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MLを書いてみた結果2

関連note
書きたいBLの話をします
MLを書いてみた結果1
ML試し書き2

こんにちは目箒です。

間が空くとどんどん書かなくなるし、どうせ試し書きだからいいや! と思ってどんどこ書いたら意外と筆が乗ったので第二弾です。

今回はどこから始めるの?

今回は「書きたいBLの話をします」でいうところの、

アラフォーの男がアラフィフの男と別れてからアラサーの男と同居することになるけど一夜を共にしてしまってほにゃらら。
多分アラサーの男がアラフィフの男のちょっと遠い部下かなんかでそれで紹介されているとか言う気持ち悪い導入から始まります。

これの「アラサーの男と同居することになる」から始めました。本文の書き出しはこちら。

 その男がやって来たのは数日後のことだった。私はいつも通りの時間に起きて、いつも通りに朝食をとって、あの日以来の習慣になりつつある、午前の落涙を済ませたあとだった。

このアラフォー、案外アラフィフのこと好きだったんですよね。

 身体だけの関係であると割り切っていたつもりだった。向こうが私に入れ込んでいると思っていた。しかしそうではなく、割り切っていたのは彼の方で、私の方がどうやら情を抱え込んでしまっていたらしい。
 愚かだ。彼は私が割り切っているから良いとでも思っていたのか、私の情を見越して、面倒なことになる前に切ろうとしたのだろうか。今となってはわからない。メッセージアプリはブロックされていないようだが、文字だけで訪ねたところで真意は知れないだろう。

早速誤字を発見しましたが試し書きなのでスルーします。
ということで未練たらたらのアラフォー。アラフィフは割とアラフォーのことがどうでも良いと言うか、何人かいる愛人の一人というか自活するペットくらいにしか思っていない感じがしますね。だからブロックするという発想がないんだと思います。心底どうでも良いから。

何て情のない! とお怒りの向きもありましょうが、あなたにとっての割とどうでも良い人を思い浮かべてください。そんな感じです。

創作してると本当に人の心を失うな……。

未練のアラフォーと突然決まった名前

 ということで未練がましくさめざめと泣くしかできなかった私の家のチャイムが鳴らされた時、私は寝間着のままだった。宅配か何かだろうが、何かを頼んだ覚えはない。もしかすると、彼が詫びのつもりで何か送ってきたのだろうか。

詫びが欲しいアラフォー。大事に思われたいんだよなぁ。人間だもん仕方ねぇ。この時点で割とアラフォーがねちっこいと言うか粘着質というか根に持つタイプだということがわかります。ここが面倒だったんじゃないか? とも思いますが、今までのアラフィフの言動からすると「ほんとどうでもいい」と思います。アラフォーが粘着質ってこと自体気付いてないのでは? どうでも良いから。

「しょうがねぇ、詫びを送ってきたなら許してやらぁ」と、ちょっとプライドを取り戻しかけたアラフォーですが、

「はい」
 インターフォンで応答する。私は戸惑った。モニターに映っていたのは、私より若い男だった。どう見ても運送屋のドライバーではなく、大きな鞄を持ち、眠たげにカメラを見ている。
『小田桐と申します』
「え?」
『神谷さんからこちらに来るようにと言われたのですが……』
 彼の名前を出されて、心臓が跳ねた。
「お待ちください」
 まさか、彼のメッセンジャーだとでも言うのだろうか? 私は逸る気持ちを抑えて、チェーンを外し、解錠してドアを開けた。
「……」
 小田桐は私の顔を見て目を丸くした。目が覚めた、という感じだろうか。無理もない。この顔のおかげで彼に目を掛けられのだから。
「おはようございます」
 私は神谷が好きだった笑顔を浮かべて小田桐を出迎えた。
「中堂さん、というのは」
「私です。どうぞお上がりください」
 小田桐が上がると、私は鍵を掛けて、再びドアチェーンをひっかけた。

突然ですがここで三人の名前を決めました。アラサーが小田桐でアラフォーが中堂でアラフィフが神谷です。理由は特にありませんが、強いて言うなら社会的地位のある人に「神」って文字を使いたかったって感じです。

ということでさりげなくアラフォー中堂が美形であることを示唆しつつ小田桐くんを家に上げます。

ていうか一人称小説で語り部を美形だと描写するの難しいですね。何気なく一人称で始めたけどこれ三人称の方が良いかな。

アラフィフの頭の中はどうなっているのか?

 ティーバッグで申し訳ありません、と心にもないことを良いながら、ペアのカップで紅茶を出す。小田桐はきょろきょろとリビングを見ながら、軽く会釈をした。
「私は、神谷さんからあなたが来ることを聞いていないのですよ」
「そ、そうなんですか? それは突然お邪魔して申し訳ありません」
「いえ、構いません。ですので、まずはご説明いただきたいですね。彼からなんと言われてきたのか」
 私は穏やかに微笑むと、小田桐は少し安心したようだった。というか、鈍い男だ。私の格好はどう見ても寝間着だろう。あまりにも腹が立ったので、私も着替えずにいる。
「先週のことなんですが」
 と、小田桐は話し始めた。彼によるとこうだ。小田桐の仕事は病院薬剤師らしいが、親の関係で神谷と付き合いがあったらしい。どう言う付き合いかは彼も知らないらしいが、とにかく神谷は小田桐を知っていた。
 また、小田桐が勤めている病院はこの近くらしいのだが、二回電車を乗り換えないと辿り着かないところに実家があるらしい。それで、そろそろ病院の近くに引っ越そうか。そんな話を両親ともしており、その話が父親から神谷に伝わった。
「そしたら、神谷さんが俺に直接メールを下さいまして」
『だったら、その近くに下宿できるところがあるから紹介してあげよう。そうだな、生活用品は揃っているから、君は必要なものと着るものくらいを持って行けば良いよ』
 と、言われたらしい。私がその話を聞いて目眩を起こしたのはいうまでもない。

