見出し画像

【白衣に縛られないでいたい】理想の医師像[ペアMTG ぎょうざちゃん×お米]

本記事は「理想の医師像」というテーマに対して、ぎょうざちゃんとお米がペアMTGを行い、それで得た発見や感想をまとめたものです。

お米
地方国公立医学部3年。
学校では比較的真面目キャラで授業に出席していることが多い

テーマ設定の背景や目的を先に読んでいただけるとより楽しめると思います。

理想の医師像の変化

大学に入学前は、丁寧に人に寄り添えるような診察ができる医師になりたいと思っていました。心から人に寄り添う医師が漠然とした理想で、それ以上は考えていませんでした。

ですが最近、臨床医学の先生からお話を伺っているうちに、非常に忙しい勤務の様子が見えてきました。そして、一人ひとりの患者に対して丁寧に受け答えするのは簡単ではないのではという疑問が湧き始めました。「患者ではなく病気を診る」医師になってしまうのではないかという懸念です。

多くの医師はこれが望ましくない形であることを理解はしていても、限られた時間でより多くの患者を見るためといった避け難い理由によってこの現状ができているのならば、私も将来、簡素な診察をしないと言い切ることが難しいかもしれないと感じてきたのです。

現在の理想の医師像

それでも、人のためになりたいという思いは変わりません。例えば、外来や開業医では患者さんとゆっくり話すことが難しいとしても、入院患者の方とならゆっくりと寄り添える時間は取りやすいと思われます。さらには、医師としての仕事もしながらボランティア活動のような方法で誰かの支えになりたいと思っています。例えば、不登校の子どもたちのお話を聞いてまわるボランティアなどです。

現時点では、特に後者を考えています。つまり、誰かの話を聞いたり誰かに寄り添ったりしたいという思いを、医師の仕事場である臨床現場ではなく、白衣を脱いで別の場所に届けるのです。

白衣を着る人の使命

「それならば精神科のような医師の仕事の中で理想像を実現したらどうか」と言われそうですが、私は精神科以外の診療科にも同時に興味を持っています(まだ将来の希望診療科は決まっていません)。もちろん、精神科も将来の候補の一つですが、先に述べたように、どの診療科であっても診察時間内では割り切って、医師としての仕事の充実性や責任を全うしたいと考えています。「白衣を着て病を治す」という臨床医師として最低限の基準を満たしてこそ、付加的に自分の理想の思いを形にする行動が認められるのではないかと考えます。

奇抜な仕事をする人もまた、社会にとってはもちろん必要です。そうとわかりながらも、まずは医師として求められていることをしたい。これは、一般に求められている基本的なことを最低限満足しておくべきだという、時に完璧主義を求める私の性格によるものかもしれません。
この理想では診療自体は淡々とこなし、情熱に欠けるようにも捉えられますが、「自分のしたいこと」かつ「社会に求められているもの」は何かという観点を大切に、これからも考えていきたいです。

ぎょうざちゃんから記事への感想

初めこのテーマを見た時は話せるかなと不安でしたが、話してみると言語化することで得られる知見もあり、お米さんのおかげで深い考察ができました。やはりペアMTGの相乗効果すごい!
また一見、お米さんと私の意見が真逆であったのに、議論していく中で同じ価値観に帰り着いた場面があり面白かったです。同じ価値観でも選択によって形が全く違うことにも改めて気づきました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?