見出し画像

知識の取り出し方

こんばんは。今日は記憶のこと。

4つ下に妹がいて、来週考査があるとのことなので、時々家庭教師をすることになっています。今日は英語と化学基礎でした。

学校でもらってきた全文訳と英語の原文を比較して、訳出されていないところや、訳ができる過程が見えない物を質問されました。化学基礎は、酸化還元反応の半反応式の書き方。

バイトで1年半やってきているので、個別指導は慣れているとはいえ、久しぶりに触れる科目をやるとしばらく説明できるようになるまでに時間を要します。妹のレベルは把握できているので、その辺は楽なのですが、単純に教えるべき内容を思い出せないという。余談ですが、バイト先では大学受験生の英語や理科基礎を見たことがありません。そもそも大学受験生が少ないので、頑張って高2くらいまでで、小中学生の方が多いです。

受験生の時にあれだけ必死になって覚えて、身につけて受験に臨んだというのに、3年3ヶ月ですっかり忘れてしまうんです。パッと見てすぐに「ああこれはね…」なんてできる問題はあるけど相当基礎的な内容のみ。

ただ、忘れたなりに調べたり確認したりすれば説明をすることはできます。おそらく、とっかかりがあって思い出せるのかもしれません。となると、おそらく完全に忘却し切ってしまったわけではなく、するりと思い出せる位置に知識がなくなってしまったというのが適切かもしれません。

超基礎的な内容であれば、いわゆる「自動化」のように簡単に取り出すことができます。内容が高度になるにつれて、引っ張り出すのが大変になって、結果取り出し方を忘れる。おそらく高校内容が頭から抜け落ちているように感じるのはこういう仕組みなのでしょう。

程よく間隔を空けつつ繰り返し復習すると良い、という話が有名だと思います。忘却曲線のデータに由来するとか。感覚的な話になってしまいますが、間隔を空けるのは一度知識をしまうため(間隔を空けないと出しっぱなしの状態になって混乱する)、繰り返し復習するのは適度に出し入れの仕方を確認し、知識に風を通すイメージなのかななんて思いました。

大学に入ってからの内容でも、覚えていることと覚えていないことの差が激しいのは、きっと自分の興味に従って復習したり追加で確認したりしたものとそうでないものがはっきり分かれているからかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?