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刺さる「会社案内パンフレット」をデザインするための方程式とは?

会社案内パンフレットは、企業で使う印刷物の中で、最も基本的で重要なアイテムです。

新規取引先開拓の営業ツールとして、銀行や信用調査機関などにお渡しする資料として、また人材募集の際には会社説明用の資料として、などなど様々な用途で使われることでしょう。

しかし、用途やお渡しするシチュエーションなどにより、必要とされる掲載情報や表現の方法も異なってきます。時にはページのボリューム感や手に取った時の手触り感まで考慮する必要もあるでしょう。

ここでは企業の広報担当者の方が、「会社案内パンフレット」制作の課題を言い渡された時の流れをご説明しようと思います。

まずは用途と目的を整理する

会社案内を多目的に使いたいというオーダーは比較的多いと言えます。新規取引先開拓の用途にはキャリアステップや福利厚生の情報は不要です。また人材募集の用途には決算情報だけでは興味を引けないし…。だからと言って全ての情報を詰め込むとページ数が増えコストもかさむし…。

こんな場合は主となる使用目的に合わせた情報の取捨選択や、情報量にメリハリをつけるなどが必要となります。さらには人材募集用には入社案内を別で用意するなどの情報の棲み分け使い分けも有効な手段となるでしょう。

それぞれ目的に合わせた掲載内容は下記のようなものになります。

目的が「新規取引先開拓の営業ツール」の場合の掲載内容例

  • 企業理念

  • サービスや商品の紹介

  • 競合と比較した場合の自社の優位性

  • 事業計画

  • 会社概要や沿革

  • 拠点情報

目的が「取引先への信頼度獲得」の場合の掲載内容例

  • 事業紹介

  • 事業計画

  • 売上高、経常利益、従業員数の推移

  • 代表者ご挨拶

  • 会社概要・沿革

目的が「人材募集・リクルート」の場合の掲載内容例

  • 企業理念

  • 事業紹介

  • キャリアステップ・教育

  • 代表者ご挨拶

  • 社員の声

  • 会社概要・遠隔

  • 福利厚生

掲載する情報量よりページ構成を考える

印刷物の仕上りには、2つ折り・3つ折り・中綴じタイプなど、いくつかパターンがあります。まずは掲載したい内容の情報量を書き出し、最適なタイプや総ページ数をイメージしてみましょう。

2折りタイプ

2折りタイプ

たとえばA3二つ折りのパンフレットの場合、表紙を除くと掲載スペースはA4で3ページ分と盛り込める内容が非常に少なくなります。本当に訴求すべきポイントに絞り、訴求力のあるパンフレットにすることを目指しましょう。用紙代、印刷費、加工費ともコストを安価に抑えることができるので、低予算で会社案内を作成したい人にオススメです。

3折りタイプ

3折りタイプ

巻折、Z折りなど折り目を2つにしたA4・6Pの会社案内です。4Pのものと比べてページ数が増えるので、より見た目がしっかりするだけでなくページ数が増えることによりサービス、商品、事業内容等を見やすくデザインすることが出来ます。余裕を持たせた紙面は読み手に信頼感を与えることができるでしょう。企業規模が大きくなって4Pの会社案内からステップアップしたい場合にもオススメです。

観音折りタイプ

観音折りタイプ

左右両端を折り込み、さらに2つ折りする観音折りタイプ。観音折りの最大の魅力は、4面展開時の左右に拡がったワイドな紙面。ページを左右ワイドに開く効果で、インパクト満点です。また4面使えることにより十分な量の情報を載せることができます。

中綴じタイプ

中綴じタイプ

8ページ、12、16、20…と4の倍数で構成され、センター折りで2箇所に針止めをするため中綴じと呼ばれます。中綴じタイプは最もオーソドックスな製本方式で、会社の看板となる会社案内だからこそオーソドックスなスタイルが有効ではないでしょうか。

ポケットフォルダータイプ

ポケットフォルダータイプ

裏表紙の内側にポケットを設け、リーフレットや小冊子、個別作成資料等を収納できるポケットフォルダータイプ。お渡しする相手に応じて中身を入れ替えたり、こまめな改定増刷の際にコストの威力を発揮する、非常に機能性の高い仕様です。本文を設けず左右にポケットを設けたり、名刺フォルダーを設けたりその他の仕様もご相談ください。

紙の「素材」「厚さ」「特殊加工」でこだわりを表現

印刷する用紙のチョイスも、お渡しした際の印象を左右する重要な要素です。見た目の質感、手触りの良さ、また用紙の厚みにより出来上がりの重さにも影響します。さらに環境適合紙や環境配慮したインキなどを使うことで、”環境に優しい企業”としての付加価値も持たせることもできます。

エンボスによる型押し、トムソンによる型抜き、PPフィルムによる耐久性などなど、使用効果を高めるだけではなく企業イメージまで高めることができます。

デザインへのこだわりをデザイナー(制作会社)に伝える

この記事をご覧いただいているあなたが「非デザイナー」であれば、思い切ってデザインはプロのデザイナーに任せてみましょう。

とはいえ、作り手も何の情報も無く「かっこよく」と言われても困惑してしまうこともしばしば。下記のような漠然とした印象や希望でも良いので、たくさん要望を挙げてみると、作り手であるデザイナーが希望通りに近いカタチに表現ができると思います。

  • 信頼度が伝わるような会社案内パンフレット

  • コーポレートカラーの印象が伝わるような会社案内パンフレット

  • すっきり見やすく、情報が整理された会社案内パンフレット

  • 競合他社とは差別化できるような思い切ったデザインの会社案内パンフレット

  • すっきり万人受けするようなシンプルなデザインの会社案内パンフレット

約80パターンのデザイン事例をご紹介

私たちメディアクトの会社案内パンフレットの過去事例となりますが、下記におよそ80種類のお客様の事例をご紹介しています。ページ構成・狙い・用途・業種などさまざまですが、希望に近いようなパターンがあれば参考にご覧ください。


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