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山あり谷あり新聞奨学生体験記 Part 36「新聞奨学生で得したこと」

新聞奨学生を3年間やって来て、大変な事は沢山ありました。思い出すとキリがありませんが、続けていくことは生半可なものではありませんでした。

数え切れないほど大変な目にあってきましたが、少しだけ得したことはありました。いくつかご紹介していきます。

1.個室が無料で提供される。

六畳一間の寮もしくは1Kくらいの広さのアパートに無料で入居出来ます。寮の場合だと、共同ですが風呂が使えます。アパートだと風呂のない所もあり、トイレが共用だったりします。経済的負担だけを考えると、無料で住居を確保できるのは得だと思います。

2.光熱費の負担

新聞社や店によって異なりますが、一定の額を店が負担してくれます。私の店では自己負担はありませんでした。冬の寒い日は電気代を気にせず、エアコンやヒーターを使いまくっていました。

3.ご飯がお代わりし放題

私が新聞奨学生をやっていた頃は、新聞休刊日を除きほぼ毎日朝食がありました。夕食は日祝日以外の日はありました。食費は毎月給料から27,000円天引きされていました。毎日外食をする事を考えると、安く抑えられると思います。食の細い人にとっては逆に高くなってしまうかもしれません。
私の在籍していた店では店で食べることを義務付けられていましたが、私が卒業して数年後に朝食のみとか夕食のみなど自由に選べるようになりました。その分、天引き額は少なくなります。
おかずは量は決まっていましたがご飯は沢山炊かれていたので、お代わりし放題でした。新聞奨学生は若くて食べ盛りな連中ばかりで、しかも朝刊配達で身体を動かしてからの朝食なので、お代わりをする人は沢山いました。
食べる量を考えると、個人で調達するより店で食べたほうが安くなる可能性があります。

4.店のバイク乗りたい放題

店によっては自転車での配達の所がありますが、原付バイクで配達の店は沢山あります。私の店でもバイクで配達をする人がほとんどでした。
バイクで配達している人には各自一台貸与されているので、配達以外の時でも使用できます。買い物など出掛ける時でも使えます。
私も何処かに出掛ける時はいつも使っていました。買い物では勿論しょっちゅう使っていましたし、遊びに行くときも使っていました。時にはちょっとしたツーリングに行ったこともありました。
ガソリン代は店の名義で契約しているガソリンスタンドで入れていたので、どれだけ入れても自己負担はありませんでした。

5.通学時の定期代の支給

新聞奨学生は通学にかかる定期代を全額支給されます。毎月支給されますが、三ヶ月定期を三等分にした額を支給されるので、毎月購入するとなれば自己負担の費用は発生してしまいます。とはいえ、ほとんどの額が支給されるので、毎月購入しても自己負担額はかなり抑えられます。

6.医療費の負担

医療機関を利用すると、店が医療費を負担してくれます。配達や業務中だけでなく、領収書など医療機関を利用した証明を店に提出すればかかった医療費を支給してもらえました。

新聞奨学生の多くは過酷な労働環境と学業の両立で毎日忙しい日々を過ごしていますが、それなりに生活しやすい待遇はありました。これぐらいの待遇がなければ、続けられる人は少ないと思います。家賃など自己負担になると、家賃の高い都会の学生は毎月かなり切り詰めた生活を強いられると思います。

新聞社によって待遇は異なるので、各社調べてから申し込みをすれば良いかと思います。


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