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【空飛ぶクルマ】サウジアラビアがエアタクシーの運航を開始

サウジアラビア民間航空総局(GACA)とFront End社などの協力企業はハッジ期間中の「空飛ぶタクシー」(エアタクシー)運航を開始した。

当局とサウジ国営通信(SPA)の報道によればエアタクシー運航は「世界初」とのこと。トライアルとは言え乗客を乗せての運航であり、パリ五輪で運航予定だったフランスより先に既成事実を作ったことになる。もちろん、大阪・関西万博での運航を予定していた日本は飛び越された格好となった(もともとスケジュール的にパリ五輪などの後となる二番煎じ企画だが)。

エアタクシープラットフォームは中国・億航智能(EHang)社の乗用ドローン(AAV)「EH216-S」が使用されている。

尚、「空飛ぶクルマ」はヘリコプターではないが、ドローンというのはあながち間違いではない。国際的にはもともと「Passenger Drone」(乗用ドローン)と言われたコンセプトであった。「Passenger Car」を「乗用車」と訳すのと同様「Passenger Drone」は「乗用ドローン」であって「有人ドローン」とするのは誤り。「有人ドローン」は「Manned Drone」あるいは「Crewed Drone」である。「空飛ぶクルマ」の定義は「空の移動革命に向けた官民協議会」の『空飛ぶクルマの運用概念』第1版(2023年3月31日)で示されている。「空飛ぶクルマ」「eVTOL」「AAM」などの定義に関しては『【エアモビリティ】空飛ぶクルマ、乗用ドローン、eVTOLは何が違うのか?』を参照されたし。


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