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「勉強してるのに身につかない」人に欠けているたった一つの考え方


勉強っていうのは、努力した量と成果が割と比例している分野です。

勉強を頑張ってる人はある程度の結果は出るし、その頑張り具合が大きいほどより良い成果が出てくるものです。

 

しかしながら、すごく勉強を頑張っているのに達することのできない「あるライン」が実は存在しています。

東大、京大を始めとした旧帝大や早慶など、いわゆる「難関校」に入るためには、

どんな努力家であっても、ただひたすら頑張るだけではダメだったりするんですよね。

その「あるライン」を越えられるかどうかは、勉強の頑張りに加えて、ある「意識」の違いによって左右されてきます。

いったいその「意識」とはどういうものなのか?解説していきましょう。

 

勉強の最大の落とし穴

 

ずっと部活で頑張って練習してきたのに、ポッと出てきた新入生にレギュラーの座を奪われた。

ミュージシャンを目指して何年も頑張ってきたのに、結局スポットライトを浴びることはできなかった。

世の中には「努力してもどうにもならない事」というのが数多く存在しています。

 

でも勉強は違います。

基本的にはやった分だけ、努力した分だけ、ちゃんと成果として返ってくるのが勉強という分野です。

誤解を恐れずに言うと、勉強とは「どんなやり方でも、やれば結果がついてくる」ものなのです。

 

とりあえず先生の話を聞く。とりあえず出された宿題をこなす。

特に小学校や中学校では、これだけでもテストで良い点が取れてしまうんですよね。

この経験を繰り返していくと、僕たちにとって勉強とは「やりさえすれば結果が出るもの」という認識になっていきます。

 

 

するとどうなるか?

「勉強する → 結果が出る」という因果関係が頭の中で出来上がってしまっている僕たちにとって、最優先ですべき事とは「授業をきちんと聞き、宿題をしっかり提出すること」となるのです。

一見、全く問題ないように思えますよね。しかしこれが、勉強でさらに上を目指したい人にとって大きな落とし穴となります。

それは「やったつもり」に陥るということ。

「授業を聞いたつもり」「宿題をやったつもり」この考え方がとても危険なものなのです。

「いやいや、僕はちゃんと先生の目を見て話を聞いているよ」「いえ、私は出された宿題ちゃんと全部提出していますよ」反論したい人もいるでしょう。

もちろん僕は「授業を聞くこと」「宿題を出すこと」を否定するつもりは全くありません。その行動自体はとても素晴らしいので、今後もぜひ続けていってください。

ただ僕が言いたいのは行動ではなくて、その「中身」に関することです。言い換えるなら、授業や宿題の「取り組み方」。

「やれば良い」という意識で勉強を進めていると、どこかで限界が来てしまうんですよね。

 

「やったつもり」はなぜダメか

 

もう少し詳しく説明しましょう。

そもそも授業や宿題は何のためにするのでしょうか?

授業をしっかり受けないと怒られるから?宿題出さないと注意されるから? いえいえ、そんなはずはありません。

なぜ授業や宿題をするのかというと、それは「学んでいる内容を理解する」ためですよね。

授業や宿題に限らず、その他の勉強も同じ。自分でテキストを解くのも、テスト勉強するのも、すべては「内容理解」のためです。

そう。あらゆる勉強は「内容理解」を目的として行われるものです。

では、勉強を頑張っても結果が出にくい人がやりがちな「やったつもり」の勉強とはどういうものか?

それはシンプルに「内容理解を目的として行われていない勉強」のことです。

「授業聞いたつもり」「宿題やったつもり」「テキスト解いたつもり」「テスト勉強したつもり」

「じゃあ実際に、それをしてちゃんと内容を理解できるようになりましたか?」と質問した時に、「YES」と断言できない。

これこそが「やったつもり」の勉強の中身というわけです。

勉強する目的とは「やった範囲のところがちゃんと理解できている」こと。

にもかかわらず「授業を聞くこと」「宿題をすること」が目的であることにすり替わってしまっている。

「勉強する目的の誤解」が生じてしまっているのです。

これが起こると、ちゃんと授業を聞き、宿題をして、テスト勉強もしたはずなのに、いざテストを受けると思うような結果が出ないって状況が発生してしまうわけなんですね。

なぜなら、本当の意味で「理解できていない」から。

 

少し長くなってしまったのでまとめると、

・勉強の本来の目的とは「学習内容が理解できるようになる」こと

・しかし今まで、授業を聞き宿題をやりさえすれば、簡単にテストで良い点を取ることができていた

・なので「授業を聞くこと」「宿題をすること」にフォーカスする習慣がついてしまい、肝心の「理解する」という意識が抜けてしまっている(やったつもり)

・結果として「勉強はすごく頑張った」のに理解ができてないから、思ったよりも成果が出ていない

 

「やったつもり」にならない勉強とは何か?

