医学生よ、家庭教師以外のアルバイトにも挑戦しよう。

2022年現在、大学生の80%がアルバイトをしています。
その中でも、家庭教師は医学生に大人気のアルバイトです。

その主な理由として、
・受験で培った知識を使える
・給料が良い(時給2000円〜)
等が挙げられます。

もちろん、自分の得意なことで効率良く稼ぐことは悪いことではありません。

しかし、家庭教師のみをずっとやり続けることは私はオススメしません。

・新しいスキルが身につかない
家庭教師は、今までの受験で培った知識を使っているので、新しいことを学ぶ機会がありません。

・社会性が身につかない
家庭教師は基本生徒やその両親と関わるだけで、誰かと仕事をするということはありません。
また基本「先生」扱いで優遇されることが多く、社会経験が得られません。

様々な経験やスキルを得るためにも、他のアルバイトを経験することを強くオススメします。

オススメのアルバイト3選

①接客業

接客業は一度だけでも経験することをオススメします。
なぜなら医者は様々な患者と関わる、紛れもない接客業だからです。
接客業はお客さんを選ぶことはできません。
このような環境で働く経験をしていると、将来どんな患者が来てもある程度冷静に対応することができるはずです。

特にオススメなのは飲食店です。
理由は、客層が比較的幅広いので様々な人と関われることと、短い時間から働けることが多く、授業やテストが多い医学生でも働きやすいからです。

②好きを活かしたアルバイト

学業とアルバイトの両立は大変ですが、好きなものに囲まれるとそこまでストレスを感じずに働くことができます。
また従業員向けの特典を得ることができ、とてもお得です。
(飲食店であれば賄いで店のご飯が食べられる、小売店であれば店の品物が安く買える等)
さらに、同じく好きを活かして働いている人に出会える可能性が高いので、コミュニティを広げるきっかけにもなるかもしれません。

③単発バイト

医学生は授業やテスト、実習に追われることが多いので、シフト制ではなく単発のアルバイトも考慮に入れてみるといいかもしれません。
また様々な職種の単発バイトをしてみると、いろいろな経験ができ、環境が変わるのでコミュニケーション力が磨かれるでしょう。

オススメはUber eatsなどの配達員アルバイトです。
こちらは勤務時間が完全に自由なので、隙間時間に働くことができます。
また案件を獲得するために飲食店やお客さんからの評価も重要なので、立派な接客業だと言えます。

受験の知識を活かしたアルバイトをしたいならば

それでも、「どうせなら受験で培った知識を使ってアルバイトをしたい」と感じるのであれば、

①塾講師をする
②大人気の家庭教師になり、個人契約を取りまくる

これらの選択肢はいかがでしょうか。

①について、
塾講師であれば、他の従業員と関わる機会があります。
また塾の運営に携わることもでき、多くの社会経験を得ることができます。

②について、
「塾講師は給料が安い。家庭教師でたくさん稼ぎたい。」
そう思うのであれば、いっそのこと振り切ってみましょう。

まずは大人気の家庭教師になりましょう。
人気を獲得するためには、生徒の成績を上げなければなりません。
そのためにはただ教えるのではなく、教え方が上手でなければなりません。
教え方が上手であるためには、生徒の苦手なポイントを理解する、わかりやすい説明をする、再現性のある解き方を教える等の能力が必要です。
また、生徒が家庭教師の時間以外にも勉強しなければ意味がないので、生徒にとって無理のない学習プランを計画する能力も必要でしょう。
また、生徒や親御さんから好印象を持たれるために、コミュニケーション力も必要だと思われます。
このように、多くのスキルが求められます。

そして個人契約を結んでみましょう。
仲介業者を挟むよりも個人契約を結んだ方が、仲介料を引かれず圧倒的な高時給で働くことができるからです。
個人契約を結ぶためには、自分の良さを伝えるための自己分析力とコミュニケーション力、すなわちセルフマーケティング能力が必要になります。

ここまで本気でやれば、家庭教師のみをやり続けても多くのスキルを身につけることができるでしょう。

アルバイト以外に挑戦する

今までアルバイトについて述べてきましたが、アルバイトをしなくても何らかのスキルでお金を稼ぐことができます。

例えば、
・Youtube配信
・ブログ/アフィリエイト
・動画編集
・プログラミング
等が挙げられます。

これらは新たなスキルを身に付け、軌道に乗るまでが大変ですが、努力次第でたくさん稼ぐことができます。
下級生などの時間があるうちに新しいスキルを身につけてみるのはいかがでしょうか。

また、起業をするという選択肢もあります。
メドメイン株式会社の飯塚CEOは、医学部在学中に起業をされています。飯塚CEOはAIでの病理診断を開発しており、テクノロジーで医療に貢献することに挑戦されています。
医学部に行ったからといって、必ずしも臨床で社会に貢献しなければならないというわけではありません
自分の得意、好きを活かして、様々なことに挑戦してみましょう。

なぜこんなに家庭教師以外のアルバイトを経験することを勧めているのか?

アルバイトが他の職業を体験できる唯一の機会だから

卒業すれば医師としての働き方を選択する人が大多数でしょう。
そうすると、やってみたい職業を経験できる最後のチャンスかもしれません。
アルバイトはやりたいことに挑戦し、多くの経験を得るまたとないチャンスではないでしょうか。

医師は「勉強ができる」だけではダメだから

目まぐるしく進歩する医療に対応するためには、日々の勉強は医師にとって不可欠です。
しかし何度も述べている通り、医師は接客業です。頭がいい、腕がいいだけでは患者からの信頼は得られません。
また、医師は病気だけでなく、患者ひとり一人を見ることが重要です。
多くの経験を得て人間としての幅を広げた方が、様々な価値観や背景を持つ患者の気持ちを理解しやすいのではないでしょうか。

様々な働き方について述べましたが、お金をたくさん稼いで欲しいという訳ではありません。
多くの選択肢を知って、そこから自分の本当にやってみたいことに挑戦して欲しいのです。

以上が私が家庭教師以外のアルバイトをオススメする理由です。
この記事が、様々なアルバイトに挑戦するきっかけになれば嬉しいです。

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