「楽しい」はアイデア次第でいくらでも
皆さんこんにちは。夜に見てくださっている方はこんばんは。Yellow編集部のもんめと申します。
もうすっかり夏になってしまいましたね。
せっかく長靴と雨合羽買ったのに一度しか登場しませんでした…。もう少し出番があってもよかったのになぁなんて思います。
こんな知らない誰かの話聞いてもって感じですよね(笑)。そんな私の紹介はこちらの記事に沢山書いているので、よかったら覗いてみてください!
さて、前置きが長くなってしまいましたので少しずつ本題に入っていこうと思います。
突然ですが、あなたの好きな場所はどこですか?
自分の生まれ育った町、旅行で訪れたお気に入りの場所、いつもの通学路、会社に向かう途中の公園…。
私は静岡県にある大好きな熱海のことが思い浮かびました。なんて表現したらよいかわからないのですが、心が熱海に住み着いているような感じがするんです。
あなたはどんな場所を頭に思い浮かべましたか?もし心当たりのある場所があるのならば、それはもうあなたの地元と呼ぶべきかもしれません。
突然こんなことを言われて、「何を言っているんだ?」と思いますよね。
地元とは本来、自分の住む場所のことを言いますよね。
でも好きな場所も全部ひっくるめて地元って呼んでみる。
自分の好きな場所を全部地元って呼んだら、地元がいっぱいになっちゃいますね。
自分の好きな場所が広がっていき、最終的に世界中が地元になったらどうなっちゃうんでしょうか。
みんなが家族、親戚、地域の人、友達。世界中が愛する人の住む場所になる。
もしも世界中の人々がこのアイデアを持ったのなら、戦争なんて起こらない平和な世界になるんじゃないかなぁなんて思います。
市川市には、このような「NEW LOCALISM/ニューローカリズム」
というアイデアを持っている素敵な人がいます。
その人物こそが、今回ご紹介する湊 誠也さんです。
今回の記事では地域と向き合ってとにかく楽しいことを求め続ける湊さんについて記事を書いていこうと思います。
良かったら最後まで読んでいってください。
自転車でハッピーライフに
湊さんは、市川市本八幡にある「DEPOT CYCLE & RECYCLE」というお店の店主を務めています。
「DEPOT CYCLE & RECYCLE」はもともとメッセンジャーバッグのブランドを日本に広めるためにスタートした場所で、オープン当初自転車の販売はしておらず、自転車に乗るときに身に着けたらとても良いだろうなぁと思うアイテムの販売をしていました。
今でも自転車のパーツをリサイクルした商品や、アップサイクルした商品の販売を行っています。
湊さんは、「自転車は捨てる所が無いし、捨てるものだってかっこよくなるんだよ。」と言っていました。
仰っている通り、お店には自転車のパーツを使ったアクセサリーやキーホルダー、小物入れなどカラフルでおしゃれなアイテムが沢山並んでいました。
このように、「DEPOT CYCLE & RECYCLE」は「自転車のある人生や生活を楽しみましょう!」というコンセプトを掲げているお店です。
自転車が通学の手段でしかなかった私にとって新しい発見で、私の知らないところではもっと色々な文化とか価値観が広がっているんだなぁと感じる瞬間でした。
到着地点、出発地点
ここからは少し、お店の名前に入っている「DEPOT」という言葉と、湊さんの過去についてお話しようと思います。
20歳ぐらいの若い頃、大学を休学しアルバイトで貯めたお金を頼りに単身アメリカで一人旅をしていた湊さん。
当時はお金も無く車も持っていなかったため、移動手段は主にバスを利用していました。
そんな湊さんが行く先々には必ずバスディーポ(バスの停車場)がありました。
バスが止まり、新たな旅が始まる到着地点。
そして旅立ちの出発地点がバスディーポだったわけです。
また、バスディーポは早朝から開いていて、いつでも迎え入れてくれました。アメリカでの旅は無計画だったことが多く、各地のバスディーポに到着すると、コーヒーを飲みながら新たな地で何をしようか考えていたそうです。その時間がとても好きだったと言っていました。
今回の取材が始まる時、湊さんがコーヒーを淹れてくださり、ここは居心地の良すぎる”DEPOT”だなぁなんてふと思いました。
バスディーポには様々な境遇の人が集まります。
新しい何かを求めて目を輝かせている人がいれば、ごみ袋に荷物を入れて移動している人もいる。誰もが集い、旅立っていく場所がバスディーポでした。
そんな湊さんの人生の半分が詰まった思い出の場所バスディーポ。何か事業を始める時はこのバスディーポから文字をとって、「DEPOT」という名前を付けようと考えていたそうです。
湊さんのお店には、幼稚園生や学生が来てくれたり、おじいさんが来てくれたり、幅広い年代の人々が集まってくるそうです。
この場所も、人々が集いまたそこから出ていく、まさにバス“ディーポ“のような存在になっています。
私が取材でお店に伺った際、ちょうど地域の方が遊びに来ており、湊さんはドーナツの差し入れを受け取られていました。本当に愛されている場所なんだなぁ。
成功したらラッキーぐらいの気持ちで
少し私のお話になってしまいますが、私とにかく好奇心だけはあるので色々なことに興味を持つのが得意で好きなんです。
しかし、長く続けることが苦手ですぐに諦めてしまったり、失敗を恐れて辞めてしまったりすることが多々あります。
あなたにも失敗に対する恐怖、逃げてしまうことはありますか?
