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理系大学生の東南アジアの旅第2部1

皆さんお久しぶりです。前に書いた記事でかつての旅の続きを書くと行っていたのですが、どうにも忙しかったり疲れていたりでなかなか書けずにいました。数少ない僕の読者の方、お待たせして申し訳ありません。
ではでは、気を取り直して続きを書いていきたいと思います。

修士論文の提出と修論発表を終え、会社から出されていた課題等を終えた僕はかつて行けなかったマレーシアとシンガポールに行くために電車に乗っていた。軽く振り返るとするが、前回はベトナム、カンボジア、タイに行きそのままマレーシアとシンガポールに行く予定であったのだ。しかし新型コロナウイルスの蔓延により入国制限がされたため僕は急遽帰国せざるを得なかった。空港の電子掲示板の便がことごとくキャンセル表示されており、一日でも遅れていたら帰国できなかったかも・・・と考えると今でもぞっとする。

こんなにcancelの文字が出るのは悪夢としか言えない。

今回の旅ではマレーシアに入国し、数日滞在したあとに飛行機でシンガポールに向かう予定だ。なにはともあれまずはマレーシアに入国しなければならないのだが、日本からマレーシアまでは直行便で約7時間かかる。現地に夕方頃に到着し、電車でホテル最寄り駅まで行くには朝早い便に乗らなくてはならないが、始発に乗っても空港に間に合わない。仕方がないので空港近くのカプセルホテルに一日滞在することにした。お金のある人間なら現地に何時に着こうがタクシーで数千円払えばホテルまでは行けるのだが、僕はお金が無かったのでこうするしかなかった。ただこうした苦労も旅の醍醐味であると思う。

夕食は成田空港に向かう途中で見かけたラーメン屋で食べた。


濃厚なポタージュ系のスープ

なかなかおしゃれな雰囲気を醸し出していて非常に良い。

一方でカバンに付けていたキーホルダーもいつの間にか取れてしまっていたことに気づいた。

幸先不安になるが、果たしてこれは僕の旅の悪戦苦闘を示唆しているのか、はたまた身代わりになってくれたのか・・・

ここが空港近くのカプセルホテル。

まるでSF映画の個室のよう

シャワーと洗面台と寝床くらいしかないが、それでも充分だ。人によっては空港の硬い椅子で一晩過ごす人もいるのだから寝床があるだけでも感謝しなければならない。

フロントには外国人観光客と思われる白人もいた。スタッフも英語で対応しなければならないが、お互いの英語がすれ違っていてなかなか通じていなかった。外国人の方は飲用水はあるのか、蛇口の水は飲めるのか、などと聞いていた。飲み水はこのカプセルホテルにはないため近くの自販機かコンビニで買う必要があり、スタッフの人は必死にそれを伝えており周りの人も助け舟を出していたのだがなかなか通じずにいた。もしかしたら外国人の人は英語が母国語ではなかったのかもしれない。日本人からすると白人は大体英語が話せると思いがちだ。

眠い目をこすりながら翌日の6時前に起床し、顔を洗ったり、買っておいた朝食を口にした。僕と同じような早朝便に乗ると思われる人たちでロッカールームはごった返していた。皆これから始まる旅に想いを馳せながら同じ時間を過ごしているのだろう。半日も経てばお互いに知らない国に降り立っている人たちだ。時間にして数分ほどであろうが、なかなかおもしろい邂逅だ。
同士よ。お互い、いい旅にしよう。

さて、僕はお金がないため格安航空、いわゆるLCCをよく使っている。知らない人のために軽く触れておくがLCCが格安なのは最低限のサービスしかないからである。

例えばサービスは基本的にないない尽くしであり、機内食、機内Wi-Fi、座席備え付けのモニター等はない。おまけに席も隣の人と方が触れ合うくらいに狭いし、空港でのターミナルは駅やバス停から一番遠い場所にあるということが普通だ。そのため僕は朝から数百メートル以上も歩く羽目となっている。

だがそんな人のためだろうか、旅が楽しみになるようなものが描かれており、これを見られただけでも気分が上がってきた。あぁこれから旅に出るのだと実感を与えてくれる。

ピカチュウ、行ってくるね!

あれが僕の乗る飛行機だ。

飛行機を見るとこれに乗り込むのだと感慨深くなる。

インドネシアの航空会社であるBatikAirだ。格安航空ではあるが、無料の機内食のサービスなども行っているらしい。

当然僕は一番安い値段の航空券かつオプションもつけていないため機内食などもない。そのためあらかじめ携帯食料と飲料水を搭乗口近くのお店で買っておいた。

さぁいよいよ出発だ。飛行機が加速しGが体にかかった数秒後にはふわりとした感覚が続き、金属でできた巨大な鳥は体内に乗客を抱え大空へと飛び立った。

春休みシーズンだったためか飛行機内はそこそこ混んではいたが、それでもちらほらと空席が目立っていた。

中国人とマレーシア人らしき人が多かった。

流石に盆や正月とは異なり満席とはならないようだった。そのためか隣の席の人が別の席に移動し、隣の席も使って寝転びながら音楽を聞いたり事前にダウンロードしていたアマプラなどを見て過ごした。ちなみに音楽はYOASOBIやずとまよにハマっていて、それを聞きながらこの先のマレーシアに思いを馳せていた。それと、意外に知らない人も多いので書いておくが、アマプラやネトフリなんかは動画のダウンロードができ、オフライン環境下の飛行機内や通信量をかけたくない家の外なんかで有効だ。中にはダウンロードできない動画もあるので気をつけてほしい。

さて、いつの間にか眠りこけていたのだが、機内放送で目を覚まし、窓から下を覗くと東南アジアの大地が雲の隙間から確認できた。

写真だと分かりにくいけど、土の色が日本とは異なって見えるのだ。

そうか、もうすぐ降り立つんだな、ついに来たんだなと興奮で目が冴え始め、僕はウズウズしながらその時を待った。

大して時間は経っていないはずだが、何時間にも思えるほどの着陸までのフライトがようやく終わり、ついに飛行機はマレーシアに着いた。

早く降りたいなぁ

そして飛行機を降りるまでがこれまた長いのだ。みんな荷物を棚から下ろしたりノロノロと進むからだ。だけどこうした公共交通機関における"間"のようなものが旅路を彩るスパイスみたいなものなのかもしれない。そう考えるとこんなノロノロ具合も悪くはない。

よし、ようやく飛行機を降りることができ、イミグレに向かうことができたぞ。

褐色の肌の人が多く、東南アジアに来たと実感できる。


さぁイミグレを終えて入国だ!

僕の東南アジアの旅はこれから始まるのだ!待ってろよマレーシア!

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