「北海道へ行く」と嘘をついてアメリカへ行き、偽タクシーにぼったくられるまでの話①
先日、海外へ行きたいという話をしたが、思い返すと過去にオーストラリア、中国、アメリカの3カ国へ行ったことがある。
オーストラリアは中学時代ホームステイで。
中国は高校時代のバスケ部遠征(交流試合)で。
アメリカはフリーター時代の一人旅で。
最初の2カ国の話はまた今度にして
これはアメリカへ行った時の話だ。
当時20代前半のまだまだガキんちょ盛りの私が、アメリカに対する想いが強まったきっかけ。
昔から音楽が大好きだった私は
ずっとやってみたかったCDショップで働き始めるようになる。
要するにそこでたくさんの音楽に触れて、洋楽にどハマりしたのである。
洋楽の中でも特にロックンロールに心を鷲掴みにされた私は
ロックの聖地アメリカへ行かずして死ぬわけには行かない。
そんな想いからアメリカ一人旅を決意した。
アメリカ行き当日の朝、私が親についた今世紀最大の嘘が
「今から北海道へ一人旅に行ってくる」
ここでアメリカへ行くなんて言った日には家中大騒ぎになっていたであろう。
予想通り「北海道かあ、へ〜いいねぇ」なんて返事が返ってくる程度で済んだ。
朝から空港行きのバスが来る場所を間違えて、危うく置いていかれる寸前だったこと意外はここまで割と順調だった。
フリーターとはいえ実家暮らしだったので、少しなら貯金があった。
それでも旅費含めて使えるのはせいぜい20万円弱だった気がする。
敢えて宿を取らずに海外へ行くというスリルを味わいたいがために
航空券だけ買って日本を発った。
成田空港で「せめて泊まる予定のホテルだけでも教えてくれ」と言われて
全く泊まる予定のない適当な名前の宿を書いたのを覚えている。
無事飛行機に搭乗してジョン・F・ケネディ空港までの時間を確認する。
確か13時間くらいだった。
改めて見ると長すぎる。。
13時間何して過ごしたのかよく覚えていないが
携帯を持っていなかったので本でも読んで半分は寝ていたのだろう。
・・・は?
そう。この旅の最大の挑戦が
携帯を持たずにアメリカへ行ったことだった
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