見出し画像

Botany Manorをプレイ: ほんのり社会派な植物学アドベンチャー

Botany Manorをプレイしました。クリアまでの時間は3時間程度、Xbox Series Xで遊びました。


概要

物語は主人公のアラベアが旅先から帰ってきた所から始まります。ハーバリウム(植物図鑑)を完成させるため、庭園の植物を種から開花させていく方法を探していきます。ジャンルは一人称視点のパズルアドベンチャー、グラフィックや雰囲気、パズルというジャンルからThe Witnessのような内容を想像しましたが、全く異なるゲームでした。

良かった点

パズルの難易度がとても良い塩梅でした。12種類の植物を咲かせるため、それぞれ異なる条件を手がかりを基に探っていくのですが、ほぼ全ての謎はゲーム内で提示される情報を駆使して解いていくことになります。
ハーバリウム内で手に入れた情報を整理し、植物と関係のあるアイテムや環境を洗い出していくのですが、難しすぎず簡単すぎずで、上手く咲かせた際の爽快感もしっかりと味わえます。
チャプター分けも効果的に作用しており、広い邸宅内で手がかりのあるエリアを分割してくれる助けとなっています。

物語中に出てくる手紙や書籍は、当時の社会情勢と女性の社会進出等の背景を伝え、主人公の立場や目的意識を見事に表現できています。そこまで主張が強くないのも好印象でした。

個人的には全てが一つの邸宅の中で完結する点も好みです。時間制限や大きな環境変化も無く、のんびりとした空間で独りパズルにのめりこむのは、非常にリラックスできる体験でした。

気になった点

定価に対しては少しボリュームが少ないように感じました。自分はGame Passでプレイしたため全く気になりませんでしたが、3,000円近いゲームが3時間程度で終わってしまうのは少し物足りなく感じるかもしれません。

一ヶ所のみゲーム内の情報だけでは全く分からず詰まってしまう場面がありました。おもりとはかりを使うシーンでは、手がかりとして使う情報が分かり辛く、海外の攻略サイトを頼ってしまいました。
同じ場面で手こずっている場合は、屋敷の図面にヒントが隠れているので上手く活用してください。

日本語訳はほぼ完璧でしたが、一ヶ所専門用語である植物の名前が誤って使われている場面がありました。流れの中で自然に脳内変換できる程度だったため大きな問題ではありません。むしろこのようなインディー作品が発売日から日本語に対応している点はとてもありがたく思います。

最後に

忙しない日常や緊張感のある作品の合間にちょうど良い、リラックスして楽しめるゲームでした。
まあまあ頭も使うので、脳のストレッチにもオススメです。

この記事が参加している募集

全力で推したいゲーム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?