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【読書】原田ひ香(著)『古本食堂』を読了。

昨年あたりから、休日の暇なとき、古本屋さん巡りをしています。
高円寺や下北沢、横浜の伊勢佐木町あたりをウロウロとしています。
古本屋さんといえば、なんといっても神保町ですが、なぜかまだ、一度しか行けていません。

原田ひ香(著)『古本食堂』の舞台は、その神保町です。
神保町の雰囲気が、リアルに伝わってくる作品です。
古典文学に詳しいと、もっと楽しく読めるのかもしれませんが、そんに詳しくなくても、十分面白い小説です。
特に、美味しい食べ物のシーンが何度も出てくるので、それだけでも幸せな気持ちになれます。
とにかく神保町に行って、古本屋さんを巡って、美味しいものを食べたくなります。

古本屋さんにいくと、思ってもいない本と出会うことがあります。
そういった本を読むことによって、もしかしたら人生が変わるかもしれません。
いや、本を読むという行為は、読まない自分の人生と比べると、間違いなく変わっている筈です。

もし、小説を登山に喩えるなら、この物語りは、小春日和の低山のハイキングのようなイメージです。
終始、気持ちが良くて、鎖場やハシゴなどの危険なところはありません。

最近、厳冬期の北アルプスへの登山のような小説ばかり読んでいたので、少しホッとした気分です。


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