5月31日(水)メディア日記

 政府は、31日午前6時28分ごろ北朝鮮が弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたと発表。Jアラートが沖縄地方に出された。各テレビは一斉に画面にJアラート画面に切り替えた。北朝鮮から事前に予告があったせいか、各テレビは、沖縄宮古島、中国と北朝鮮国境の丹東などに記者を配置していた。7時04分、政府は「日本にはミサイルの落下と上空を通過する可能性はない」と発表、避難の呼びかけを解除した。民放局は解除後、画面からアラート情報は消え、通常画面に戻った。7時半過ぎ、「ミサイルはレーダーから消えた」という情報あたりから失敗説が飛び交い始めた。しかし、NHKニュースは、延々と続き、8時からの「朝ドラマ」も「あさイチ」も中止。首相官邸、ソウル支局。ワシントン支局などからの情報を延々と繰り返し入れた。とくに目新しいものはなく、むしろ、アナウンサーは「先ほどもお伝えしましたが」と気の毒を絵にかいたような様子。番組はどうやって終了するのか外野席の気分で観ていた。台風2号が沖縄に接近しているときだけに生活情報含めロールスーパーなど並行して放送すべきだった。結局、ニュースは9時50分に天気予報に切り替えて、通常の番組に戻った。

 東京新聞によると、小泉純一郎元首相は30日夜、東京都内の日本料理店で顔を合わせた岸田首相に対して、「できない憲法改正をやろうと思うより原発ゼロだ。できることをやった方がいい」と方針転換を勧めた。両氏は別々の席で、あいさつ時に短時間言葉を交わした。脱原発を主張する小泉は原発回帰を進める首相に不満なのか、「憲法改正は国会議員3分の2の賛成がないと無理だ。原発ゼロは首相がやればできる」と自説を展開した。小泉によると、首相は「笑って帰っちゃった」という。朝日新聞は4面の「政官界ファイル」のベタ記事。元首相が現首相に脱原発を進言したのだからニュースと思うが、今の新聞の政治記事というのはこういうのが常識なのだ。

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