これから話すことは、そんなあなたに少しだけ勇気を与えることができるかもしれません。
行動力があり活発的な湊さん。そんな湊さんはどんな考えをもとに行動しているのかを教えてくださりました。
興味が無いことはやらないけれど、興味は持ちたい。割り切って考える。
取り組んでいることに対しても、成功しているとは思っていないし、成功なんてしない。
ただ、今やりたいことをやりたい人とできる限り取り組むだけ。
自分がやりたいと思うかどうかを大切にしている。
私とはまるで真逆の考え方に感銘を受けました。
確かにそうなんですよね。
最初から成功しなくちゃ。結果を残さなきゃ。と思っているから取り組むことに対するハードルが上がってしまう。
そこから恐怖が生まれたり、モチベーションが下がってしまったりする。それだったら、成功なんて求めない、ただやりたいことをやって成功したらラッキーぐらいに思えたらハッピーですよね。
こうして一つ一つの物事に対する捉え方を改めることで、前向きに物事に取り組むことができるかもしれません。
もしかしたら、物事を転換して前向きに捉えられることは他にも沢山あるのかもしれません。
もし、そんな考え方が浮かんだら私にもこっそりコメントで教えてください(^^
未完成のメッセージペーパー
記事の冒頭でお伝えした「NEW LOCALISM/ニューローカリズム」のアイデア。湊さんは、このアイデアから素敵なマップを制作していました。
市川を好きになるきっかけとなってほしいという想いが込められた「ICHIKAWA MAP」。
隣町の浦安市と市川市を繋いで、「お店が人を、人がお店を繋ぐ」をコンセプトに制作された「JUNCTION MAP」。
「境界って必要?エリアにこだわらずに行こうよ。」というメッセージが込められた「NO BORDER MAP」。
これらのマップには「ほんの一部しか載っておらず、未完成。どんどんあなたの印を増やしていってほしい」という言葉や、「地図というよりもメッセージペーパー」という言葉が綴られていました。
きっと、この地図を持って市川市を巡ることに加えて、新たにお気に入りの場所を見つけてほしい。そして、どんどん好きになっていってくれたらいいな。なんていう気持ちが込められているのではないかなぁと感じました。
このメッセージペーパーを見ていると、まるで魅力的なお料理や建物、笑顔が素敵な人々が、帰るのを待ってくれているような気持ちになります。
あれ?これってもう私の地元なのかも。
楽しいと思えることを、心に拠り所を。
ここまで市川市を盛り上げようと様々な活動をしている湊さんについてお話してきました。
最後に、これから市川がどんな町になっていってほしいかをお伺いしてみました。
「市川の町をどうしたいかという気持ちはありません。
ただ自分たちがこの町で楽しく、優しく気持ちよく過ごして、それが伝染して少しずつ良くなっていったらいいな。とにかく楽しいコトをしたい。」
そんなことをお話されていました。
最後にもう一度自分の好きな場所を思い返してみてください。
私思ったんですけど、自分の好きな場所っていつも温かい人々が迎え入れてくれて、楽しそうな笑い声が聞こえてくる。そんな場所だからこそ好きになったのかも。
だからこそ湊さんのようにとにかく自分の好きなこと楽しいことをしていると、周りに人が集まってくるし、その人のところに行きたくなる。好きになる。そしていつの間にか地元って感じがしている。
ここからは私の独断の考え方なのですが、地元って自分の好きな居場所ってこと。この居場所を自分の中に作るのってすごく大切だと思います。
今回は、どこかの町や地域のことを思い浮かべて、好きな場所を地元って呼んでみよう。そして好きな場所、楽しい場所が広がっていったら素敵だね。というようなアイデアでお話を進めてきました。
でも、なんだっていいんだと思います。それが趣味でもいい。
好きな音楽を聴いたり、お気に入りの本を読んだりして自分の中の世界を広げていくことも出来る。
自分が好き!楽しい!ということを想い巡らせて、心の拠り所にする。自分の好きな居場所を作る。
もしも辛いことや悲しいことがあっても、自分の居場所が一つでもあれば、いつまでも待っていてくれるし、受け入れてくれる。
こんな風に考えてみるのもありなんじゃないかなぁなんて思ったりもしています。
最後まで長くなってしまいましたが、今回の記事いかがだったでしょうか。
一貫したテーマでうまく話を進めることができなかったかもしれませんが、部分的に見てどこか刺さってもらえたら嬉しいです。
またお会いしましょう!
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