 

勉強したのに成果が出ないって、すごく苦しいじゃないですか。

「なぜだなぜだ!?」ってなるし、「勉強する意味ないんじゃないのかな、、」と自信を失うことにもつながってしまいます。

だからこそ、今までの認識を変えて「正しい方法でやろう!」と心機一転してほしいんですね。

 

では、正しい勉強の仕方とは何なのか?

「内容を理解するための勉強」と言われても、いまいちピンと来ませんよね。

正しい理解というのは、「先生の言っている事や教科書に書いてある事が分かる」という意味ではありません。

確かにそれも、広い範囲での「理解」と言えるかもしれません。でもそれは言うなれば「浅い理解」です。

事実、授業の内容は理解できたと思っていたのに、いざ後から振り返ってみると実は理解できていなかったって経験ありますよね。

それは「本当の理解」ができていないからです。理解した「つもり」になっていただけなのです。

 

本当の理解、それは「自由自在にアウトプットできる『使える知識』をつけること」に他なりません。

自分の頭の中に完全に落とし込んで、いつでも引き出せる状態にすることが「正しい理解」なのです。

理解のステップには3段階あります。

1段階目は「理解できていない状態、内容を知った状態」です。

そして授業を聞くことで「何を言いたいのかが分かる状態」になったのが2段階目。

「x²の係数が正の2次方程式f(x)=0が-a<0<aの範囲で2つの実数解を持つ条件は、D≧0かつf(-a)>0,f(a)>0です」と言われて「ああ、なるほどね」ってなるのはこの2段階目の状態です。

そして3段階目が「正しい理解ができ、その知識を実際に使っていける」状態となるわけです。

この時点で「x²の係数が正の2次方程式f(x)=0が-a>0>aの範囲で2つの実数解を持つ条件は、D≧0かつf(-a)>0,f(a)>0」となる理由をちゃんと説明できるし、問題も解ける。使える知識となっているわけ。

 

理解の3ステップ

 

この「使える知識」にすることができると、いわゆる「応用問題」でつまづくことが無くなります。

応用問題が解けない、変化球的な問題に対応できないのは、その理解がまだ2段階目までで終わっているからです。

知識を自在にアウトプットできれば、応用問題も解けるようになれます。

 

そしてここが最大のポイント。

じゃあその「本当の理解をして、使える知識にする」ためには具体的にどうすればいいのか?

それは「友達に教えることを前提として勉強する」ことです。

友達に教えるためには、内容を「なるほどな」と理解するだけでは不十分です。

1から自分の口で説明できるようにし、どんな質問をされても「あ、それはね・・」と答えられるようにしなければいけません。

だから自動的に、理解した内容をアウトプットするようになるし、その繰り返しで「使える知識」が身についていきます。

 

頭の良いやつが人に教えることが上手いのは、コレが理由です。

深い理解がしっかりとできているから、友達に対して分かりやすく教えることができるのですね。

なので、「後で友達に教える」つもりで勉強を進めていってください。

もちろん、本当に友達に説明してもいいんですよ。

 

持ち前をじゅうぶんに発揮して

 

まとめです。

・勉強しても結果が出ないのは「やったつもり」になっているから

・結果を出すには「正しい理解をして使える知識にする」こと

・友達に教えるつもりで勉強する

 

今までの自分を否定することは全くありませんよ。

継続して勉強を頑張り続けることって、普通の人にはなかなかできません。

努力を継続していけるのは立派な才能のひとつだと思います。

努力の量はじゅうぶん。あとは努力の方向をちょっと変えるだけ。

それだけで、あなたはものすごい成果を出すことができるようになりますよ。

あなたはそれだけのポテンシャルを持っているんですから。

頑張ってください。応援しています。

 

 

 

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勉強して成績を上げたい人が、がむしゃらに頑張る前にやっておきたい1つの事

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

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