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MEA体験記⑮~QOL(クオリティ・オブ・ライフ)とQALY(クオリー)

3ヶ月検診の経過は良好

MEA後、3ヶ月目の検診では、経過が良好で出血がほぼ止まったことを担当医に報告しました。

オペ前の診察の時から、どんな仕事をしていて、どんな状況で困難を感じているかをよくヒアリングしてくださっていたので「子宮の壁が厚くなっている子宮腺筋症だけを治療できれば、という思いでかかった病院だったのに、子宮筋腫まで同時に治療していただけて、本当にありがたかったです。メスを入れない治療だったのに、自由診療ではなく保険適応で、さらに医療保険の手術給付金の対象にもなって、本当に助かりました。」とお礼を言うと、先生はQOL(クオリティ・オブ・ライフ)と、QALY(クオリー)という考え方を教えてくれました。

QOL(生活の質)の向上だけでなく、QALY (質調整生存年:Quality-adjusted life year)の向上も提供したい

「多くの女性患者さんにQOL(生活の質)の向上だけでなく、これからはQALY (質調整生存年:Quality-adjusted life year)の向上を提供したいと思っているのです」と。

QALYとは、初めて聞いた言葉でした。

QALYとは、医療行為の費用対効果を経済的に評価する技法

ウィキペディアによると「医療行為に対しての費用対効果を経済的に評価する技法として用いられる」とあります。完全な健康状態を「1」、死亡を「ゼロ」としてQOLを数値化し、そこに生存年を掛けて算出するのだそう。

私の場合、過多月経でMEAに踏み切る直前は、貧血の息切れや倦怠感、異食症や長引く生理期間で精神的にもかなりブルーになってしまう状況でした。この状況が、閉経まで先の見えない2年から最長5年ほど続くかもしれないというのは、耐えられない状況でした。
しかし、それがあっけないほどすっかり良くなりました。
この数年間のQOL(生活の質)の向上、そしてQALY(クオリー)の向上は、本当に大きなものになるだろうと感じました。

MEAは入院手術費という経済面でもメリットがあった

治療費に関しても、MEAは腹腔鏡手術や子宮鏡下手術よりも安価で自己負担額も少ないようです。

MEAでの治療を決断した時点では、①身体への負担が少ないこと②入院日数が少ないことが、主な理由でした。医療保険に入っていたので、適用があることを保険会社に確認して以降は、ある程度カバーされるという安心感があったので、メスを入れるオペと費用の比較対照はしていませんでした。治療法を、価格で決めるという発想はなく、あくまで低侵襲や負担の少なさが基準でした。

MEAが入院手術費という経済面でもメリットがあるというのは、後で知ったことでした。

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