フェムテックはウェルネスからヘルスケアまで広い分野を包括しているので、ビジネス的には参入しやすいウェルネス領域が多いです。例えば妊活・更年期障害・PMS領域の下着や温活系、骨盤底筋トレーニング(膣トレ)、その他サプリメント、美容系とセルフプレジャーグッズなど。一定の効果は見られるもののまだピンキリの百花繚乱で「おかし・おもちゃ・おまじない」と見分けがつかないものも。また一方で最近デジタル技術やAIを応用したヘルステック的なサービスも少しずつ増えてきている印象があります。

自分の関心領域に近いものはほとんどないものの、増えることを期待して毎年来ていましたが、3回目の今回、急にテック系が増えて来ました。

一部を紹介。


デジタルヘルス系

テックドクター

ウェアラブルデバイス(スマートウォッチ等)で取得したヘルスデータを元に疾患等のデジタルバイオマーカを開発するプラットフォームを提供するサービスを展開しています。創業5年の慶應義塾大発スタートアップですが有名どころです。

展示ではロッテとのPMS定量指標の構築を目指した共同研究と、あすか製薬との月経困難症の重症度の定量化を目指した共同研究のご紹介がありました。

痛みや苦痛の定量化・可視化は、診断への応用だけでなく社会生活において周囲の理解を向上させることにも繋がるところと思います。

性差だけでなく女性の中でもPMSや月経での症状の重さは個人で大きな違いがありますので、「職場での理解向上」というフェムテックの大きな役割を担う取り組みと感じています。

メディコアジャパン

心拍変動(HRV)加速度脈波(APG)から自律神経テスト・ストレス診断などを行う脈波計「BodyChecker」を展示。

オンラインサービス系(メンタルヘルスケア等)

プラットワークス

公認心理師・臨床心理士からオンラインカウンセリングが受けられるメンタルヘルスケアサポートサービス「Plattalks」を展開するプラットワークスは社会保険労務士法人。女性の働きやすい労働環境作りをサポート。

NECソリューションイノベータ

AIチャットボットとの対話とその履歴から日常のストレスケアをはかり、相談窓口の掲示も行うNECメンタルウェルビーイングサービスのご紹介。

https://www.nec-solutioninnovators.co.jp/sl/mentalwellbeing_saas/index.html

キラル

まだ設立して間もない会社で開発中のサービスの概要しかわかりませんが、

「専門家監修による新世代の認知行動療法といわれるアクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)」

などを実装したデジタルメンタルヘルスケアアプリPONOを開発中。

代表者のお名前で検索すると早稲田大学応用脳科学研究所の熊野所長が社外取締役を務める認知行動療法アプリの開発をしているこちらの会社がヒット。関連する技術かもしれません

ネクイノ

オンラインでのピル処方、医療相談窓口の提供を行うスマルナ for Bizはアプリダウンロード100万超え。

このブースが目を引いたのはもう一つのサービス「トレルナ」。CEATECでシャープブースでご紹介があった生理用ナプキンIoTディスペンサーとよく似た非接触で無料の生理用品を提供するサービスです。

こちらはデジタルサイネージと一体で、広告費用により生理用品の無償提供を実現するサービスモデルになっています。

その他

Spica

そうだよね、持ちにくいテニスボールじゃない専用の道具あっていいはずだよね、と思ったのがSpica Lab まさポシリーズ「いきみのがし」。もっと前からあってよかったはず。

ロート製薬

Webでヘルステックやスタートアップのニュース探していると意外とM&A含め活発なのがロート製薬。目薬とパンシロンの印象が強いですが妊娠検査薬ドゥーテストもロートのブランド。他にも膣カンジダ症治療薬や月経不順・更年期障害のお薬など、製薬フェムテックの老舗です。


追記:
会場で菊地亜美さんが取材されているのを見ましたが、どうやら10/29のTBSラジオ「バービーとおしんり研究所」で放送される模様です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?