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友達のバイトやめさせよう!! 3

この記事は後編です。前編・中編はここからどうぞ!
友達のバイトをやめさせよう!!
友達のバイトをやめさせよう!! 2


  「ふ〜気持ちよかった〜」

森本
「……えっ? 何??」


「えっ? 何??」


「まあいいや、休憩がてら話そうや」

森本
「あ、そのまま何事もなく行くのね」


「俺たちって就職弱いじゃない?」

森本
「そうだね。自分のやりたいことをどう上手くやってくかが重要よね」


「やっぱ、そんな中で、大学生の4年間バイトに費やすってのは勿体無いと思うんだよね。せめて1年、そんで残りの3年間は自分のために使うべきじゃない?」

森本
「でもバイトでお金貯めて自分のやりたいことやるって考えもあるじゃない」


「確かにそれもアリだけど、俺たちみたいな奴らは、バイトやってたら疲れて他のことやらなくなっちゃうからさ、それじゃ本末転倒じゃん」

「だから…バイトはしない方が良いんじゃないかな」

森本
「なるほどね……えっ今回そういう話?? 力でねじ伏せようとしてる??」


「えっ違うよ、そんなわ……」


「ぎゃああああああああああああああああ!!!!!」


森本
「それは何?どうゆう動作??!」


「服が!!!! キツいキツいキツい!!!」

森本
「めっちゃ伸ばして見せてくるじゃん」


「ハアハア、ごめん話してる途中に。ちょっと服がきつくて……」

「まあ話を戻すと、せっかく俺たちは同じ大学燻ってる奴同士が出会ったんだから、バイトで日々を過ごすんじゃなくて一緒になんかしたいわけよ」

森本
「確かにね」


「わかってく……」


「ぎゃああああああああああああああああ!!!!!」


森本
「また!? またなの!??」
「そんな急になるもんなの!?」
「というかキツさって常にあるもんだろ!!



「ハアハア……」

森本
「余分なの多かったな」


「フー……第3のプランはサブリミナル効果です。森本はサブリミナル効果は知ってますか?」

森本
「なんか入れ込むやつでしょ」

サブリミナル効果
ある知覚刺激が、非常に短時間であるなどの理由で意識としては認識できないが、潜在意識に対して一定の影響を及ぼすことができるとの説があり、その「効果」をサブリミナル効果という。
「コーラを飲め」「ポップコーンを食べろ」という1コマだけの文字メッセージを繰り返し差し挟んだフィルムを放映した映画館で、コーラとポップコーンの売り上げが急増したという。

コトバンク「サブリミナル効果」より

 
「結構……入れ込んだよね?」

森本
「あ、今の!? 入れ込んだっていうかそっちに気を取られちゃってたけど」


「結構……良い感じだったよね??」

森本
「余分なとこ多すぎないか???」

ということで、

さあどうだ!! これが科学的根拠の強制一方通行、サブリミナルメッセージだ!!!



採点結果

さあ! お待ちかね採点の時間がやってまいりました!
この服には私の野口4枚と等価交換で錬成された服なので点数はそれなりに期待してしまいます。
正直言って自信しかありません。


森本
「7点です」


「歴代最高得点じゃん」

採点理由

森本
「これはですねぇ……この服を作っているという点ですね。これによって本当にやめて欲しいという熱意が伝わってきます。」


「やったー!!サブリミナル効果のおかげやな!」

森本
「サブリミナルは効果ないです。」


「ちなみにこれ、4000円

森本
「高いってだから! やっぱ7点だわこれ!」


さあどんどん点数が上がって参りました!
これは、もしかするともしかするのでは……


??「満点取りたいんだろ?任せてくれよ。なあ?相棒」

そ、その声はまさか…

”お母さんからの手紙”!!



感動のラスト!ありがとうお母さん。

サスペンスドラマなどで罪を犯した犯人が、母親からのメッセージで罪を自白する、なんてシーンがあったと思います。

今回、それを利用して森本のバイトをやめよさせよう!というわけです。
母性と故郷を思い出しておギャリだした森本を受け入れる覚悟はできています。


さあ喰らえ!これこそ人が最初に知る光、母親という名の太陽だ!!!



「えーこれが最後のプランになるんですけれども、今回、なななんと! お母様に協力を仰ぎまして、お手紙をいただいています」

森本
「え!!? 書いたの? うちの母親!?」


「それでは代読させていただきます」


森本へ、
寒くなってきましたが風邪などひいていませんか?

森本
「一緒に住んでるだろ!!」

ところであなたが(森本のバイト先)で働いていると風の噂で聞きました。

今まで黙っていましたが(森本のバイト先)はあなたのお父さんの仇なのです』

森本
「え?」

森本。悪いことは言いません。バイトをやめて帰ってきなさい。あなたがダークサイドに落ちることを私は望みません。

これを見て思い出して。あなたが純粋だった頃を。

森本
「何これぇ!?」

私は幼い頃のあなたが描いたこの絵を眺め、あなたに想いを馳せています。


森本
「俺が描いたの??! コレ!?」

そろそろあなたの顔が見たいです。
大好物のいぶりがっこを作って待ってるけんね。

カズキの母より

森本
「えっ!? 誰?? カズキって」(注:カズキではない)

けがわ
ボクです

森本
「カズキ!? え!??? お前!??
カズキの母別に関係ないんだけど……てかその絵何!?」

けがわ
船です」

森本
「船!?」


「ちなみにいぶりがっこ大好物らしいですけど」

森本
「食ったことねぇわ!」


採点結果

いや〜やはり母からの手紙、というのは王道のパターンですね。この涙なしでは語れない、お母さんからの手紙で森本が目を覚ましたのは確実でしょう。
正直言って、自信しかありません。

運命の瞬間……


まさかの結果…なんと!


0点!?

森本
「0点」

採点理由

森本
「だってじゃんこれ。ダークサイドとかこの辺。あと他人の親に何させてんだ!」


「あのとか思い出さなかった?」

森本
「今日初めて見たわ!」


「でもやめたくなったでしょ?」

森本
「なるかーっ!!」




いかがだったでしょうか。

森本がバイトやめる、には一歩及びませんでしたが、それでも私のしたことは決して無駄ではありません。決して。

私の気持ちは、熱意は、彼の心の氷を溶かしたことでしょう。

それでは最後に、氷河期を終えた森本さん、何か一言お願いします

森本
「俺もうバイトやめるの決まってるからね!?」



「………」


結果:無駄でした!!!




筆者 パープル式部
文芸コース 2年
全力でくだらないっ!

編集:ナガオカ
街文化プランニングコース 4年
サイ○リアが地元にないので、いくと毎回新鮮に、うれしい。



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