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こんにちは、入社6年目のメディカルイラストレーターのらびっとです。
今回は私の経歴やこれまでの業務についてお話します。
ほかのイラストレーターと比べて変わった経歴ではないかもしれませんが、暖かい目で読んでいただけますと幸いです。


【幼少期:純粋に絵が好きだったあの頃】

小さい頃から絵を描いたり見たりするのが大好きでした。
母によると、絵本の次に読み始めた本は「クレヨンしんちゃん」の漫画だったそうです。
当時4歳くらいだったので、内容は理解できませんでしたが心から大好きな本でした(今も大好きです)。
夢にしんちゃんが出てきて欲しいがために、枕の下に漫画を入れていた記憶があります。この頃からオタクの片鱗があって、自分で書きながらちょっと引いています…

幼稚園で消防士の絵を描いた時に構図やポーズを褒められたことをきっかけに、よく人の絵を描くようになりました。当時描いていたのは、よくある頭がちょん切れていて脳みそのない、やたら目がキラキラした女の子でした。

服の柄に困ったら虹を描いていた

【中学生:デジタルイラストへの挑戦】

中学生になって友達から色々な漫画やアニメを教えてもらい、順調にオタクへ進化していきます。
さらに絵の上手いクラスメイトからデジタルイラストの描き方を教えてもらいました。ほかにもイラスト掲示板やpixiv(イラスト投稿サイト)の存在もその子に教えてもらったと思います。
そこからズブズブとイラストを描くのにハマり、親に頼んで板タブ*を買ってもらって無料のペイントソフトでデジタルイラストに挑戦し始めました。

*板タブ(ペンタブレット):PCに接続し、手書きの描線などを入力するためのデバイス。

当時の絵は(たぶん)もうないですが、当時ハマっていた漫画のキャラクターや創作漫画を描いていたと思います。途中保存という概念を知らなかったので、毎回数時間で描いて無理矢理「完成」ということにしていました。無知って怖いですね。
ここで板タブは自分に合わないことに気づき、デジタルイラストに挫折してしまいます。その後は気が向いたらシャーペンで描く程度だったので画力は全く進歩しませんでした。

線が思ったように引けず、砂と化す私

【大学生:本格的に絵を描き始める】

高校時代、「国語は苦手で中学の時は理科が好きだったし、将来的に理系の方が就職しやすそうだろう」という適当な考えで理系を選択しました。
生物を勉強するにつれて微生物に興味を持つようになり、生命科学・生物工学を学べる大学に進学しました。

大学に入学して漫画研究同好会への入部を検討しますが、体験入部で雰囲気が合わない感じがしたので辞めました。
その代わり、少しずつTwitter(現X)に絵を投稿するようになりました。
(デジタルイラストには完全に挫折していたので、ずっとアナログで描いていました)
SNSには年齢を問わず信じられないほど絵の上手い人がたくさんいて、世界の広さに驚かされました。「私もこんな風に描けたらいいな〜」という思いで好きな絵柄を研究→自分の絵に取り入れる→研究…と、とにかく絵柄に注力して練習していました。
大学時代たまたま成績がよかった年があり、学力優秀者に与えられる奨学金をもらったことを機に液タブ*を購入します。人生で初めて10万円超えの金額を支払うことに震えました。

*液タブ(液晶タブレット):画面付きのタブレット。PCの画面が映し出されて、直接描き込める。

液タブのおかげでデジタルイラスト克服...!とはならず、やはりデジタルで描くことにピンとこないままでした。高かったのに…

【就職活動:メディックメディアとの出会い】

当時研究職を目指していたこともあり、大学院への進学を考えていました。
そのためインターンなどの就職活動には参加しませんでした。
3年生の2月頃、周りが徐々に就活を始めたので、一応見ておこうという軽い気持ちで就活について調べ始めます。
就職先の知見を広げる目的で調べていたので、研究職ではなく教科書の絵を描ける仕事を探しました。しかし、正社員で教科書の絵を描く仕事はなかなか見つかりません。美大卒でもないので尚更です。