そりゃ目眩起こすわ。

アラフィフ神谷さんが事後にお茶飲んだりなんか食べていったりするからこのお家には食器が二人分あります。

そして神谷さんが計画的に中堂を放り出そうとしていたこともわかります。

「中堂さんは、それをご存じない?」
「全く存じておりません」
 そもそも、ここは私の独り暮らし用だ。そこに神谷が寄って、一つのベッドを使っていたわけであって、若い男一人寄越してどう下宿しろと言うんだ。私にソファで寝ろと?

そんなこと神谷が考えてるわけないだろ

ダブルベッドで一緒に寝れば良いじゃんくらいにしか思っていません。

神谷さんは基本的に泊まらないか、泊まるとしても中堂と同じベッドに入っているのでもう一つのベッドの必要がないわけです。

ここまでの話で既に神谷がどれほど中堂をどうでも良いと思っているかがわかります。怖い。ここまで来ると神谷が怖い。なんだこいつ。

中堂くんの感性と小田桐の育ち

「何かの間違いだったんですね」
 鈍い、と思ったが、私が知らないとなると彼の決断は早かった。「帰ります。お休みの日に申し訳ありませんでした。神谷さんには俺から連絡しておきます。ただ、こちらはこのお宅の住所で間違いありませんよね?」
 間違いないのだろう。小田桐はスマホで件のメールを見せてきたが、私には確認する余力もなかった。神谷が何を考えているのかがわからなくて、ただこんなことをされたのが無性に悔しくて──。
「はい」
 私はしらず涙を流していた。

そりゃあ泣くよなぁ。自分の代わりに知らない若い男の面倒見ろって好きだった人に言われたらなんでやってなるよ。
中堂はウェットなりに感性そのものはまっとうです。神谷がぶっ飛んでるだけとも言う。

一方、小田桐くんは割と人を疑わないと言うか、なんと言うかここまで順風満帆で来たんだろうな。大学も頭良いところをストレートで入学してストレートで卒業してるんだろうな。鈍いけど一旦方向性が決まるとカチカチッと筋道立てるタイプだろうな。

「中堂さん?」
 小田桐がぎょっとしたように立ち上がる。
「どうされたんですか? 大丈夫ですか? お加減でも……」
「いいえ」
 私は首を横に振った。そして、何もしらない彼を疎ましく思うと同時に、おかしくも思った。
「いいえ、具合はどこも悪くないのですが、ちょっと色々ありまして……申し訳ありません。あの、こんなお願いをするのも厚かましいのですが」
「何でも仰ってください」
「寝室まで連れて行ってくださいませんか」
「はい」

「何でも仰ってください」←フラグです。

この時点で中堂は小田桐くんを籠絡することに決めています。

結局わからない中堂の仕事

 小田桐は頷くと、私の手を取って立たせた。身長は私より低い。神谷もそうだった。別に構わない。男二人が並ぶには狭い階段を上がって二階に上がる。部屋は二つある。一つは書斎で、もう一つは寝室だ。
「あちらは書斎なのです」
「そうなんですね。お仕事は?」
「今は何も。失業中です」
「そうでしたか」
 寝室のドアを開ける。ベッドが一つしかない。彼は戸惑った様子もなく、私を座らせた。
「何か飲み物でも買ってきましょうか?」
「いいえ、結構。ねえ、それより君、おかしいと思いませんか?」
「何がですか?」
「あちらは書斎、ここは寝室。他に部屋はありません」
「……?」
「彼は君をどこに下宿させるつもりだったんでしょうね?」
 それを聞くと、小田桐の顔が疑問にしかめられた。私は彼の襟首を掴み、引き寄せる。

失業って、だからお前もともと何の仕事してたんだよ
いや、このセンテンスに限っては愛人業の失業なんだけどね。

小田桐くんはホラゲーで怪しい館に迷い込んだら絶対トラップ踏んで死ぬタイプだろうなとも思うんだけど、誰が「ここで下宿できるよ^^」って親の知り合いに言われた家でハニトラ仕掛けられると思うんだよ

「私ね、彼に振られたんですよ。ええ、捨てられました。決めてたんでしょうね、君に先週から連絡していたと言うことは」
「……は?」
「君を後釜にするつもりだったのかもしれませんね。若い男なら相手が女でも男でも構わないと思ったのかもしれません。ええ、恨むなら、私でなく彼を」

そりゃあ小田桐くんも「は?」って言うわ。

ここがナニしないと出られない部屋だったら一発クリアです。

ということで、神谷は中堂くんに「新しい男だよ^^」という感じで小田桐を放り込んだことがわかりました。

すごい、神谷さん「^^」がとても似合う。

ということで、これで最序盤というかお膳立てです。舞台は整いました。既成事実さえ作ってしまえば、あとはいちゃいちゃさせたりくっつけたり離したり紆余曲折を経たりして最後小田桐に告白させれば良いだけなので楽です(雑)。

とは言えエピソードはいくつか作らないといけません。

その前に固まっているラストから先に作りましょうかね。序盤と終盤が決まっていればあとは間を埋めるだけなので。

ということで今回はこの辺で。次回も見てね!


これはとても真面目な話ですが生活費と実績になります。