今日の私は、歳を重ねることを考えた
10,689日目
桜の花が咲き始めている。
友人が言った。
「桜は老木から咲き始めるんだって」
それを聞いて「いいな」と思った。
「だって、経験を積んだ木は"春が来た"、ということを若い木よりも早く判断できるってことでしょ」
歳を重ねるということ。
一般的に「歳だからさ…」と何かができない言い訳に使う人も多い。
かくいう私も「人生100年時代と言われても…」と、体力や記憶力が右肩下がりになり続けるこれからを想像して、ずっしり重たくもある。
改めて、植物を切り口に考えてみる。
近所の神社にあるご神木を思い出す。鎌倉時代に植えられたという。
両手では届かないような太い幹。手を触れて、それが見てきた景色に想いを馳せる。
そこに生きて立っているだけで有難い価値のある存在。
歳を重ねるということ。
有難い存在に近づいていくことでもあるんだ。
その人の話を聞くだけで、なぜかパワーが湧いてきたり。
その人の雰囲気に包まれるだけで、穏やかな心持ちになったり。
そして、桜の木のように、経験に基づいた判断で先陣を切るようになったり。
歳を重ねること。
ネガティブにもポジティブにも捉えられる。
だから、私は、有難い存在となるための経験を積んでいくのだと思うことにした。
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