理系で絵を描く仕事はないと諦めかけた頃「サイエンティフィックイラストレーター/メディカルイラストレーター」という職業を知りました。
すぐに求人の検索をかけるとメディックメディアの採用サイトにたどり着きました。
募集要項を見て「面白そうな仕事だし、応募してみよう!」と思い、採用試験の絵を描き始めます。当時は3月中旬でスタートダッシュが完全に遅れた状態でした。締め切りまで3週間弱しかありませんでしたが、全力で取り組みました。他に就活はしていなかったので私の進路はメディックメディアに就職か大学院進学の二択になりました
採用試験で社長に「落ちたらどうするの?」と聞かれたような気がします(笑)

なぜか採用試験後のカフェ*に来てくれた社長。
後から聞くと社長がカフェに来るのは稀なことだったそうな。

*メディックメディアの新卒採用試験では、編集部社員と就職活動生がお茶しながらざっくばらんにおしゃべりしたり、会社の気になるところを質問できたりする「カフェ」という時間がある(コロナ禍のためしばらく実施できていない)。

そして採用試験に無事合格し、晴れて入社することになります。
あの時私を拾ってくださった社長には感謝の思いしかないです…。
もう6年目になりますが、未だに社長には飲みの場で「らびっとさんはうちがダメだったら大学院に行くつもりだったんだよね」といじられます(笑)

【入社後】

入社後、当時制作中だった新刊書籍『病気がみえる vol.12 眼科』の組版に参加することになりました。
今までアナログでしか絵を描いていなかった私は、当然IllustratorやInDesignを触ったことがありません。
入社後にスクールで研修を受けたものの、最初の頃はソフトに慣れず、1つの絵を描き上げるのに今の10倍以上は時間がかかっていたと思います。
さらに機械音痴なので頭の中は常にパニック状態でした。
使い方を根気よく教えてくれたロボ先輩には本当に頭が上がりません。
眼科で初めて任された発生のイラストは、頑張って描いたので今でもお気に入りです。
でも今見ると気になる部分がたくさんあるので機会があれば描き直したいです(この感情は絵描きあるあるだと思います)。

初めて組んだページ。とても頑張った。
(病気がみえるvol.12 p26-27)

約1年間かけて眼科の制作に取り組みましたが、最終的にチーム内で一番多くのページ(約150ページ)を担当させてもらうことになりました。

その後参加した書籍はすべて新刊だったのでイラスト作成・組版のスピードをめきめき上げることができたと思います。ちなみに、昨年度担当したページ数は、色んな書籍を合わせると400ページを超えています。入社直後の自分が知ると衝撃を受けそうです…

【さいごに】

ここまで読んでいただくとお分かりかと思いますが、私はデッサンを全く勉強していません。ですので、今でも頻繁にデッサンが崩れた絵になり、先輩方に指摘していただきます(いつもすみません)。
さらに動画だったりデザインだったりにはとっても疎いです。
ただし、数年間SNSで鍛えた審美眼(?)のおかげで、可愛くて魅力的に見えるように描く感覚キャラクターデザインの能力というものはそれなりにあるんだと思います。

MIG noteのキャラクター、MIG(ミグ)ちゃんの原案は私が担当しました。
ロボ先輩にキャラデザの相談をされた後、アイディアが湧き出て一晩で4案描きました。
(そのうち制作裏話を記事にしたいな〜)
最終的にロボ先輩が可愛く仕上げてくれました、ハッピー!

しばらくSNSへの絵の投稿はお休みしていましたが、自分の力をより鍛えるべく、再び投稿するようになりました。(ちなみに、最近はiPadでデジタルイラストを描いていますよ!!成長!!)
もっと会社に貢献できるよう、あらゆる力を身につけたいな〜〜〜〜〜〜と思う日々です。

【おまけ:余談も余談】

実は高校生の時、生物が好きだと塾の先生(医学部の方)に話したところ、「『病気がみえる』って本、分かりやすいしオススメだよ。暇があれば読んでみれば?」と紹介されました。
当時は受験生で余裕がなかったため読めず…そのまま紹介されたことを忘れていたのですが、入社後にふと思い出しました(謎)。
今自分が『病気がみえる』を作っていると思うと、なんとなく運命を感じます。

noteのヘッダーはらびっと作です。
よかったらチェックしてください^^(使用ソフト:ibis paint)


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