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「無添加」表示大丈夫ですか? 食品や寝具

「これ無添加なんです」という言葉をよく聞きます。
コンサルをしていたり、プレスリリースの代行執筆をしていたりするときに。

しかし、この「無添加」。安易には使えません。
2024年4月、食品に関する無添加表示の規制が変わりました。

消費者庁が出している、
食品添加物の不使用表示に関するガイドライン
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_labeling_act/assets/food_labeling_cms201_220330_25.pdf

消費者に誤認を与えないことが目的でもありますが、情報を発信する企業にとって、「無添加」という言葉は慎重に扱う言葉だと改めて認識しました。

ちなみに、クラウドファンディングのプラットフォームである「CAMPFIRE」は、CAMPFIREにおけるプロジェクトの審査基準に以下のように書いています。
https://help.camp-fire.jp/hc/ja/articles/4501249614105-CAMPFIRE%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88%E3%81%AE%E5%AF%A9%E6%9F%BB%E5%9F%BA%E6%BA%96#h_01GJP6SD2VCEZHR48QPFEK0WZT

また、食品に限らず、寝具でもこのようなQ&Aが出ています。

Q52寝具類等の商品に「無添加」と表示して販売したいと考えていますが、景品表示法上問題となりますか。
A
「無添加」と表示されている商品の多くは食品であり、加工及び保存を目的とした化学物質などの添加物等が使用されていない旨の訴求として記載されています。この「無添加」との表示により、一般消費者は、当該食品は体によいものである、又は健康によいものであると認識します。
このような中、通常何らかの化学物資等が使用される寝具類等の商品において「無添加」との表示をすることは、合理的な根拠なく、当該寝具類等は自然なものであり、健康によい商品であると一般消費者を誤認させるおそれがあります。
したがって、寝具類等の商品に「無添加」と表示することは、景品表示法上問題となるおそれがあります。

https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/faq/representation#q52

自社の商品に自信を持つことは大切ですが、客観的な視点を持つことがPRには必要です。

一度出した情報は、デジタルタトゥーとして残り続けるのが現代ですから。

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