「言語で性格が変わる」???

先日、「言語で性格が変わる」というような記事を見ました。

「わかる!」と思ったんですが、性格が変わるとは少し違うなぁとも。

その記事には、「言語にはそれぞれ性格があるということでもある」とも書かれていました。

これも「分かる!」と思った私。

ただ、英語を話す時、フランス語を話す時に、自分の性格が変わる、っていう言い方だと、なんかちょっと違うなーと思って、記事を見た日から1週間ほど考えてました。

そして昨日やっと、自分の中で納得できる結論に至ったのです。

それは、自分の性格があるとして、日本語ではそれを100%表現できないということです。※少なくとも私は。

例えば、日本語だけで生きていた頃は、自分の性格の50%しか表現できてなかったとすると、英語を話せるようになることで、全体の60%を表現できるようになる。

フランス語を話せるようになることで、更に全体の80%を表現できるようになる。

パーセンテージはテキトーなので、もしかしたらまだ30%くらいなのかもしれませんが、笑。

こう考えると、英語で話す時にしか出てこない(表現されない)自分の性格があって、フランス語で話す時にしか出てこない(表現されない)自分の性格もあるんじゃないかと。

なので、話す言語を変えることによって「自分の性格が変わる」のではなく、表現できる自分の性格が、言語によって異なるんですね。

これは気付いて、面白いなぁと思いました。

英語を話せるようになった時、フランス語を話せるようになった時、自分でも「性格が変わった」かのように感じるんです。

でもそうじゃなくて、今まで日本語では表現できていなかった部分を、英語やフランス語を話すことで、やっと表現できるようになったんですね。

多分それまでは、「自分がこういう性格を持っている」ということに気付いていなくて、日本語以外の言語を学んで話せるようになったことで、気付くんだと思います。

相手が誰だとしても、言語が何だとしても、今まで出せていなかった自分の性格を出せるようになることは、快感です

もちろん、「今まで出したくても出せなかった性格」である必要はあるかもしれません。

少し違うかもしれませんが、英語やフランス語には汚いスラングが沢山あって、みんな普通に使っています。でも、日本語には「クソ!」「ちくしょう!」という言葉自体はあっても、そんなに使わないじゃないですか。

ネイティブは頻繁にそういう言葉を発しているので、留学当初は、真似して使おうとしていた時期もあったんですが、やっぱり自分の性格に合わないなぁ、と思って使うのをやめました。

自分の性格に合うような表現は、積極的に使う。

自分の性格に合わない表現は、無理に使わない。

別に他の人の真似をする必要はないんですよね。

これは日本語でも言えると思います。無理に難しい言葉を使わずに、自分に合った言葉を使っていく。

自分っていう性格があって、日本語以外の言語を学ぶことで、表現できる部分が増えていって、「自分の性格」と「表現できる割合」がどんどん近づいていくと、自分らしく生きれてるなぁって感じるんだと思います。

きっと私は、日本語では自分を十分に表現できてないっていう不満が無意識にあって、だからこそ英語やフランス語に魅力を感じたのかもしれません。

今までは、外国語が好きな理由として、海外の人と交流ができるからとしか思ってなかったんですが、今回の思考によって、自分の表現幅が広がっているからという理由に気付けました。

結論、自己表現ですね(^▽^)/♬

自分を表現できることに、喜びを感じているんだと思います。

もちろん、海外の人と話して色んな文化や価値観を知るのも楽しいです。


フランス語で生活することで表現できている部分の例として、「Merci」があります。これは、フランス語で「ありがとう」「ありがとうございます」という意味なんですが、街中でも頻繁に使います。

スーパーのレジでも、パン屋さんでも、ドアを押さえてもらった時も。

私としては、相手に自然と「ありがとう」と言えることが喜びなんです。

でも、日本語だと、初対面の人には「ありがとう」じゃなくて「ありがとうございます」だったり、「すみません」と言うことの方が自然だったりするじゃないですか。

それだと、私の「色んな人に気さくに感謝の気持ちを伝えたい」という性格の部分は上手く表現できず。初対面の人に思い切って「ありがとう♪」って言っちゃうのも違うんですよね。自分が違和感を感じてしまうから。

フランスだと、気軽に「Merci:メルシー」と言えるし、言われた相手もそれが自然で嬉しいこと。逆に言わない人には「失礼」と思うことが多いです。

そんなフランスで、気軽に「Merci」と言えることは、私の中では大きいです。Thank youとも多分ちょっと違うんだと思います。MerciとThank youとありがとうの意味は同じだと思いますが、「言う側」としての感覚?気分?が違うんですね。「Merci」も「ありがとう」も「ありがとうございます」も、言ってる時の私の感覚はどれも違うんです。

以上、「言語で性格が変わる」について、私が思ったことでした。

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