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山あり谷あり新聞奨学生体験記 Part 32「携帯電話を購入し、通信手段を確立する」

新聞奨学生に限ったことではないと思いますが、25年くらい前は一人暮らしの学生は通信手段が乏しかったので、連絡を取るのが大変でした。

私の通信手段は主に支店の電話でした。家族、親戚、友人に支店の電話番号を伝えていたので、用事があれば掛けてもらっていました。
こちらから掛ける時は自由に電話を使う事が出来ました。使いすぎはいけませんが、節度を守っていれば店からは何も言われませんでした。
私の同期は入店後すぐの時、関東に住んでいる彼女に毎日電話を掛けていたので、後日注意をされていました。関西から関東へは通話料はかなり高いので、突然通話料が跳ね上がってしまい直ぐに店側は把握したそうです。

電話を自由に使えるのが、店舗の寮に住んでいるメリットの一つだと思います。

アパートに住んでいた新聞奨学生は、自分で通信手段を手配しなければなりませんでした。
私が新聞奨学生をしていた頃は、携帯電話はあまり普及していませんでした。契約者数は1000万人もいませんでした。
利用者が増えたのは、1994年4月に携帯電話売り切り制がスタートしだした頃からでした。それまでは携帯電話を契約するのに保証金が10万円、端末が10万円くらいで非常に高価だったので、お金のない学生にとっては手を出すことは難しかったです。通話料もかなり高く、15秒で10円など、長電話はし辛かったと思います。

一般回線はどうだったかというと、当時の固定電話の加入権が72,000円でした。現在は価格が変わり、価格があまりにも高いことや携帯電話の誕生によって固定電話を新たに引く人が激減したこともあり、2005年3月1日からそれまでの半額の36,000円(税抜き)に引き下げられました。
同じ店の学生で、家で固定電話を使っていた人は加入権をレンタルしていました。1ヶ月3,000円前後でレンタル出来ていたそうです。

それから、当時流行していたポケットベル(ポケベル)を持っている人もいました。携帯電話のように何処にいても連絡は取りやすかったですが、ポケベルは受信専用なので、受診した側が受診した番号を元に電話をしないといけないので、スムーズに連絡を取る事は難しかったです。

固定電話を使っていない人は、公衆電話専用のカード「カードC」を利用していました。これは料金後払いのテレホンカードのようなものでした。

現在では携帯電話の普及率が非常に高く、ほとんどの国民が所有しているので、26年前とは比較にならないほど連絡が取りやすくなりました。新規契約事務手数料は3,000円くらい、端末の価格は0円で購入が可能、月々の料金は2,000円くらいに抑える事が出来るので、経済的に大きな負担にならず凄く手軽になりました。

連絡手段はLINE、メールなど電話を掛けなくても相手に用件を伝える事が出来、通話する時はLINE、Facebookメッセンジャーなど無料で通話が出来ます。普通に通話する時も毎月のプランで通話し放題もあるので、非常にリーズナブルに連絡が出来るようになりました。

私が初めて携帯電話を持つようになったのは、1995年でした。ずっと店の電話を使っていましたが、店のリフォームでしばらくアパートに住むことになり、連絡手段がとれなくなるので携帯電話を購入しました。
携帯電話本体と新規契約事務手数料を合わせて13,000円くらいだったと思います。毎月の基本使用料は安いプランで4,500円くらいだったと思います。通話料を含めて8,000円くらいでした。

今では多くの人が携帯電話やスマートフォンを所有していて、更にSNS利用者が多いので、手軽に誰かと繋がることが出来るので、非常に便利になったと思います。
26年前、学生が連絡手段を取るのは結構大変でした。連絡が取りにくい分、店からの連絡が少なかったので、今よりは束縛感はなかったと思います。


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