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新年1発目にこんないい本と出会えるとは。【DIE WITH ZERO】


「老後2000万問題」


少し前になるが、ニュースを見ているとよく耳にした。


そこから国民のお金への意識はいい意味で変わってきた。


ふるさと納税やつみたてNISAなど、誰もが将来のお金のためにアクセスしやすい仕組みが広がってきた印象だ。


私自身も社会人1年目となり、早速その波に乗った。


貯金や投資のために毎月10万円を住信SBI銀行に移し、残りの額は好きなように使う。


このルールが自分の中で出来上がってきた。


「将来のために必要だから」


そう思って始めた。


しかし、その概念を覆してきたのが新年1発目に読むこととなった


「DIE WITH ZERO」


である。


この本はYouTubeでよく影響を受けているdripという会社の平岡雄太さんが2022年に読んでよかった本と紹介されていたことがきっかけだ。


以前読んだ「銃・病原菌・鉄」も平岡さん経由だ。


「DIE WITH ZERO」


とは名前から察する人もいるかもしれないが、「ゼロで死ぬ」ということだ。


今のご時世、将来のお金の不安にかられてお金を貯める意識は出来上がってきたが、


「お金をどう使うのか」


について意識を向けたことのある人は多くはないのではないか。


「死ぬまでにお金をどう使うのか。」


を意識するということは、死ぬことを見据えて、逆算してお金を使う。


まだ遠い先だと思っていた「死を意識する」というとても大切なことを同時に教えてくれた本であり、出会えてよかった理由のひとつである。


ここで、お金の話に戻るが、


我々の資産は年齢を重ねるごとに増えていく。


これは貯金、投資を継続すれば当たり前かもしれない。


しかし、ここで目を向けてほしいのは、


「我々はなぜお金を貯めているのか」だ。


繰り返しになるが、我々は死ぬまでにお金で苦しまないようにお金を貯めている。そして、そのお金で老後の人生を豊かに暮らしていくつもりで貯めている。


その目的があるのにも関わらず、資産が増え続ける、ということは必要以上のお金を我々は生涯で稼いでいる、ということになるのだ。


「いつ死ぬかわからないじゃないか。」


という意見はもっともだ。


しかし、目的もなくお金を貯め続けるのはどうか。100%予測することなど不可能だが、現代なら生活習慣や遺伝からアプリ等でおおよその人生の残り時間なら推測できる。


年齢を重ねるにつれてできない経験も増えていく。

残り人生から逆算して、今しかできないことに投資してほしい。

(「浪費」ではないですよ。)


この本の中で印象に残っている一節がある。


「人生の最後に残るのは思い出だけ。」


やらずに人生の次のステージを迎え、できずに後悔していく人生より、多少のお金を投資してでも、満足して死ねる人生の方がきっといい。


私自身は大学を卒業して社会人になってしまった。


後悔のない大学生活であったとは思っているが、学校を休学してでも見たかった、経験したかった景色があった。

(社会人になってもできないことはないので、来年チャレンジしてみようとは思っている。その後押しをこの本がしてくれた。)


だから一番若い「今」がチャンス。


この本のメインはお金の使い方ではあるが、私自身としてはこの本の中の人生の使い方にフォーカスをあててみた。


やりたいことをやろうか迷っている人。

これから社会に出る人、次のステージに進もうとしている人。


是非この本を手に取ってみてほしい。


お金のみならず、きっとそれぞれの人生の後押しをしてくれる、そんな本だと思っている。




ちなみに。

お金に関して、年齢による支出の変化や貯蓄率に傾斜をかけるなど、これからの生き方のtipsがたくさん盛り込まれている。


私自身もこの本からの学びをもとにお金の使い方、貯め方をシミュレーションしてみた。


これからが楽しみだ。


番外編
本書に書かれている、大胆に行動するための3つのポイントを紹介
1.あなたがどれくらいのリスクを取ろうが、どんな大胆な行動に出ようが、一般的にはそれは人生の早い段階がいい。
2.行動を取らないことへのリスクを過小評価すべきではない
3.「リスクの大きさ」と「不安」は区別すべき
→考えうるシナリオを想定してみる。リスクをとることで生じうるシナリオもそれほど悪くないと気づけるかも。

まずは、来年北欧に行きます。それでは。

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