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公務員に転職して良かったこと7選、悪かったこと6選

巷では公務員はキツイだとか楽だとか、安定してるとか給料が安いだとか…

「結局どないやねん!!」

って言いたくなる情報であふれていますよね。公務員になることを真剣に考えている人にとっては困った状況です。

思うにこれは、

・公務員しか経験したことのない職員
・公務員をイメージで語る会社員

など、両方を経験したことがない人の意見が入り混じっていることが原因なのではないでしょうか。

今回は、大手メーカーから市役所に転職した私が、公務員に転職して良かったこと、悪かったことを紹介します。
民間と比較することで、より鮮明に公務員像が見えてきます。

私は民間のブラック部署から市役所のホワイト部署に転職したので、良かったことはいくらでも出てきます。一方で悪かったことも少なからずありますね。

この記事を読めば、

・就職先に悩む学生さん
・民間から公務員(もしくはその逆)への転職を検討している方

上記の方が就職前後に受けるギャップを減らせます。進路に悩む方には必見の内容です。

民間から公務員に転職して良かったこと7選


①仕事のストレスが皆無になった

仕事のストレスが皆無になりました。皆無は言い過ぎかな…?でも前職を100とすると1くらい。その理由は2つあります。

1つ目は、仕事の量と難易度の圧倒的減少です。
民間時代はハイレベルな目標に対して思うような結果が出せず、常に焦燥感にかられていました。1人あたりが抱える仕事量もえげつなかったです。
転職した今では十分に余裕を持って仕事を終えられ、帰ってからも仕事のことを考えなくていいので幸福度が飛躍的に向上しました。

2つ目は、周りの職員の能力が相対的に下がったことです。
一部上場企業にいた頃は、必然的に周りがエリートだらけ。ただでさえ周りの能力が高いのに、新人の自分は仕事がデキずに自己肯定感が下がる一方でした。
帰ってからも次の日の仕事のことで頭がいっぱいで、心が休まる時間は無かったです。

そりの合わない職員による人間関係的なストレスはあるものの、仕事そのものによるストレスは無くなりましたね。

②プライベートが充実した

勤務時間外に仕事のことを考えることがなくなり、残業もほぼ無くなったのでプライベートが充実しました。平日の夜も映画や飲みに出かけたり、職場のバドミントン部で汗を流しています。
民間にいた頃は平日の夜に予定を入れるなんてとても考えられませんでした。

③夏季休暇の時期を自分で選べる

公務員にはお盆の概念がありません。世間がお盆休みの時も普通に出勤。代わりに5日程度の夏季休暇をもらえます。それを7〜10月などの決められた期間内で取るルールになっています。

分けて取ってもいいし、業務に支障が無ければ連続して取ってもOK。私は10月あたりの旅行閑散期に土日を含めた9連休を取り、空いてて安い海外旅行を満喫しています。

④温厚な人が多い

公務員は温厚な人が多いです。温厚な人が入りやすいのか、環境がそうさせるのか…。おそらく両方なのではないでしょうか。

前職では威圧的な人、トゲトゲした人、意地悪な人がいっぱいいました。でも同期はみんな良い奴だったんですよね。おそらくその嫌な人たちも入社時は良い人だったのでしょう。
私は、ストレスフルな環境が人間性を変えてしまったと推測しています。多分あのままいたら自分も嫌な奴になってたんだろうな…。そういう意味でも転職して良かった。

少し脱線しますが、民間企業に就職するにしても儲かってる業界に行くのがいいですよ。利益が大きければ余裕のある働き方につながり、社員も温厚になる傾向はあるはずです。

⑤驚異の利率の共済貯金

これはあまり知られていない大きなメリットです。

市町村の職員は、各都道府県にある市町村職員共済組合に加入します。平たく言うと社会保険組合で、これにより厚生年金や健康保険が適用されます。

そして、これに加入することで利用できるのが「共済貯金」。この貯金はすさまじい利息がつき、利率全国トップの千葉県は年利1.9%もあります。100万円を預けておけば年間1.9万円(税引後1.5万円)も入ってきます。
しかも元本保証で、申請すれば半月で引き出せる…!この驚異の利率は社債や地方債による運用、組合員への貸付事業の収益によって実現されています。

メガバンクの普通預金金利が0.001%の時代にこれはありがたいですね。千葉県の市町村で働き、1,000万円貯めることができれば年間19万円(税引後15万円)の不労所得です。私も入庁当初から存分に活用しています。

⑥結婚に有利

なんだかんだ言って公務員は結婚に有利だと感じます。とくに地方では顕著ですね。街コンのサイトを見れば
参加費:男性 7,000円,女性 0円
なんてのがザラにありますが、男性が公務員限定となると
参加費:男性 5,000円,女性 2,000円
だったりします。

私も一度だけ男性公務員限定の街コンに行ったことがあって、女性もお金を払っているので真剣な方が多かったように感じました。

同期のひとりは29歳で結婚相談所に登録して活動を始め、女医さんと2回もお見合いが組めたと驚いていました。いざ恋人ができた際、お相手の親御さんとしても娘の交際相手が公務員と分かれば安心するのではないでしょうか。

女性公務員が結婚に有利なのは言わずもがなですね。共働きが前提の今のご時世、しっかり稼ぐ女性は結婚に超有利です。
男性は恋愛と結婚を分けて考える人も多く、結婚相手はかなりシビアに選びます。実際、女性公務員は男性の間でかなり人気です。

⑦痩せた

民間時代は毎日22時過ぎに帰宅、そこから夕食、明日も早いからお酒を飲んで無理やり寝る。みたいな生活をしており、必然的に太りました。
しかし転職してからはほぼ定時帰宅。19時前には夕食を済ませ、ストレスによる飲酒も皆無。特に努力もしてないのに、1年で体重が5kg減りました。

福利厚生については割愛

家賃補助や療養休暇制度など福利厚生はそれなりに充実していますが、前職も大手だったので充実していました。今回は転職して良かったことというテーマですので趣旨から逸れます。
よって、福利厚生の話はこちらの記事に譲ろうと思います。

民間から公務員に転職して悪かったこと6選

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